詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

また週末だ。

2019-05-31 17:17:28 | 千駄記


また週末がやってきました。
本日は給料支払いと返済やら税金納付やら
で、ぼくの懐にはなにもありません。

銀行回って工場に戻りますと妹が
「そうそう、おじいさんが介護2になった」と歓んでます。
「パパに向かってじーさんはねーだろ!」とは
言いませんでした。それに今回は判定が早かったそうです。
「そりゃそうだろ。キミが前回役所でひと暴れしたから
ブラックリストにでも載ってんだろ」とコメントしました。
前回は散々待たされた挙句に「要支援」に留まり
「あんなに寝たきりみたいになってんのにそりゃねーわ!!」って
役所で大立ち回りを演じたあと
すぐに再度の審査を申し込んだそうです。

今回の審査には妹が立ち会ったのですが
「やっぱり「89歳です」って答えたのが効いたのかな」と言います。
父よあなたは79歳だろー。それを「89歳です」と答えたというのです。
ただ子供が3人いるというのはちゃんと答えたそうです。
言っときますが父は呆けてないです。
とぼけてはいますけどね。

いずれにしてもこれで希望する施設に入れそうだとのことです。
そのあとがまた大変ですが妹の命令に従うつもりです。

さて土日は如何いたしましょう。
道すがらタチアオイを見かけるようになりました。
もうそんな頃なんですね。





フォークリフト

2019-05-30 12:04:32 | 千駄記

↑あたらしくやってきた中古車です。

三十年動きて動かなくなりきさよなら父のフォークリフト

平成になって間もなく
わが社は火事ですべて燃えてしまいまして
私は地方の単科大学での勤務を辞めて
この工場にやってきました。

プレハブの仮工場の頃から
動いていたフォークリフトが
うんともすんとも言わなくなって
佇んでいたのは既報のとおり。

製造業にとってフォークリフトは
目に見える売上を上げるわけではなく
もっぱら材料の上げ下ろしに使う程度
なので管理が疎かになっていたのは否めません。
とにかくフォークが使えないとこんなに困るものかと。
今日の午前中、中古のフォークリフトが届きました。
新車は買えず、30年も使っていたフォークの修理に
60万円もかけられず中古購入となりました。


↑廃車となるフォークリフトです。

フォークリフトというものは私にとって
詩的な存在であるようで過去に以下のような
短歌を作っていました。

古紙運ぶフォークの往来なき道に花びら貼りつけしは春雨
三台のフォークリフトを置き去りて〈貸工場〉の看板が出る
身を寄せて来し野良猫と二、三言交わして父はフォークに乗り込む


(以上 石川幸雄第二歌集『百年猶予』より)



弱り目に祟り目

2019-05-29 12:03:44 | 千駄記


「弱り目に祟り目」なんて言いますが
言葉としては知っていても「たたりめ」が
いわゆる「祟り」とは知りませんでした。

祟りとは「神仏や霊魂などの超自然的存在が人間に災いを与えること」
だそうで、座りながらパソコンのキーを打つだけで
これらを簡単に知ることができる世であります。

昔なら本棚のある所へ行き、大抵は締め切った部屋なので
ムッとする空気の中を辞書の重さに腕を震わせながら
取り出して頁を捲らねばなりませんでした。
ひと汗かく仕事でした。

「痛い上の針」「大荷に小付け」「落ち目に祟り目」「泣きっ面に蜂」
「重き馬荷に上荷打つ」「傷口に塩を塗る」「転べば糞の上」

なんかも同類語だそうです。

「不幸は単独では来ない」「踏んだり蹴ったり」も。
この「踏んだり蹴ったり」は「踏まれたり蹴られたりだろ!」
と以前、ここで指摘したこともありました。

で、「弱り目に祟り目」の話。
昨日の終業近く「フォークが動かねぇ」と、騒ぎがありまして。
小〇フォークリフトを呼んだのですが
「エンジンがダメ」との診断でエンジン載せ替えなら
60万円、新車なら200万円以上とあっさり言います。
中古はないのか?と訊きますと
きっぱり「ない!」と言う。
天下のフォークリフトメーカーがこんな対応です。
国内の町工場なんて相手にしていないのでしょう。

