詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

恩田英明個人雑誌「アルファ」27号

2019-08-31 15:05:48 | 短歌情報


「アルファ」第27号届く。
恩田英明の個人雑誌である。A5版全12頁。
隋時刊 500円。

恩田の短歌「キクとイサムの時代を過ぎて」37首
山本資子短歌「読みさしの本を開き」11首
他、エッセイなどを収載。
恩田の連載「山崎方代の風景」は26回目を迎える。

27号では恩田のエッセイ「つつましい生活」に
もっとも感銘を受けた。

母はなぜ、あんなに満足そうな顔をして日々を生きることが
できたのだろう、と思うことがある。

と書き出される。短歌の達人はエッセイも上手い。


日野葉子短歌「五浦に遊ぶ」より紹介します。

秋闌くる丘に見放くる五浦(いつうら)の海の青さや立つ声もなし

「五浦」は茨城県の景勝地。「いづら」と読む。
私にとっても思い出深い土地なので惹かれてしまう連作であった。





例外の繰り返し

2019-08-30 18:24:31 | 千駄記


八月最後の仕事の日です。
明日も数人出勤する気でしょう。
故に今日はみんな定時で仕舞いました。
なんせ給料日ですから。私も薄い茶封筒を
ポケットにねじ込んで夜の街を徘徊しようかと
思っていると外注先登場。
30分くらい仕事をやらせろという。
ま、やってくれと言う。

日本語を当たり前に操っていますが
やはり難しい言語です。

私はWordを使ってモノを書きますが
例えばこの一節も入力して変換すると
数人出金するでしょう・・こうなりました。
仕事で出金やら入金やら書いているから
Wordが気を利かせるのです。

こないだ短歌の原稿を書いていて
紙数に限りがある・・とするべきところが
髪数に限りがある・・となっちゃって。
そりゃ私くらいの年になれば髪数も
尽きますけれどもあんまりです。

人生は・・と大上段に構える気はしませんが
生きていると想定外のことが頻繁に起きます。
しかも良い方にではなく。
稀に想定外の良いこともあるんでしょうが
想像を絶すること
予想だにしないこと
筆舌に尽くしがたいこと
察するに余りあること
生きるとはそんなことの繰り返し。

柳人を気取って一句
「生きるとは想定外の繰り返し」と捻りました。
見直してみると「生きるとはそう例外の繰り返し」と
タイプミスをしています。Rの隣にTがあって。
そうか。
生きるとは例外の繰り返しなのかもしれないな。
これを受け入れることとしました。

生きるとはそう例外の繰り返し   作:私

笑むも黙るも。

2019-08-29 13:52:26 | 千駄記


八月も間もなく終わりますが今日は真夏日だそうです。
もわーっとしますね。
明日は給与支払い日。明後日の土曜日は
父の終の棲家になるはずのマンションに荷物を運びます。
父は九月になってから移動します。
妹が中心となっていろいろやってもらってますが
自分がそう遠くない将来そうなったら・・と思うと
父は間違いなく恵まれとる。

昨日、数名の方から
「晴詠」4号が届いたとメールを頂戴しました。
ようやくです。出荷準備はお盆に済ませましたからね。
飛脚がお盆体制だったので
容易に出荷できなかったわけです。

午前中は金融機関で諸々の契約書など
作りまして、またハンコ捺させられたりして
・・・と言ってもこちらが望んだことで
有難いことではあります。

われこそは借金王なり!

