詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

三月尽

2021-03-31 16:12:42 | 千駄記

国宝。


3/31(水) 晴。

いよいよ暑くなってまいりました。
私の好まない季節になりつつあります。
明日から4月です。早いもので今年も25%終了。

私の工場は1月決算なので今月中に納税を
済ませなければならないので渋い顔となっています。
真顔が渋い顔なので普段と変わりません。
で、月末は給与支払い日。毎月のことです。

午前中はまたまた新製品の打ち合わせ。
「知恵を借りたい」というので知恵を貸します。
決まれば数千台とでかいことをおっしゃる。
そういう話は決まったことはありませんし、
そもそも手作り中心のわが社に相応しい仕事でもありません。
が、相談に来た社長は中学生時代の同級生なので
真剣に相談にのっておきます。

いま、これから据付をする現場から電話があって
「もしかしたら製品が入らないかも知れない」という。
私が寸法を取って作ってもらった製品だけにガックシやわ。
血の気も引きます。
この現場はそもそも乗り気じゃなかったんだよな。
と、こぼしていても仕方ない。

解決方法を練りましょう。


もう、おしまい!



知らない人に金を貸すの巻(最終回)

2021-03-30 11:59:21 | 千駄記

千歳櫻の幹です。エドヒガン。樹齢850年。


3/30(火) 曇。

ポカポカはしますが、足元はスースーします。
タイツを穿いてないからです。

厚労省の連中が23人で24時近くまでどんちゃん騒ぎしてたって。
異常な連中です。田村厚労大臣は「(花見や歓送迎会、卒業旅行などの自粛を)
お願いしている役所がこのような失態をさらしたことは大変申し訳ない」
「23名という非常に多い宴会、これは許されない」とおっしゃったそうですが、
許されないことをした連中をどのように許さないのか。許すんでしょ。

昨日、通院から戻ってきた妹にさっそく昼の顛末を説明する。
小さなおじいが、実は小さなおばあでお金を貸した話。

妹:あんたはばかか。寸借詐欺だよ。
私:…(言葉を失う)
妹:スマホ持ってるだろ?すぐに調べりゃわかりそうなもんだ。
私:…(叱られ続ける私は黙り込む他なく)
妹:とにかく、調子に乗って大きい額を要求してくるかも
  知れないから、気をつけなさいよ。(と、諭される)
私:でもなぁ、5:30までには必ずって言ってたからさ。
  …ばかな兄さんでごめんよ(と、言って爆笑を得る)

そんなやり取りをしていると、17:30になる。
ベテランの職人がやってきて、
「昼にあんちゃんが話してた人が外で待ってるよ」
と、言って帰って行った。
私は妹と顔を見合わせたあと、歓び勇んで工場の外に出る。
お昼に聞いていたワーゲンのゴルフを探すが見当たらず。
ただ、小さなおばあが立っていた。

おばあ:5:00前から待ってたんだよ。
わたし:なんで、職人に声かけないんだよ。
おばあ:クルマを取りに行ったんだけど免許証が見当たらなくて
    クルマを引き取れなかったのよ。
わたし:(もはや疑っているので)…そうなの?詐欺かと思ったよ。
おばあ:必ずお金は返すから、明日持ってくるか、送るか。住所教えて。
なんていうから、名刺渡しちゃった。

じゃ、気を付けてと手を振り事務所に戻って妹に報告。
名刺なんか渡しちゃって!とまた叱られる。
妹は、今度はホテル代とかって名目で借りるつもりだったんだよ。
それを「詐欺かと思ったよ」と言ったので諦めたんだろう。と、言う。
なるほど全部辻褄が合うよな。

たしかに、クルマをレッカー移動されたと言われた時点で
警察署が交付したはずの違反切符を確認するべきであった。
川口からレッカーで鴻巣まで持っていくっていうのも不自然だし、
無一文の人に鴻巣まで引取に行けっていうのも無謀だもんな。

人を信じるってほんとにばかだなぁ。
おばあをかわいそうに思った私がほんとに情けない。
妹以外に言えない笑い話だわ!