知り合いの業者さんに相談して中古を手配しましたが
まさに「弱り目に祟り目」なわけです。
仕事の薄い毎日が続いていてこれですから。

今朝は今朝で「半田ごて壊れた」と言います。
弊社で半田ごてを使う仕事はひとつだけ。もっぱら
アルゴン熔接ですから。明日納品するものの仕上げに
半田ごてを使う箇所があるわけです。
「カード渡すからホームセンターで買ってきて」
職人に行ってもらいました。
「一番高いのを買ってきたよ」と職人は言う。
「そりゃ模型作るみたいなのじゃしょうがねーだろ」
と応えました。こちらは1万円もしないくらいです。

こんな私に「盆と正月が一緒に来たように」なりませんかね?
しっかし、そもそもこの言葉・・めでたいのでしょうか?

*って、ぼやいてたら今度は今日出荷する荷物を
S川急便が持っていけないという。大きいとか重いとか。
ほかの業者も同様。結局赤帽を頼むことにしましたが
大阪まで十数万円のものを運ぶのに運送費が8万円じゃ
やってられまへん。

踏まれたり蹴られたりですわい。



うしろ姿

2019-05-28 12:23:25 | 千駄記



さわやかな人というのも最近
見かけませんが
さわやかな天気というのも近頃
ないような気がします

さわやかな人を見かけないのは
私の生活環境がそうさせている
のかもしれませんが
天気のほうは私ではどうもならん

天気はこれから下り坂
生業に天気は関係ありませんが
過ごし方なら大きく変わる

何も考えていない顔をするのが好きですが
どうにも顔に出る性分なのでいろんな人に
迷惑をかけてきた気がします

絵はうしろ姿が好きです













すべて私が悪い。

2019-05-27 12:44:54 | 千駄記


今日も東京は30度越えとのことです。
昼休みに郵便局へ行ってきたんですが
風は夏のものでした。
だーるくなりますね。
父はよく「かったるい」と言いました。

昔は東京が暑ければ避暑地へ
なんて気取った淑女は言いましたけれども
避暑地なんかなくなりました。
山の日陰にいたって暑いっすから。

今朝、半袖の作業着を引っ張り出して
羽織ってみると、ただ単に一冬
寝かせておいただけなのに縮んでいました。
前ボタンが止まらないのです。不思議。
もしかしたら五十を過ぎた私が未だに
成長し続けてるのでしょうか?不思議。

こう暑いと集中力もなくなって
仕事も他のことももろもろ能率悪くなります。

『短歌用語辞典』の二稿を進めています。
私の担当分で二か所おっきな誤りを指摘いただきました。
自力でもさらに間違いを探さなければなりません。
が、思い込みというか疑わないというか
すべて私が悪いのです。









山にて

2019-05-26 19:14:59 | 鳥紀行


今日も夏のような陽気でした。
くすぶっていても仕方ないので夜明けとともに
山に出かけました。

クマタカが見たくなったのです。
6時頃に到着して、しばらくは誰もいない山。



いつもクマタカを狙っている方々は峠の方に
集まっているようでした。
ちょうどいいや。

何を考えるでもなく何かは考えている。
入院中の親父のことがよぎったりして。
まだ79歳なのに。もう79歳か。
こないだ見舞いに行ったとき
「ラーメンが食いたい」と言ってました。
安価か、高価かなんてほんと
くだらないことに思えてきます。
妹には「また歩けるようになりたい」と言ってたそうです。
せつないことです。
気がかりなことだらけでは何をしたって
あんまり晴れ晴れしませんな。



足元で啼いているホオジロを写したりしているうちに
名前は知らないけれど顔見知りの方に
久しぶりにお目に掛かった。
ここ一年の出来事なぞを話していました。
そんなに変なことを話したつもりもないのですが
「これからいいことあるよ」だって。
たぶん私より10歳くらい上の
どこの誰だかも知らないおじさんに励まされるなんて
稀なことですよね。私は恵まれてるんだ。