昼休みはクルマの中で泣いていようと思ったら
「いまは、おでかけですか?」
大阪の部品屋の青年から電話。
営業に来たようです。「昼休みに来るかね?」
と言いつつ工場に戻る。
世間話で終わり。

彼にもこれから夢がいろいろあるようで
夢みる年頃というのは羨ましい。
自分にもそういう年頃があったんでしょうが
夢は見られんかったとです。

今日は焼き肉の日ですってね。
しみじみ肉でも焼きたいもんだわ。


君がいて笑むも黙るも金のこと   (作:私)





生きるため頭を下げる礼を言う

2019-08-28 12:20:37 | 千駄記


北陸にはいくつかの思い出があって
この称名滝は仕事で能登半島に行ったついでに
寄ってみたのであった。
チラッと寄るには遠すぎるが
週末の仕事を遊びに絡めたのだと思う。
その辺の記憶はあやふやで年を取ったものじゃ。

月末です。昨日は公務員と口論せり。
ま、彼らの言い分はおそらく正しいが
町工場を始め苦しい零細企業が経済の
底で懸命に支えているんだという認識がない。
正論は正しいが間違っている‥なんて思いつつ。

誰に何を言おうが他人事であってわが人生は
わがものであるから致し方なし。

「力がないときには力がある人に借りるしかないのだ」

と、若かりし経営者であったころ、
父よりも先輩の経営者に言われたことは以前書いた。
そもそも父が経営者の道を選んだのは
「誰にも文句を言われたくないから」
だと話していたことを思い出す。

社会の一員である以上、誰からも文句を
言われない暮らしなど存在しないだろう。

嫌でもやらなければならないことがあるし
嫌でも限界までは生きねばならぬ。


生きるため頭を下げる礼を言う



ドナルドキーン追悼企画(河路由佳講演会)のお知らせ

2019-08-27 12:33:25 | 短歌情報


残暑が続きます。
今日はお知らせです。

私が所属している超結社の短歌研究会である
「十月会」の河路由佳さんの講演があります。
ご都合のつく方は聞きに行かれては如何でしょう。
私も10/18には伺う予定です。

ぜひどうぞ。





選り分けてゆく

2019-08-26 12:09:44 | 千駄記


特に朝晩は秋めいております。
いつものように寝起きに庭で
乾布摩擦などしていますと鳥肌が立ちます。
乾布摩擦のくだりは嘘です。

私が参加しています「日本短歌総研」(依田仁美主幹)と
飯塚書店さんによる共同作業の成果である
歌書は大変ご好評をいただいているようです。

私が短歌を始めたころ、結社に入る勇気もなく
ひとりで試行錯誤していたわけですが
飯塚書店の『短歌の文法』や『短歌教室』のシリーズを
教科書に新聞歌壇で腕試しをするという
短歌生活を送りました。いくつかの短歌賞に応募をして
名前が載る程度までやって満足せざるを得ず。
短歌を止めた時期もありました。が、復活。
それからまたいろいろあって今に至るわけですが
その間の出会いというものは仕事一本の暮しでは
ありえない貴重なものでありました。

そんな私の教科書の編集に参加できるとは
ありていに言って夢のようなことです。

来年春の出版を目指して第三弾が始動します。
ほっと肩の荷を下ろしている場合じゃありませんもんね。
いつ、どうなるかわからない命を
燃やし続けていかねばならぬのです!

人生、苦悩は続きますがそれはそれ、これはこれ。

これはゆめ選り分けてゆくそれは夢  (私)

文明の蓮の歌

2019-08-25 15:05:29 | 千駄記


この画像は昔、出していた「別冊HASU」の1頁です。

今日は天気が1日もったようですが
私は自宅で原稿を書いておりました。
400字で6枚ほど。私みたいなバカは
これ、Wordじゃなきゃ書けないだろうな。
どこまで過激に書いていいものやら筆が滑るのを
戒めつつ、とはいえありきたりでは面白くないと
思いつつ。一気に書いてみましたが、こちらは
寝かしておいて、また別の話題でも書いてみましょう。

もう月末ですね。また大変なことになりそうです。
モノづくりするのが工場の役割ですが
それだけに没頭すると経営が成り立たないという
ジレンマがあります。
ちなみに町工場の経営者は職人より貧乏です。
これは言っとかなきゃ気が済まない!