*妹以外に言えない話をブログに書いたのはこれ以上被害者を増やさないためです。


おしまい。






知らない人にお金を貸すの巻

2021-03-29 13:54:22 | 千駄記

千歳櫻というそうです。
通りすがりに見つけました。
まだ一輪も咲いていないところが絵になる。
エドヒガンで樹齢は850年ほどとのことです。


3/29(月) 晴。

ポカポカする今日です。
午前中は試作品をああじゃないこうだろ?と話し合う。

お昼になって工場の前で一服していると
小さなおじいさんが声をかけてくる。

おじい:鴻巣免許センターまで歩いたらどのくらいかかる?
わたし:ええ?歩く距離じゃないな。
おじい:川口から歩いてきて疲れちゃったぁ。
わたし:なんで歩いてんのよ。方角も違うよ。

要は今朝早く栃木県から川口安行に植木を見に来たのだという。
ネットで調べたら有名らしいのでって。
違法駐車していたらしく、クルマに戻るとクルマがない。
レッカー移動されたのだという。クルマの中に財布も何もかも
入れっぱなしなので鴻巣まで行く金もないのだと。

わたし:警察が貸してくれるんじゃないの?
おじい:いや、貸してくれるのは500円までで。それじゃ、鴻巣に行けないし。
わたし:でも、変だよな。行きようがないじゃん。

話している内に「おじさん、乗せてってくれない?」と本題になった。
「おじさんじゃねーだろ!」と否定し「おにいさん」と呼ばせた。
いや、暇だったら行ってやるけど、クルマでも1時間はかかるよ。
仕事が終わるまで待ってるという。仕方ねーな、乗せてってやるよ。
ということになっちゃった。

おじい:待ってる間、仕事手伝うよ。
わたし:金属扱ってるから危ないよ。と断る。

で、話している内に「おじい」が「おばあ」だと知る。
鴻巣免許センターに持っていかれたのはワーゲンゴルフだって。

わたし:へえ、洒落たの乗ってるじゃん。
おばあ:服はこんなだけどね、クルマは洒落てんのよ。
おばあ:仕事何時まで?
わたし:17:30だけど18:00くらいかな。早くても。
おばあ:そんなに遅いの?
わたし:しょうがないじゃん。ここの社長なんだから。
おばあ:社長なの!?じゃあ待ってるよ。ほんとに送ってってよ。
と、指切りげんまんさせられる。
指切りげんまんしたのって何十年ぶりやろか。

でもまだ半日あるしな。ジュース買う金もないって言うし、
タバコ2本くれっていうから、あげたんだけども。

そうだ、鴻巣までの電車賃を貸してやればいいんだ。
と、ようやく気付く。おばあは日大を出ていて、いまは
水泳教室の先生をやっているという。
そんな感じにゃ見えないけどもな。

わたし:待ってるのも大変だろうから、金貸すよ。
と申し出る。

おばあ:ええほんと?必ず5時半までに戻ってきて返すから!
と歓んでいる。2000円くらいと思ったんだけど
ポケットには珍しく5000円札しかなくて、それ貸しちゃったよ。
電話も名前も聞かなかったけど。
果たしておばあは戻って来るでしょうか?


おしまい。










カモシカのような脚

2021-03-28 12:55:15 | 千駄記

だから、オレじゃねーって。

3/28(日) 曇・雨。

家籠り日和でなによりです。
短歌の仕事も溜まっているのでパソコンに向かう一日です。

私には集中力が欠如している。集中力がない!
集中しなきゃと思うほど余計なことが頭をよぎるわけです。

昨日鳥を探していると、なんだ あれ?
レンズを向けるとケモノです。獣。
シャッターを切りながら「ん?獣ってなによ」と自問します。
辞書によると「全身に毛があり、四足歩行する動物」だそうです。
はあ、ボクの獣の定義と見事に合致しましたよ。
こんな野生動物がいるんだなぁと感心しつつ
これは「ニホンカモシカ」だと認識する。
単に「カモシカ」とも言いますね。「羚羊」(れいよう)とも書く。
ニホンカモシカは日本にしかいない牛の仲間ですよ。
で、私の大好物である「特別天然記念物」に指定されています。
昨日、画像をアップした国宝・松本城の動物版のような存在です。

ここからが本題です。シャッターを切りつつ
「カモシカのような脚」との喩えを思い出してしまう。
筋肉質の如何にも足が速そうな人を喩えたり
脚が美しい人を喩えたりするんですが、ここで待てよ!と思う。
正確には「カモシカの脚のような脚」だよな…と思う。
「カモシカの脚のような脚」を略して「カモシカのような脚」だと
百歩譲って認めたわけですが、でもなぁ…と疑問が浮かぶ。


オレの脚じゃねーです。これ、カモシカの脚です。

「カモシカのような脚」で思い浮かべるのは、先ほど書いたように
筋肉質で美しい。思い浮かべた脚には毛など生えてません。
「カモシカのような脚」などと言わずに「鹿のような脚」でよかったんじゃん?


