詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

『形容詞・形容動詞の短歌コレクション1000』!

2024-08-21 11:19:18 | 短歌情報

『形容詞・形容動詞の短歌コレクション1000』税別1300円。

(日本短歌総研/飯塚書店)が完成しました。

短歌アンソロジーとしてどうぞお楽しみください。

 

 

 

8/21(水) 快晴  

 

酷暑絶賛続行中。

 

今日は午後から納品と現場修理で群馬方面へ出かけます。

積み荷をチェックしたところシートは掛けてありますが

本体を養生ビニールで覆っていない!

最近の天気は変わりやすいのにバカでしょうか?

余計な手間がかかりますが持っていくのは私です。

すぐに「全体をビニールで巻けよ」と言いました。

天気予報見たんだけどな・・と積み込んだ責任者が

ぼやいている・・。雷雨や暴風雨にならなきゃ、

それでいいけれど、万が一そうなったらどうすんの?

想像力の欠如。最初から養生ビニールを巻いておけば

数百円もしない。ところがやり直すとなれば人件費だけで

数千円になるよ。ほんとバカなの?

 

はい!また愚痴ってしまいました!

12:00には出発しないと間に合わねーのに。

何にも考えていないんだな。

 

 

もう、おしまい。

 

 

 


『形容詞・形容動詞の短歌コレクション1000』発売決定

2024-07-26 12:06:10 | 短歌情報

 

『形容詞・形容動詞の短歌コレクション1000』

2024/9/5発売予定 ¥1430(税込)日本短歌総研著 発行:飯塚書店

 

懸案だった新刊の発売が決まりました。

アマゾンなどで予約受付中です。

古典から現在までの短歌アンソロジーです。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 


特集「海と山のうた」

2024-07-19 11:59:08 | 短歌情報

「短歌往来」8月号 ながらみ書房

 

現在発売中です。

表紙の画像他と「海と山のうた」の特集評論及び25首抄を担当しました。

 

早速、尊敬する歌人さんからメールを頂戴し

 

このような主題の諸説とは正に、一線も二線も画する展開、まさに出色です。

個々の博識もさることながら、構成というより「遷移の卓抜」に感服しました。

それにつけても、背景の広さ、読み込みの深さは尋常じゃねえ!!

 

と、ほめ過ぎのお言葉を頂きました。

ありがたし!

コレを書くために資料を集めた甲斐がありました。

 

この特集もボクが歌人として生きた証になりましたよ。

 

 

 

 

 


「からの」第66号 

2024-07-12 11:16:53 | 短歌情報

「からの」第66号 2024-06  編集/発行 遠山景一

 

短歌雑誌「からの」が届く。

遠山景一さんには、昨年12月の「歌人玉城徹の文学活動展」でお世話になった。

 

「からの」第66号 <編集ふりかえり>で、

「今年は玉城徹生誕百年」と書いておられる。

私は遠山さんについて、ほぼ何も存じ上げないのだが

玉城徹の身近で短歌活動をされていたであろうことはわかる。

その幸運をまた羨ましく思う。

 

足を止め白さざんくわの散る花にあかるむ土のおもてながむる   遠山景一「爾後」

春になる峯のしらゆきあるがままに息づかしもよ朝あけにけり

山里は木草うるはし田をやめし人らが胸のいぶせきころか

 

七人に暮してをりし家に今三人して住む他人行儀に    小林サダ子「何処の何方ぞ」

カーテンを開けば川面静かなり水のべ求め来る鳥のあり  大谷みゑ子「花花よ」

嶺の崎に見渡す街を杖に指しその変貌を子には伝へつ   津田光子「しのぶ山」

 

 

未だぱらぱらっと拝見したまでだが目に留まった作品を紹介した。

 

 

 

 

 

 

 

 


「埼玉の歌人たち」のお知らせと十月会。

2024-07-10 15:16:43 | 短歌情報

第3回 埼玉の歌人たち―短歌に込めた想い―

埼玉県の大宮図書館で開催されるとのこと。

 

7/10(水)晴 納豆の日ですって。

 

昨日は18:30から超結社短歌研究会「十月会」例会があり

17:00に工場を抜けて行ってきた。

 

