百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

サフラン その3

2010-11-23 23:14:35 | Weblog
サフランのメシベを乾燥させて1週間、これで3~5合のサフランライスが炊けるかなッ。
サフランのメシベは紀元前から生薬として利用されてきたという。
国内生産量の80%以上は大分の竹田市で栽培されており、その歴史は100年以上遡る。
これからは畑に植え付け4月下旬に球根を掘り上げたい。

ピンチはチャンス!!

2010-11-23 17:44:03 | Weblog
こんな危機的な状況にある農業に・・・悩んでいると、
甘楽富岡農協(群馬県)の奇跡という取り組みについて教えてくれる人がいた。
いつか何処かで聞いたことはあったが、詳細まで知らず、細かく聞いてみると、なるほどと思いあたる節が多々ある。これは結構おもしろい、何か大きなヒントを頂いたような・・・。
蚕とこんにゃくの町だった甘楽は一時繭50億円・蒟蒻30億円あった販売高が,生糸絹製品の輸入自由化と中国の影響による蒟蒻相場の急落により、数年で最盛期の10%程度にまで激減したという。もはや町は死んでしまったみたいな状態に・・・。地域の危機意識は一気に高まり、地域における他の地域との差別化できるものはいったい何か考え、少量多品種で生き残る道を模索したという。この地域には900~1000ヘクタールの農地はあったが,そのうち1/5が荒地で、平坦な土地は少ししかなかった。そこで,地域資源は何かを考え、・中山間地では,山の上と下では季節ずらしながら多品種の作物がつくることができる。・東京も商圏に入るという距離感。地域の農家を販売農家,自給農家,土地もち農家にわけて、販売農家は自分達でやるだろうからと、ターゲットを自給農家と土地もち農家に絞り込み、富岡の財産は,・女性と高齢者のみが農業者とした。そしてまさにこれを人的資源と考え、自分で食べるだけではなく、市内に彩食館(直売所)をつくり、出荷してもらう政策を実施。直売の次のステップとして、良いものは価格を少し高めに設定し東京の契約スーパーへ届ける仕組みを加えてみた。旬感野菜と命名し,バーコードで誰の野菜か分かるようにし、講習会をノルマ化、レジュメは有料にしたという。このようにみんなで栽培作物の質を高める努力を惜しみなくしたという(普通の販売農家には出来なかった・・・だろう)。
現場に知恵がある、ピンチがチャンスをつくり、みんなの努力で地域が笑顔で包まれるようになる、そんな町づくりが望ましい。

農業考

2010-11-23 05:45:44 | 農業
最近、本当に今後の農業はどうあるべきなのか考えさせられる。
農業はやはり国民の“食”を支える産業であり、産業である反面国土や地域を守る文化だと思う。
“食”は衣・食・住といわれる通り暮らしにとっては欠かすことのできないものであるが、暮らしの中でも“生命”に直接繋がるものであり“健康”等を根底から支えてくれるものになる。
一方、国土保全や地域活性という意味で大切な役割を持ち現代社会で最も重要な key word“環境”という側面も大きく担う。
日本は戦後“食”を他国に委ね、“豊かさ”を功利と取り違え、“生命”の尊ささえも忘れかけてきた。また、国や土や地域や緑の大切さを忘れ、自然とはまさに勝手に守られるものだと誤った理解をしてきたような気がする。
農業は如何にあるべきか、・・・。