ぼやくのを止めて少し息抜きします。
今がその息抜きか。
また本でも捲ってみます。

乾杯と未来が好きな男たち  時実新子






スズメバチの巣

2019-08-24 18:43:12 | 千駄記


お隣の工場の壁面換気扇のところに
スズメバチの巣ができていた。
でっかいけれどコスズメバチかね?
「今夜、巣を駆除するので窓を閉めて帰ってください」と
隣の工場の人が言って帰った。昨日のことだ。

土曜日の今日も半数以上が出勤したわが工場。
何度かここに書いている父の終の棲家の契約の為
九時頃工場を出る。

父が暮らすワンルームマンションの契約と
介護の契約とふたつ。
「サービス付高齢者向け住宅」というそうだ。
私が一人暮らしで父と暮らせないので致し方なし。
父だって私との同居は望んでいないことだし。

昼過ぎに契約は終わり、洒落た喫茶店で昼食。
そのあと機械メーカーの展示会に出かける。
「とにかく来てくれれば割引するから」って
言われちゃ仕方ない。
工場にはタレットパンチプレスという
ステンレス板を切り抜くには欠かせない機械があるが
それが2㎜ほど狂うようになった。
その修正に数百万円かかるので5%の割引でもでっかい。

顔出しをして世間話をして展示場を出る。
道すがらにあった魚屋に寄り魚を買う。

工場には寄らず帰宅して冷蔵庫にそれらを入れた後
池袋のジュンク堂に行く。
短歌の資料集めをする。
明日はそれらをもって図書館へ行こう!
家にいるとついつい余計なことに興味が湧く。
その挙句に眠ったりする。意志の弱いのは治らないや。

最近5年ぶりに、また時実新子を読んでいる。
こんな句があった。

よく笑う妻に戻って以来 冬 時実新子

しばらく、紹介してゆこうと思う。
才ある人は違う。





雨を知らせる

2019-08-23 12:25:31 | 千駄記


庭に置く睡蓮鉢の水は顫え花散らす雨降るを知らせる
(「蓮」(追い風を拒みて)より)

週末であります。

秋雨前線が次第に九州付近へ南下し、午前中は一時発達した雨雲がかかりました。

と天気予報が言っております。
春雨があるように秋雨もありますね。
春雨はほのぼのしますが秋雨はしみじみします。
私の勝手なイメージとして。
秋霖なんて語もありますね。
「秋、幾日にもわたって降り続く雨」のことだそうです。

学生時代に何か読まなきゃいけないと思って
読んだ本に佐藤春夫の『田園の憂鬱』があります。
雨と言えば思い浮かぶ物語です。
が、ずっと雨が降っていて憂鬱な印象が強烈だった記憶だけが
残っています。あらすじすら忘れてしまった。

短歌に関するモノを書くための資料集めに今夜あたり
ジュンク堂でも覗いて来ようと思っています。
国会図書館なんぞ行ってる時間はありませんしね。

資料を集めるにもお金のかかるものです。




撮影機材の話

2019-08-22 12:05:51 | 千駄記


写真とは機材に非ず腕に非ずチャンスであると人は言えども

「写真は機材や技術ではなくチャンスである」

と、言いますが、鳥を撮るなら鳥がいる、星を撮るなら
雲がなく光がない、花火を撮るなら花火が上がっている
ことが前提ですから、これは当たらないと思うわけです。

すると機材か技術かということになりますが、ほぼ
機材で決まると私は思います。技術とはいかにその機材を
使いこなすか?ということとイコールだと思っていますから
取説を頭に入れれば良いことで、その取説すら現場で
スマホを操作すれば見ることができるし。

被写体に適したカメラとレンズがあれば
良い写真が撮れる時代になったのです。
と、強調しておきます。


さて、日韓関係の危うい中、河野太郎外務大臣が
北京での日韓外相会談の前に集まった記者との雑談の中で
「それはキヤノン。それは?ニコン。キヤノン二人だよ。」
と言ったとか。
韓国の記者に向かって言ったのかどうかは知りませんが
ユーモアの中に棘のある発言ですね。