三枝むつみ氏による春日真木子さんのお話。

レジュメに抽かれた作品から紹介します。

 

妻なりし過去もつ肢体に新しき浴衣を存分に絡ませて歩む

虹消えてふたたびひろき空のもとありありとわれのうしなひしもの

杖すでに用なくかへす傘立てにすとんと棒にかへりゆきたり

燃えよとぞ狂へとぞいまくれなゐの薔薇が米寿の胸元へくる

 

春日真木子の作品は読んだことがある程度。

特に私が短歌を始めたころにはすでに歌壇の中心にいらして

今も現役でいらっしゃる。今年98歳。すごいことです。

短歌とは抽出するとみるみるうちに眼前に立ち上がってくるもの。

 

今日の画像は昨日いただいた講演会の案内チラシ。

「おお、埼玉のスター歌人ばかりじゃないか!」と呟く。

ボクは元気で時間があれば聴きに行きたいものです。

 

 

おしまい。

 

 

 


冬雷二〇二三作品年鑑・合同歌集

2024-07-03 11:33:08 | 短歌情報

『冬雷二〇二三作品年鑑・合同歌集』

 

2024年7月23日印刷発行 編集発行人大山敏夫

 

冬雷短歌会の作品年鑑が発行された。今年は7年目。

毎年書いているが、本当に頭が下がる約500頁の大冊である。

あとがきによると参加者は103名。会員の自選40首とエッセイが載る。

本年をもって企画終了の予定だそうだ。

この作品年鑑は、会員各位の生きた記録である。

拾い読みしながら目にとまった作品を一部紹介する。

 

御岳山ケーブルで登る展望台スカイツリーの光るが見える   伊澤直子「ゆるゆると」

わがバイクを試乗せる夫暴走し木々薙ぎ倒しシャツを破りぬ  井上槇子「気候変動」

ツバクラメ道行く我に低く飛ぶ去年は気づかぬビル駐車場   小田原禮子「紫のタオルハンカチ」

上野駅公園口に人を待ち一人帰りしとほき日のこと      小林芳枝「うどんを煮込む」

数行の中の言葉を練り直す包丁の刃を研ぎゆくやうに     桜井美保子「サーベルの展示室」

 

会員の皆さんは全国各地にいらっしゃるのだなぁと思いつつ頁を捲った。

 

待合せの時間に早く着きすぎて聖橋渡り少し歩みぬ    大山敏夫「逆走車」

うぐひすのおほらかに鳴き卒塔婆を風が鳴らして誰もゐぬ墓地

 

 

*昨年のいまごろの当ブログの記事で「二〇二二」なのに

「二〇二三」と誤記していたことに気づく。失礼しました。

今年発行の作品集が「二〇二三」です。

 

 

 

 


「帆」37号

2024-06-20 12:00:07 | 短歌情報

「帆」37号 2024.6

2024/6/23 不定期刊 300円

発行人 佐藤よしみ 

 

「五月野」より紹介します。

 

陽だまりのような記憶の片隅に牙むくけものの眼が光りおり

洪水ののち廃村となりし地にオオゴマダラか空低く舞う

宵まつり浴衣のさばきぎこちなき少女湯あみの石鹼匂う

串刺しの鮎じわじわと炙られてわが身に及ぶ刑のごとしも

朝焼けの空の奇しさ伝わらぬままの思いがふいに膨らむ

滑り込みセーフのような生き方をかさねて今日の朝日を浴びぬ

 

私好みのうたが揃う。

 

エッセイは連載「琉歌(うた)の見える場所(26)」。

つらつらと読む。

伊野波の祭祀である秘儀ムックジャーを見たいと念願しながらも

果たせていないとの一文があった。念願は果たすべきである。

と、思う私も果たせないことばかり。

 

佐藤よしみの魂の籠る個人誌「帆」である。

 

 

 

 


土岐善麿の百首&オレンジ月夜

2024-06-11 12:03:04 | 短歌情報

『土岐善麿の百首』 河路由佳

2024/6/8 税込1870円 ふらんす堂

 