クマタカがヘビを捕まえてきたようです。
風が心地よかったけれども暑い日でした。
お昼を過ぎて間もなく、帰路につきました。

クマタカは見ることができたけれども
なんとなくなんとなくな一日でした。

今週で5月も終わってしまいます。
しんどい日々になりそうです。



海にて

2019-05-25 20:35:05 | 鳥紀行


今日も暑い一日でした。
海へ出かけました。
若い時分はサーフィンやら、ダイビングやら
ディンギーやら釣りやら
片っ端からやってみたものですが
今日はカメラ担いで出かけました。
現地に着いたのは7時ころでしたが
既に数名の方が岩礁にレンズを向けていました。
挨拶をしてカメラをセッティングしていると
「もっと早く来なきゃぁ」と常連さんに
アドバイスいただきました。
いまどきは日の出が4時半ころです。
その位に来ないといい画が撮れないとおっしゃる。
へへへと愛想笑いするほかなく。



山奥で暮らすアオバトが夏場だけ
海水を呑みにやってくるのです。
アオバトの記事は以前も書きましたが
年に一度くらいは観察したくなる鳥です。
翼にワインレッドが入っているのがオスです。
メスばかりが目立ちましたよ。



常連さんは8時くらいには帰ってゆきました。
「9時くらいまでは飛んでくるよ」と言い残し。
私も9時過ぎには仕舞ってそのまんま山へ移動して
鋭気を養いました。



で、18時頃帰宅しますと昨日R花S林のUD川さんに
注文した歌集が届いてました。
仕事が早い!助かりました!







週末となります

2019-05-24 17:16:31 | 千駄記


今日も暑い一日でした。
週末もこの暑さだそうですね。
っていうかもう週末がやってきました。
早いものですと毎週言ってます。

午後から現場の下見に出た程度で
あとはこの不景気についてひとりごとを
ずーっと言ってました。
電話もFAXも黙ってるとです。

週末も暑いんじゃ何処も出かける気がしませんわ。
とか言いながら夜中に彷徨うかもしれません。

そうそう、今日は珍しいことをしました。

ちょっと実名を出すわけにはいかないので
ぼくの好きではないイニシャルトークになりますが
R花s林のUD川さんに電話して歌集を一冊注文しました。
気になる作品があってちょっとその歌を確認したかったのです。

電話で注文したのは初めてですが
R花S林さんのフェアの時は抱えるほど
歌集歌書を買いましたし、昔むかし
『仙波龍英歌集』を買ったこともあります。
R花S林さんからは結構買ってるんだぜ。












今年は冷夏になる

2019-05-23 12:57:40 | 千駄記


朝方は涼しかったんですが
水銀柱はうなぎのぼり・・
なんてありふれた言い回しを使ってみました。

本日の東京は30度近いとか。5月でこれですから。
昨年、5月の東京の平均気温は19度程度で
8月は29度程度だそうです。
おおむね+10度ということは今年の8月は40度越えも
珍しくないくらいになるのでしょうか。

昨日、中国から来た青年と一緒に現場に向かう
トラックの車中で「今年も暑くなるなぁ」と
話しかけたら「今年の夏は涼しいらしいよ」
「テレビで言ってた」と教えられました。
日本語自在ですばらしい!

地球の46億年の歴史上、地球上の生物の約8割が
死んでしまった時代が二回あるそうですから
ま、ぼくらの生きている時代にはそうならない
とは思いますけれどもいつかはそんな日が来るんですね。

それが現実なんです。
何を言いたいのかといいますと
今日は特に何もないのです。









始祖鳥のなごり

2019-05-22 12:56:59 | 千駄記


昨日は大変な雨でしたが今日はよく晴れています。
晴れ過ぎてますな。

今日の画像は昔、撮ったものですが
アオサギというのは大きくて雄大だから
ついカメラを向けてしまいます。

学術的なことはわかりませんが
恐竜の時代のあと、一億年ほど前に
いたとされる始祖鳥の少し後には
アオサギみたいな鳥がいたといいますから
人間よりずっと先輩なんですね。

