(photo Suishou.M)
宮城県の長者原SAのムクドリと栃木県の井頭公園のカモです。雨の後の曇天の夜明けと、かなりの雨の午後の撮影です。
クリアな明るい写真は鳥の様子がわかって面白いですが、このような影にこそ、鳥そのものの「存在」が伝わるような気がします。
短歌は省略の文学であるにも関わらず、自分は短歌に於いては何もかも詰め込んでいたように思いますが、写真においては「余白」「空間」「空白」ということが気になります。
ちなみに、先の記事の望遠レンズの写真はもうひとりの共同代表の作品です。このように背景を入れずに鳥そのもののみを大きく撮るということも、省略ということになるのでしょう。
何をどのように「切り取る」か、ということに於いて、短歌と写真は非常によく似ています。
省略、余白、空間、空白を意識しつつも、自分は、やはり一枚の写真に「ドラマ」を盛り込みたいのだと思います。一枚の写真で、一冊の小説を読むような、一本の映画を観るような。
このことは、やはり自分は写真でも短歌と同様、「しゃべりすぎる」作品になってしまうのかもしれません。
しかし、作品に於いて、「ほんとうに言いたいことは言っていない、読者に感じてもらう」、というのは短歌と同じだと思います。
写真に短歌を付けたいのですが、言葉がいらない気がして・・・。