ふらんす堂の歌人入門シリーズ⑩として刊行された。

河路由佳は歌人で日本語の研究者であり、土岐善麿の研究者。

私は善麿のいくつかの歌集を持っているに過ぎない読者。

特にローマ字歌集『NAKIWARAI』の作品全てを日本語表記に

してみようと試みたことがあったが、すぐに断念した経験を持つ。

それらを十分に読み込んでいるわけではないので土岐善麿の

あらすじを知るのには最適の入門書である。

私が短歌を始めたころ買ってみた商業誌の巻頭作品が善麿であった。

 

『オレンジ月夜』 河路由佳

2024/5/27 税込¥2.640円 港の人

 

河路由佳の意欲的な活動は目覚ましく、

先月には5冊目の歌集『オレンジ月夜』を刊行されている。

これもまた感想文を送るまでには十分に拝読できて

いないのだが目に留まった作品を紹介しておく。

 

不穏なる空に大きな鳥の飛ぶ形の青空ぽっかりとある

音もなくUFO降りてきたように朝からショベルカーが来ている

地震にはあらずわたしの骨格を揺らし実家に重機が刺さる

コロナ禍の徒歩通勤の路地裏はマスク外して大股でゆく

土岐善麿を詠んだ作品もある。

土岐湖友と名のりし善麿二十歳(はたち)にて儚き人への恋歌多し

善麿の「湖面荘」の跡訪ねれば広し 高級マンションの建つ

 

 

 

 

 

 

 


「舟」44号 2024.6 夏号

2024-06-08 09:06:31 | 短歌情報

「舟」44号 2024.6 夏号 (表紙の2023.6は誤植でしょう)

代表編集人 依田仁美

 

現代短歌舟の会機関誌「舟」が発行された。

全146頁の充実した文芸誌。

 

巻頭の一文で依田仁美は<当会は「不教不受」を掲げる>と書く。

 

 

私は購読会員として「ハードボイルド」15首を発表している。

3首紹介する。こんなうた。

 

まだやっているのかロシアウクライナ戦争二年図面書きつつ

プリゴジンとナワリヌイが死んだことを知る程度なり熔接しつつ

実はこれニワトリの卵なんだよな茹で立て玉子の殻を剥きつつ

 

以前、当ブログで紹介した浅川洋の作品集『渚 NAGISA』の

評を依田仁美が書いている。これは浅川さんの財産になろう。

 

 

 


「花の室・21」30号

2024-05-24 12:04:36 | 短歌情報

「花の室・21」30号  2024/4/30発行

編集・発行 塚田沙玲

 

塚田さん代表の同人誌。

同人の作品とエッセイ他評論も載っている。

淡々と地道に活動されている。

 

作品を一部紹介します。

 

勝山祐衣「リピート・リピート」より

貼り紙の求人が救に見えてみの虫だらけのノートをとじる

一日のおわりの光はねかえす眼鏡のふちに宿る自由よ

 

塚田沙玲「傷痕のごと」より

古代より有明の沢と言ひたりと銀のお髪の魔女棲むなだり

春の雪ふりつむころか山あいの詩人の庭に魔女の御髪に

 

 

 


「アルファ」33号

2024-05-24 12:03:11 | 短歌情報

「アルファ」33号 2024/5/8発行 

編集・発行 恩田英明

 

恩田英明個人雑誌「アルファ」33号。

毎号、楽しみに読んでいるのが、連載「山崎方代の風景」。

今号は『迦葉』から

<五寸釘くぎ一本の打ちどころお慕い申してやまないのです>

が、取り上げられている。

 

恩田英明「玉蜀黍蕊」より紹介します。

 

いまの世に山越えに往く人もなし分去れに咲く白梅の花

ときは来ぬ桜はどつと散るべかり空に貼りつく桜はなびら

畑暮れて玉蜀黍蕊(ぎょくしょくきずい)夜の間は髪文字(かもじ)にならむと身じろぎはじむ

 

1首目の<分去れ>は「わか‐され」と読み道が「左右に分かれるところ。

 分かれ道。 追分。」だそうで《群馬から長野にかけての方言》とのこと。

3首目の玉蜀黍蕊はとうもろこしのいわゆる髭。

 