始祖鳥なんぞ見たことはありませんが
アオサギに始祖鳥の名残があるような気が
しなくもありません。












「さんごじゅ」UTA NO ZASSHI Vol.2

2019-05-21 19:40:06 | 短歌情報


「さんごじゅ」UTA NO ZASSHI Vol.2
が届けられました。初めて見る短歌雑誌です。

拝見しますと結社「りとむ」内の同人誌のようです。

全90頁。定価500円。
連作、一首評、コラム、評論・エッセイ、連載、後記
の頁建てとなっています。

勢いのある結社の勢いのある比較的若そうな会員方の同人誌。
私も刺激を貰いました。


メンバーの笹谷潤子の作品を紹介します。

空に向く夜の唇すずしくてかみさまの口うつしのあめ玉
月照らず雨も降らざる森に住み方羽の鳥夜を啼きかはす


「夜遊(やいう)」12首より


藤棚の番人

2019-05-20 18:41:35 | 千駄記

↑ぼくではありません。


藤棚の番人めける熊蜂の羽触れに距離を縮め難しも


藤の花もそろそろ終わりましたか。
山を彩る藤の花はいろいろの木に
絡みついてその命を奪うとか。

藤の香りはまた格別で私みたいな
ものでもくらくらっとしてしまいます。
藤棚というものがありますけれども
わー見事なものだなと近づくと
必ずと言っていいほどクマンバチが
ホバリングしていたりする。
容易には近づけません。

美しいものに
妖艶な空気をまとうものに
惹かれて不用意に
近づくと痛い目に合う
ということなのかもしれません。

無にはなれても空にはなれず

2019-05-19 19:05:19 | 千駄記

昔写した画像を載っけました。


今日は天気が良いのか悪いのかって感じで
午後は少し雨がぱらついたり。と思ったら
急に晴れたりって感じ。

午前中、家族の用事を済ませまして
午後からは工場へ行ったり、近所を
ドライブしたりしていました。
クルマで30分ほどの大きな公園へも
出かけてみたのですが14時頃だったからか
バーベキュー家族の宴もたけなわで
駐車場もほぼ空きなしの状態でした。
そのまんま自宅へ戻りました。

来月の短歌教室のお題は
自由、題「触」、テーマ「洗う」を各一首です。
6/5締切ですのでよろしく!って誰に言ってんだか。
いつもはすぐに作ってしまうのですが今回は
題もテーマも難しい。
わが教室では題はその漢字を使って一首を成す。
今回は「触」を使うってことです。
テーマは今回なら「洗う」と言わずに「洗う」を表現するものです。

また一週間が始まりました。
バリバリと仕事に向かいたいものです。
ほんとは何もしたくありませんよ。
でも、生きるためですから!


「短歌往来」6月号

2019-05-18 19:55:38 | 短歌情報


短歌教室を終えて帰宅しますと
「短歌往来」6月号が届いていました。
購読している雑誌の一つです。

ぱらぱらっと捲っていますと
私のうたが抽かれていました。
丹波真人さんが連載中の<名画と名歌>⑩の
「寅さんの映画」です。
よくも毎月、映画と短歌について書くことが
できるなぁと感心頻りだったわけですが
私の地味な歌集『百年猶予』から
見つけてもらったわけです。ありがたや。

記念に記事を上げるとともにうたものっけておきましょう。

黄門様、マクレーン刑事、寅次郎、予定調和の王様探し
適当に寅さん映画チョイスしてわがフーテンになるまでを酔う

(ともに『百年猶予』)

丹波さん短歌の王道とはかけ離れた私のうたをありがとうございます。




この正直者が!

2019-05-18 10:37:34 | 千駄記
週末です。
今朝は一か所現場がありまして
製品をトラックに積み終えたところです。
据え付けなどは取引先がやりますので
弊社の仕事はこれまで。

朝方は雲行きが怪しかったのですが
今はそこそこ晴れているようです。
用事がなければ海や山でボーっとしているのが
常ですが致し方なし。

早朝から「晴詠」4号の編集を始めました。
3号の発行日が5/15でしたから
まだ時間はあります。

午後からは短歌教室がありますので
そろそろ出かけることにしましょう。

そうそう来月の板橋歌話会で川田順の
『山海経』の作品について少し話さなければ
いけないのでそちらの勉強もしなければ。
メインの発表者である野地安伯さんは専門家ですから
「あとは野地さんから」と言えば済む!
なんてことを考えていると痛い目にあいます。
が、本心です。

この正直者が!と自分を叱っておきます。

ではみなさま良い週末を。