しかし、これでもまだ違うんです。

私が思う「カモシカのような脚」はガゼルという動物の脚です。
「ガゼル」は撮影したことがないので気になる方は検索してみてね。

もっと重要なことに集中しなきゃ。


コチドリ。



おしまい。





天然記念物と国宝は見ておけ。

2021-03-27 20:54:16 | 千駄記


夜になってしまいました。
今朝早く出かけようと思ったのですが
いつもの如く眠れず。昨夜22:00ころでしたか
自宅を脱出して関越道を北上。

それから碓氷峠を越える。
信州を目指したわけですが、碓氷峠の表示が見えると
毎回、岡井隆さんのうたを歌を思い出しますよ。
一応歌人ですからね。

飛ぶ雪の碓氷をすぎて昏みゆくいま紛れなき男のこころ 岡井隆

パーキングエリアで仮眠してると夜が明けた。


目的地でひとりぽっち。半日ほど鳥を探す。
思ったような鳥現れず撮れず。
どうせだから松本城でも見に行こうとクルマを走らせる。



たぶん人生で二度目の松本城。
中には入らず、撮影だけです。
黒くてかっこいい。国宝です。
私はミーハーなので国宝は見ておきたいと思う。

世界遺産と天然記念物と国宝は見ておけ。
は私の口癖です。



お城はモノクロームが似合う。


おしまい。




櫻橋より。

2021-03-26 12:05:05 | 千駄記

昨日、水道局に支払いに行ったら櫻が咲いてましたよ。
水道代に窮しているわけではなくて、既に帰国した
実習生が水道代踏み倒した分です!


3/26(金) 快晴。

午前中積込出荷一件。
いつも出荷直前まであれこれやっているのに
今回に関してはどうにか要望通りのモノが出来上がって
いたので、「外に出しとこ」と並べておいた。
私の設計によるもの20台。壮観です。

その間に取引先の偉い人が来て取引契約書など
交しつつ、歓談する。小一時間話したかな。
積込のトラックが来てるかと気にしつつ。
署名捺印をして契約終り。工場内を案内してお見送り。

そろそろ頼んだ4t車が来るなぁと思って
製品をチェックしに行くと。直射日光を浴びた
部分に問題発生!げっ!こんなに熱くなるとは!
トラックの運ちゃんにちょっと冷ましてから
調整するから待っててと告げて、20台を工場内に戻す。
余計な時間がかかりましたよ。
どうにか積み込んで今に至る。
現場は室内だから運送中に直射日光を浴びなければ
無事だろうと願う他なし。

週末ですね。
明日の土曜日は久しぶりにお休みにします。つもり。
どっか行こうかな。
日曜日は天気が悪いという噂なので
短歌の仕事をします。

そうそう、わが個人誌の「晴詠」9号は本来なら
5/15発行なのですが、延期するやも知れず。
誰も気にしちゃいないでしょうが、
納得いかないものでも定期的に出すか
納得いかない場合は延期するか、そこが悩みどころです。
こういう場合、購読者のいない個人誌はラクです。




おしまい。




聖火リレースタート!

2021-03-25 12:56:05 | 千駄記



3/25(木) 晴~曇。
年度末の峠を越えて気の抜けた工場です。

昨日から世界フィギュアスケート選手権が始まりました。
みなさん氷の上でがんばっていらした。
「回転不足」などよく見ているものだ。
その道のプロは違います。

今朝、空手の東京五輪・組手女子61キロ超級代表の植草歩選手が
全日本空手道連盟の香川政夫強化委員長からパワハラを受けていた
との訴えを連盟に届けていることを知りました。
植草選手は帝京大学時代から香川師範の指導を受けていて
現在も大学を拠点に、稽古を続けているそうです。
その師範を訴えるとは余程の何か、があったのでしょう。