 

 

 

 


「さて、」15号

2024-05-10 09:39:59 | 短歌情報

「さて、」15号 2024/5/10発行 年二回刊

編集・発行 さて、 発行所 天草季紅方

 

全54頁の同人誌です。

表紙の雰囲気からして、独自路線を歩んでおられる。

同人誌や個人誌はボクの知る限りみなどれも似て非なる

独自・独特の雰囲気があります。

 

原田千万「越冬賦」より紹介します。

月光がしづかにつもりこの世からあの世へ向かふ橋が見えたり

わが死など語られることあらざらむ飛行機雲がほどかれてゆく

 

文章では天草季紅の連載「木本千代の歌 3 沈黙と表出」が読ませる。

 

 

 

 

 

 


モンキートレインに乗って。

2024-05-09 12:06:15 | 短歌情報

『モンキートレインに乗って ファイナル昭和十九年の会アンソロジー

発行者:及川隆彦 発行所:ながらみ書房  定価3300円 2024/4/29発行

 

メンバーの南輝子さんからお送りいただいた。ありがたいことです。

<ファイナル>ということはファイナルなのであろう。

会員の30首とエッセイが収載されており巻末に「活動記録」が載っている。

何名か存じ上げているが、今年傘寿とは思えない方々ばかりだ。

 

南輝子の作品「命いのち、清(チュ)ら」から紹介する。

 

身をかがめ身を低くして耳澄ますきりりり地球が傾きをます

さみどりの泉のほとり水求めあつまつてくる蝶、小鳥、死者

 

今後とも良き先輩として導いていただきたい。

 

5/9(木)曇 

 

寒い寒い。ぜんぶ寒い。

 

さて、トヨタ。利益が5兆円突破したそうです。

販売台数は1000万台突破しているし。

単純に計算するとクルマ1台売って500万円儲かっている計算?

ま、クルマ売ってるだけじゃないにせよ。儲けすぎです。

凄い経営努力です。

 

見習おうっと。

 

 

おしまい。

 

 

 


「十月」161号

2024-04-04 12:19:59 | 短歌情報

「十月」161号 2024年3月20日発行

年2回刊 800円(税・送料込)

 

超短歌研究会「十月会」の冊子が昨日届く。

月例会で発表された内容のレポートと会員の短歌10首と

300字の小文が載っています。私が担当を下りる際、

「年2回発行にして内容の充実を図る方が良い」と言いました。

 

私は「バカさゆえ」10首と「会話が大事」300字を書きました。

 

「バカさゆえ」より2首紹介しておきます。

 

真に受けて伸び伸びやれば出る杭は打たれ出過ぎた杭は抜かれる

バカさゆえ苦しみバカさゆえ悩みいまを惜しみて出る悔いを打つ

 

Word原稿をメール提出しているのですが私の短歌に

掲載ミスがありました。特にクレームはつけませんよ。

ボクが担当の頃はいろいろ言われましたけどね。

この場で掲載ミスの短歌の正誤画像を付けておきます。

「ツキノグマ」と「ツキノワマ」の違いに注目して、脇に「、」を

付けたのが消されていたんです。

(誤)で意味通じなくなっちゃったよー。

 

 

おしまい。

 

 

 


「夏暦」58号

2024-04-02 11:59:46 | 短歌情報

「夏暦」58号 令和6年3月30日発行

発行者 王 紅花 年三回刊

 

王 紅花の個人誌。

 

「わたくしは誰」29首より3首紹介する。

 

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わたくしは誰?

友達とつきあふコツを伝授するアニメを最後まで見てしまふ

買ひおきし赤き長靴初雪のうつすら積もる夜のポストまで

 

「飯能市の雛飾り」なる小文。

私も訪れたことのある名栗温泉の大松閣や

数年前までクマタカの撮影によく通った

有間ダムのことが書かれていたので

身に引き寄せて読んだ。

王紅花さんは青梅市にお住まいだ。

 

「あとがき」に第三回松平修文絵画展のおしらせ。

6/13~7/9まで軽井沢千住博美美術館ギャラリーで開催されるという。