私もカメラ好きですが日本のブランドの撮影機材こそ
世界に誇るべきものだと思います。

スポーツ写真の世界では日本ブランドのショールームと化します。
キヤノン、ニコンの両雄にソニーが猛追している状況で
おそらく来年の東京五輪では三つ巴となるはずです。
世界中のスポーツカメラマンが使う機材に望遠レンズ、オートフォーカス、
連写性能などで他に選択肢はないのです。
これは凄いことです。

野生動物の世界でもほぼ同様です。600㎜程度の望遠レンズに
オートフォーカス、連写性能など鑑みますと今のところ
日本の三メーカー以外では太刀打ちできないでしょう。

ポートレートや風景、建物など動きのないものなら
外国メーカーのものでも優れたものがありますが、日本ブランドの
カメラ、レンズに比べると圧倒的に高価です。

写真好きにとって日本は大変恵まれた国です。
カメラを趣味にすると充実した休日を過ごせることでしょう。

私はニコン使いです。フィルム時代はオリンパス、ペンタックスでしたが
被写体を野鳥にしたとき、ニコンを選んだのです。D500と600㎜を使ってます。
星や花火はZ7というミラーレスを使います。今ならソニーにするかも。
ソニーは資金力が違いますから次々と新しいカメラ、レンズが発表されます。
でもまあ、あんまり新製品が出すぎてもお金が間に合いませんわね。

重たい機材には頑丈な三脚と雲台が必須ですが
こちらは日本製で優れたものがないように思います。
私の三脚はおフランス製のGizo、雲台はドイツ製のSachtlerです。
もはやOLDスタイルですね。
これからはこれだけの機材でも手持ち撮影できる軽いものが
開発されつつありますから。

遊びの話おしまい。
午後から群馬方面へトラックでドライブしてきます。


海山の話

2019-08-21 17:46:42 | 千駄記



昨日、やっとのことで「晴詠」4号発送完了しました。
いつものベテランの飛脚ではなく若者です。
飛脚「急ぎますか?」
われ「遅いより早いほうがいいよ」
飛脚「いま10日くらいかかります」
われ「ほんとの飛脚じゃあるまいし」
と、言いつつ持ってってもらいました。
そんなことで一応出荷完了。
私の600個くらいの気がかりの内のひとつが解決。

ボート、釣り、ディンギー、短歌、潜水士 ひとつの海になりたきばかりに
(『百年猶予』より)

近頃、海水浴は不人気とか。この夏も海の事故がたくさんあって、
特に子供連れの家族は海には近づかない方がいいのが現実です。

わが二十代は海で過ごしました。
青春晩期を千葉県で過ごしたものですからなおさらです。
ディンギーを習い、船舶免許を取り、釣りを覚え
そのうち海中を見たくなって潜りも覚えました。
ウミガメと見つめ合ったこともあります。
ボンベの空気が空になって死にかけたこともある。

いまは、海よりも山が好きだった父の気持ちが
わかる年頃となり果てました。

海はすべて卒業ではなく中退してしまいましたが
2級船舶免許だけは更新中。その更新通知が来たもので
思い出したわけです。免許取得は平成元年だったそうです。
免許を取ったころは、海は怖いけど湖ならっていうんで
よく諏訪湖にワカサギ釣りに行きました。
ただし、やみくもにボートを駆っても、自分だけの漁場が
見つかるわけではありません。結果、多くの人が
釣っているポイントが一番釣れるわけです。
でも、面白かった。

今の暮しに具体的に役立つことはひとつもないけれど
経験は活きているようにひそかに思いこんでいます。



ああ夕暮れの涼しさよ

2019-08-20 18:32:43 | 千駄記


慕わしき人にまつわる風景を忘れぬことが幸だと言えり
(歌集『百年猶予』より)

このブログ、今日は昼に板橋歌話会の記事を
出すだけのはずでしたが
熱狂的なファンから、ラインが来まして
ブログはあれだけか?泣きが入ったのです。
で、残業がてら書くこととしましてん。