詳しくは書けませんし、私は空手道をやっていませんでしたが、
「武道部の卒業生は反社か警察官」なんて言われる時代でした。
そのころの私の香川師範の印象は「正義の味方」でした。
直接の弟子ではありませんから、穏やかに接して戴くのは
当然ですけども、そうじゃない方もたくさんいましたからね。

学生時代は体育局で少林寺拳法をやっていたので
それなりのことはありましたよ。
指導者によるパワハラはなかったけれども
上級生やOBからのパワハラ以上のことはたくさんあった。
退部=退学なんて空気もあって、やめるにやめられず。
今となっては、その時代が懐かしい・・なんてこと、あるわけもなし。
良い思い出はありません。

さて、聖火リレーが始まりましたね。第一走者はなでしこジャパン。
国民栄誉賞を授与された方々です。コロナの世ですから
出発のセレモニーは侘しいものでした。寒々しい雰囲気。
オリンピック開催に反対ではありませんが聖火リレーは無くしても
良かったような気がしましたよ。
あの映像を見る限り、誰一人として歓んでないのが伝わってきましたもん。
やらされてる感がひしひしと伝わってきた。
なでしこジャパンの顔である澤さんが「体調不良」
とはいえ辞退されたことが物語っている。
一生に一度と思えば無理をしてでも私なら走りますよ。
開会式まで聖火を温存しておいて聖火台に点火するだけでよかったよ。



おしまい。





世の中いろんな人がいる。

2021-03-24 12:06:41 | 千駄記

「恋の短歌」募集中。


3/24(水) 快晴。
朝から工場の中で打ち合わせ。
機器の配置やらなんやら電気屋さんと
配管屋さんと三社にて。

ひと区切りついて事務所に戻ると
1992年バルセロナ五輪柔道男子71キロ級金メダルの
「平成の三四郎」こと古賀稔彦さんの訃報。

53歳だったそうです。衝撃的なニュース。
講道館で見かけたことがある程度ですが
すごい身体をしている方でした。あたりまえか。
語り口もソフトで面白く、そういえば最近は見かけないなと
思っていたらこの訃報です。

柔道家では84年ロサンゼルス、88年ソウル五輪の
柔道男子95キロ超級で2大会連続金メダルを獲得した
斎藤仁さんも54歳で亡くなった。
当時日本一の実力者で1964年の東京五輪無差別級の決勝戦で
オランダのアントン・ヘーシンクに敗れた神永昭夫さんも
56歳で亡くなっている。

柔の道に神経をすり減らしたゆえの、とはこじつけでしょうが
偶然と言うにはあまりにも早いことです。ご冥福を祈ります。


世間では緊急事態宣言が解除されて、春の陽気に
大勢の皆さんが櫻を愛でているそうです。
テレビなんかで櫻満開の様子なんか流さなきゃいいのに。
花見をしている人にインタビューなんかしちゃって、
呑気なものです。
東京都では飲食業の21:00までの時短命令がひと月続くそうです。
協力金を4万円払うとか。21:00までじゃ商売にならないと
おっしゃる飲食店オーナーのインタビューでよく聞くセリフが
「従業員の雇用を守るために」「仕入れ先を助けるために」
ですが、そんなこと言いなさんな。自分のためだろ?
って、いつも思います。

元法相で衆院議員、河井克行被告がようやく議員を辞職し
選挙買収を認めたそうです。親しい神父に説得されて
嘘を吐くのをやめたそうですが、なんですの?
たぶん衆院解散は間もなくです。どうせ次の選挙に
出ても落ちます。ならばもう十分に任期中の歳費は
貰ったので、この辺で辞めた方が得策だと
思っただけでしょう。と、思われても仕方ないです。


おしまい。







「帆・HAN」28号(佐藤よしみ)

2021-03-23 15:33:51 | 短歌情報

「帆・HAN」28号を紹介する。

佐藤よしみさんの個人誌で不定期刊。全6頁。
短歌「海へ、ふたたび」30首と
連載「琉歌(うた)の見える場所」(17)が載る。


指先を舐めてページをめくらんとして罪びとのごとく戸惑う(「海へ、ふたたび」)

なぜ<罪びと>か。この作品はコロナ禍の暮しを映している。
私ごときもたまにはスーパーで買い物をする。
食材と共に買わされたお店の袋を開くときにどうしても、
マスクをずらしてでも指を舐めたくなる。
コロナ警察が何よりも怖いから、周囲を見てすばやく
こっそりとマスクをずらし、指を舐めマスクを戻す。
あら、不思議。あんなに開かなかったビニール袋が
あっさりと口を開くのだ。
一応、指濡らし用のタマコロみたいなモノが
置いてあるのだが、あんなもん既に乾燥してるし
誰もが指先をつけているわけで、逆に怖いわ!

