書庫は「詩歌探究館Web」にしましたけども。
猛暑うがないね(もうしょうがないね)・・って言うくらい
暑いので、さわやかにサラダの話でもいたしやしょう!
本日七月六日はサラダ記念日。
『サラダ記念日』は1987年発行、今年三十周年です。
商業誌でも特集が組まれています。
この歌集との出会いは万智ちゃんブームになった頃。
久しぶりに実家に帰ったときでした(寅さん風にね)。
遊び人の妹(さくらではなく幸子と言う)が
飲んだくれて帰ってきまして
「これいま流行ってんだぜ」って、
『サラダ記念日』を見せびらかしたのです。
私はその頃、ポエムチックなものを「詩とメルヘン」という
雑誌に投稿したりしていたもので
兄貴も興味があるだろうと思ったのでしょう。
ぱらぱらっとめくり、なるほどな。流行ってんのか。
と、思ったものでした。
時代の空気にも乗っかって大ベストセラーになったのは
ご存知のとおり。サラダ記念日は短歌を変えました。
そうそう「男はつらいよ」でも<寅次郎サラダ記念日>ってのが
ありましたね。
いずれにしたって最も売れた歌集。
「人口に膾炙している作品ですが・・」などと
言ってベテラン歌人は私の知らない短歌を
紹介することがありますが、本当に「人口に膾炙する」と
言えるのはこの当時の万智さんの作品だけかも知れませんね。
当時、参加していた詩の同人誌の中でもずいぶん
話題になったのを憶えています。
のちのち、このサラダは「カレー風味の唐揚げだった」と
種明かしされましたけれどもやっぱりサラダ。
サラダが一番。
「サラダ記念日」には比較的、何かの影響があるな・・
と思われる作品があるので、もしかしたら
イルカ(人間のほうの)の1978年のシングルヒット曲
「サラダの国から来た娘」あたりから
インスパイアされたのかもしれません。