暮れました。さきほど工場の外へ出ますと秋。
さみしくなるねぇ。

今日はほぼ一日、製品の展開図を描いていました。
たとえば弁当箱を作るとすると4面立ち上げて
箱にします。言わばヤッコさんの頭と脚と
両腕を90度に同じ方向に折り曲げる感じ。
図面を見ながらまずはそれを開いてゆく作業です。

製品にアールや勾配があると算数2だったぼくには辛い。
が、やらねばならぬ。
いったん紙で打ち出して折ってみたりして。


これね。

「こんな形になるはずだから」って
展開図と一緒に職人に渡します。
AIの世の中でこんなことがあるんですね。

で、案の定折り曲げの機械に故障発生。
明日は小さい機械で曲げなければなりません。
部品が明日に間に合わないそうです。
さすがに金属は手で曲げられませんもんね。




板橋歌話会のお知らせ

2019-08-20 12:39:27 | 短歌情報



役員の協議により板橋歌話会例会の日時及び内容が決定しました。

予約申し込みなど不要です。
興味のある方は是非ともご参加ください。


【板橋歌話会 役員】

奥村晃作(コスモス)、松坂弘(炸)、宇都宮とよ(心の花)
寒野紗也(未来)、石川幸雄(蓮、晴詠)



「Demitasse(ドミタス)」4号と齣展

2019-08-19 17:20:22 | 千駄記


確かに暑いんですが風は秋です。
立秋過ぎてますもんね。さすが暦。

今日は昼から現場の下見に行ったんですが
白衣に白帽被ってるもんですから汗が滴るわ!
図面がびしょ濡れになってしまいました。

納期は迫るし、工場はまだまだ落ち着き払ってるし
資金繰りもよぎるし、こういう時は事件、事故に
気を付けようっと。

先日お目にかかった画家で歌人の川田茂(短歌)さんから頂戴した
「Demitasse(ドミタス)」4号を紹介します。
川田さんは今回の『短歌用語辞典』編集のメンバーでもあります。
執筆者は詩人が8名、歌人2名、俳人1名
楽屋頭取として武田肇氏の名があります。
編集発行人も武田肇氏です。
お洒落れな同人誌があるものです。
B6版 中綴じ製本63頁。

川田茂の作品を紹介します。

男とふ性は消えゆくさだめとか皐月五日の節句むかへん
鯉のぼり魚なれども水きらひ碧空たかき薫風に乗る
少年は汽水に小さき魚放しあす吹く風の色をうらなふ

(以上「菖蒲湯」より)



第48回齣展が開催されます。
川田茂さんも参加しています。
都合をつけて出かけたいと思います。
ぼくといっしょに行きたい方はメールください。
なんつって。




本棚の話

2019-08-18 22:56:10 | 千駄記


曜日の並びのせいで比較的長かった夏休みも
今日でおしまいです。

結局、夜中に家を出て山に出かけていました。
山といっても気温は30度くらいあったのでしょうか。
風さえあれば涼しいのですがほぼ無風。
やはり耐え切れず昼には下界へ降りまして
一気に帰ってまいりました。

遊んでいても気温次第で疲れ切ってしまうようです。
暑さも峠を越えたようです。
今週から生業を頑張らなければと自分に言い聞かせます。

山でシャッターを切らなかったものですから
今日の画像も本棚。
スライド式になっているものでこれを
使って30年くらいになりますか。
引っ越すたびに一緒に引っ越し。
センターには塚本邦雄の序数歌集
『水葬物語』から『約翰傳偽書』までと
その他、自選集などが鎮座しています。
合同歌集『高踏集』や「メトード」の復刻版や
何年か前に出た『水葬物語』の復刻版なども並びます。
たんなる憧れです。

塚本邦雄で最も好きな歌集は『感幻樂』。

自分の歌集を作ることには興味を失いつつ
ありますが、素敵な装幀の歌集を見ると
いつか自分もまた‥とは思いますね。

所蔵している歌集、歌書をわが血肉としていれば
もっとマシなものがかけるのでしょうが。