詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

「蓮」5号編集中

2015-08-30 21:46:15 | 詩歌探究社「蓮」情報
 

8月末日の「蓮」5号締切に向けて
続々と原稿が編集部に届いています

5号では先にお知らせした通り
山中もとひ歌集『〈理想語辞典〉』特集をやります
藤原龍一郎氏の書評・一首鑑賞・山中もとひへの質問などの他
山中もとひの新作評論もあり盛りだくさんの内容です

今回の特集頁には特別表紙を作ってみました
糸田ともよのイラストを使用し、
石川幸雄がデザインしました

いわば『〈理想語辞典〉』の「もうひとつの表紙」です
いかがでしょうか

特集、どうぞお楽しみに

詩歌採集 その12 田島邦彦

2015-08-28 11:44:34 | 詩歌採集
 


  短歌(うた)は人生を輝かすものだ
     
     (田島邦彦)
      ※「蓮」未掲載



詩歌採集 その8 会津八一

2015-08-27 08:10:26 | 詩歌採集



 あめつち に われ ひとり ゐて
    たつ ごとき この さみしさ を
    きみ は ほほゑむ

     
     (『鹿鳴集』会津八一)
     ※「蓮」未掲載



詩歌採集 その7 若山牧水

2015-08-27 08:05:31 | 詩歌採集
 

 吾木香すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ     

     (『別離』若山牧水)
     ※「蓮」2号より



詩歌探究社小辞典

2015-08-25 13:46:03 | 詩歌探究社「蓮」情報



「蓮」の巻末には「詩歌探究社小辞典」として、
同人の写真付きのカルネ(プロフィール)の頁を設けています

同人のなかにはシャイな人がいて、
名前のみの登場や写真はナシの場合もありますが、
ノリノリで毎号写真を変更したり、コスプレ?写真を使用したり、
凝った構図とカッティングの芸術的なものを用意したりする同人もいます

自己紹介の内容もスペースのなかにぎっしり書き込む同人や
あっさりした同人もいて、個性が出ていて楽しめる内容です

5号では、創刊号より使用していた写真を変更した
糸田ともよのカルネにご注目ください
糸田が詞を提供しているシンガーソングライターの
及川恒平氏に撮っていただいたとのこと
大変素敵なフォトです

少し小さめで顔がはっきりわからないのも
ミステリアス!!




詩歌探究館

2015-08-19 15:55:06 | 詩歌探究社「蓮」情報


「蓮」創刊号より連載されている
「詩歌探究館」では、東京近郊にある歌碑、文学館などを巡り、
多くの写真と共に紹介をしています

「蓮」が届くと真っ先にこの頁を開くファンもいるとか、いないとか・・・


 創刊号 立原道造「ヒアシンスハウス」(さいたま市別所沼公園)
     大野誠夫 歌碑(茨城県河内町)

 2号  与謝野鉄幹・晶子歌碑(堂ヶ島)
     与謝野公園(杉並区荻窪)
     
 3号  岡本かの子・歌碑(川崎市・二子神社)
     岡本太郎美術館(川崎市・向ヶ丘遊園)
     北原白秋・歌碑(城ヶ崎・他)
     白秋記念館(城ヶ崎)

 4号  帝釈天(葛飾区柴又)
     寅次郎記念館(柴又)  
     ※寅さんを演じた渥美清は「風天」という俳号を持ち
晩年は俳句と親しんでいました
 

 4号では「詩歌探究館」とは別に「詩歌探究紀行」として
     
     日本詩歌文学館(岩手県)
     石川啄木記念館(岩手県)
     寺山修司記念館(青森県)
     齋藤茂吉記念館(山形県) その他を紹介しています

 
 5号では茅ヶ崎の開高健記念館と
 紙面に余裕があればもうひとつ(こちらは秘密なのだ・これでいいのだ)(ヒントです)
 東京都のとある記念館をご紹介する予定です

 お楽しみに
     

「蓮」の誌名の由来

2015-08-10 13:36:09 | 詩歌探究社「蓮」情報



蓮体の(れんだい)の本染(ほんぜん)にして、
垢(く)のために染せられざるが如く、諸欲の性(しょう)もまた然り。
不染(ふぜん)にして群生(ぐんじょう)を利す。   『理趣経』教典より


蓮は泥より生まれて清廉な花を咲かせます。

苦しみ多き今生において、蓮のように清らかでありたい、
蓮のように美しい詩歌の花を咲かせたいという思いで、
「蓮」と名づけました。

上野の不忍池に蓮が咲く2013年7月に、まず命名し、
2014年の7月に創刊いたしました。

本来は「はす」と呼びますが、「れん」と読まれてしまうこともあります。

菊池寛の本当の名前は「ひろし」だけど通称は「かん」と言われるように、
本来の「はす」が浸透しつつ「れん」とニックネームのように呼ばれるのも素敵ですね。


「蓮」同人の作品

2015-08-04 12:55:16 | 詩歌探究社「蓮」情報



「蓮」同人の作品です                 




われは愚者ゆえ賢者なり目覚めたる禁忌の蓮の香炉に火入れ

                               石川幸雄


つりふねのくちゆくはまにしおりのみのこしてもえたししゅうをだいて
(釣り舟の朽ちゆく浜に栞のみ残して燃えた詩集を抱いて)     

                               糸田ともよ


海女小屋に夜長の暗き灯をともし          大政建夫



海ありぬ きみとわれの隙間にも波だちながら燦めきながら

                               岡 貴子


永遠の対義語はいまと風がいふしばらく風の脚をみてゐる

                               佐藤 薫、


細き首垂れて書(ふみ)読む青年の暮れ残りおり春の教室

                               佐藤よしみ


ひた眠り水底の石拾ひけり              橋淑子



来世にはヴァイオリニストになりましょうきっと平和な世界と思う

                               萩谷孚彦


雪山が春の花へと移りゆくひっそり閑と特急しなの

                               布々岐敬子


本当の私は無なりといふことを出発点に春の野をゆく

                               前川 博


たはやすく傷む桃の実うぶ毛立て神経過敏 ひとであるなら

                               村田奈菜子



オンリーさんは二階に暮らす女の名と覚えし頃のカンナのほむら

                               山中もとひ


君が胸の蓮の刺青にわが胸を重ねるたびにわれにも咲きぬ

                               森 水晶



                     
                 (「蓮」創刊号~4号より 森 水晶 選)






「蓮」の歩み

2015-08-03 17:11:13 | 詩歌探究社「蓮」情報


2014年初めより森水晶と石川幸雄によって
同人誌創刊の準備が始まる。

同年春、創刊メンバーに相応しい詩精神溢れる
同人の参集を募る。

同年7月15日森と石川を共同代表とし、
同人13名による「蓮」創刊号発行。

同年11月15日「蓮」2号発行。

2015年3月15日「蓮」3号発行。

同年7月15日「蓮」4号発行。



2015年8月現在の同人

森水晶、糸田ともよ、大政建夫、岡 貴子、佐藤 薫、

佐藤よしみ、橋淑子、萩谷孚彦、布々岐敬子、前川 博、

村田奈菜子、山中もとひ、石川幸雄

以上13名。