「琉歌(うた)の見える場所」(17)では
辺野古の埋め立てに沖縄本島南部の土が使われることへの
怒りが描かれている。本島南部は沖縄住民がじわじわと
米軍に追い詰められていった土地である。
考えさせられたという他はない。


ここで何度か書いていると思うが佐藤よしみは
田島邦彦が率いた同人誌「開放区」に創刊まもなくから終刊号まで
およそ30年間、所属していた大先輩である。
私が創刊した「蓮」でも創刊から終刊までお付き合いいただいた。
大袈裟ではなく私の恩人である。
お目にかかったこともお話したこともないけれど。






「夏暦」52号(王紅花)

2021-03-23 12:05:12 | 短歌情報

「夏暦」52号を紹介する。「かれき」と読む。
王紅花さんの個人誌で年三回刊。全4頁。個人誌の大先輩である。
表紙の絵は松平修文氏。短歌「目を閉ぢて」30首と
小文「ペンネーム「王紅花」騒動記」が載っている。

歳末の庭に物干し竿ぶつけガスボンベ鐘のごとく鳴りたり(「目を閉ぢて」)
<ガスボンベ>はプロパンガスのボンベ。彼女が聞いた鐘はいかなる音か。

小文「ペンネーム「王紅花」騒動記」を自戒しつつ興味深く読んだ。

あるメディアの文化欄の短歌コーナーに、先日刊行された
王紅花歌集『窓を打つ蝶』が紹介されたという。
執筆者は長年コーナーを担当する歌人であり
王紅花自身も大変ありがたく思ったそうだ。
ところが
「作者は上海出身の料理人で、国の違いを超えた夫婦愛」云々と書かれていたという。
知らない人が読めば「ふうん、そうなんだ」と思う他ないだろう。
しかし、「王紅花」はペンネームであり
王紅花は根っからの日本人である。彼女の抗議を受けて
次回の誌面に訂正文が掲載されたそうだが、それで済む話ではない。
とはいえ出てしまった記事は取り返しがつかない。

王紅花は
「執筆者は「王紅花」をネット検索し、アニメのキャラクターの「王紅花」と勘違いしたのだろう」
と推測する。
私も検索してみると・・・

王紅花とは、『アリス・ギア・アイギス』のキャラクター。
上海シャードからやってきた中華料理の天才少女。
伯父が経営する池袋の高級中華料理店「紅龍苑」で働いている。
紅花が店先で売る「アタシの中華まん」は大好評。・・・・

とあった。しかし、これを歌人・王紅花と取り違えることなどあるか!
実際あったのだからビックリである。
王紅花は1970年から、このペンネームで短歌と向き合っているし、
主な短歌辞典を捲れば彼女は載っている。(私は載っていない)

私は王紅花歌集『窓を打つ蝶』が紹介された、あるメディアの
文化欄の短歌コーナーを読んでいないので執筆した歌人が誰か
知らないが、あまりにもお粗末だと呆れるしかなかった。







「あびたん」44号届く。

2021-03-22 12:05:19 | 千駄記

「あびたん」44号が届きました。
榊原敦子さんが代表を務める我孫子短歌会の会報です。
私が知る限り我孫子短歌会は活発な活動をされていますが、
現在はコロナ禍で思うような活動ができないようです。
こういう地域に根差した団体が短歌の世界を支えているのです。


3/22(月) 今も少々肌寒く。
もっと暖かくなるようなことを聞いてましたが。
天気同様わが工場はどんよりと。
週末にたくさんの製品が出て行ったのでがらんと
寒々しい光景が広がっています。
まだいくつか憂鬱な案件が待ち受けていますが
立ち向かってゆきましょう!

話題を変えます。
価格.comってご存知ですか?知ってますよね。
私はよくカメラやレンズのページを見るんですが
価格を比較するというより、機材のレビューや
クチコミを眺めるのが目的です。
コメントしたことはありません。

中にはあらゆる話題にコメントを欠かさない人も
いらっしゃるようで、生き甲斐にしてるんでしょう。
それにしても、あの「クチコミ」欄はなぜに喧嘩腰なのでしょう?
それを面白がって眺めている私も悪趣味ですが、
純粋にわからないことを訊いているのであろう方にも
上から目線で偉そうにコメントする方もいる。
初心者で真面目に相談しているような方にまで。
まったくお気の毒なことです。

昔ながらの町のカメラ屋さんがあればわからないことにも
相談に乗ってくれるんでしょうけれども、そういうお店も
なくなりましたね。その代わりにネットで検索すれば
大概の答えは出ているってことだな。
カメラ量販店なら街にいけばいくつかあるけれども、
店員さんだってすべてのメーカーの
すべての機種に精通しているわけでもないし。

私はもっぱら地元のイオンに入っているカメラ屋さんで買います。
そのお店には新品のカメラは並んでません。いつも取寄せ。
店長は買取価格と販売価格には詳しいけどカメラ好きなのかな?
って思うことはあります。


おしまい。





季刊「日月」VOL.142号届く

2021-03-21 14:59:15 | 千駄記

季刊「日月」VOL.142号が届く。発行人:永田典子の同人誌。
同人の短歌作品が13首ずつ五十音順に掲載されている。
五十音順といっても毎号「あ」から始まるわけではなく
巻頭になったら次号は最後になる。平等である。
「事務局だより」を見て驚いた。次号が終刊号になるという。
老舗の同人誌が終わるというのは寂しいものだ。
会員の方々の思いはいかばかりだろうと察するばかりである。


3/21(日) 雨。

今日は墓参りに行ってきた。父の初めての命日も近いが
一周忌の段取りも済ましていない。気がかり事項の一つ。

暴風雨になるとの予報であったが小雨。
朝のうちに線香をあげ我が家と本家のお墓を回る。
宗派は同じだが違うお寺。帰りは関越道を上る。
パーキングエリアに寄って昼食を買って帰宅。

一昨日カメラを買い替えたので試写したいが我慢が続く。
インターネット上のカメラレビューなど読んで学ぶ。

いまは15:00過ぎ。少し休憩に入ります。

おしまい。




第三土曜日

2021-03-20 12:05:23 | 千駄記

恋の短歌募集中です。


3/20(土) 今日は少々肌寒く。
朝っぱら工場内穏やかならず。本日、出荷が一件あります。
完成までにずいぶん手こずりましたよ。

ま、そんなことより
池袋の東急ハンズが9月下旬で閉店するとのこと。
あそこにあって当たり前の店がなくなるのは淋しい。
建物の老朽化が主な理由とのことですが、コロナ禍の売上減少と
「ネットで買う」というのが一般的になったからでしょうね。
池袋店は1984年開業だそうです。雑貨、文房具、工作材料などを
幅広く販売していました。

大きければいよいよ豊かなる気分東急ハンズの買物袋   俵万智
ハンズがよくよく表現されている作品です。
バブル時代のきらきら感とともに。

私は文房具や工作関係が好きなものですから、たまに
覗きに行ってはしばらく店内を巡るなんてことをしていました。
最後に行ったのはスマホのケースかなんか見に行ったときですが
結局、ビックカメラで買いました。品揃えが中途半端だった。

私の道具箱で、熟睡しているハンマーは東急ハンズで買ったもの。
ホワイトカラーからブルーカラーへの転職が決まってから
「鈑金職人の三種の神器」を買いに行ったのです。
いまどきは自分の道具を自分のお金で買う人なんかいませんよ。
会社が用意してくれるのが当り前だと思っている。
当然といえば当然か。
鈑金工の必需品であるハンマーとタガネと差し金は
自分のモノを使うんだと先代社長に教えられたのです。
バブル崩壊後の夏、ハンズに三種の神器を買いに行った。
友人の結婚披露宴やらクリスマスパーティやらの
準備にもよく利用させてもらいましたよ。
とにかく「インターネット」がなかったんですから!
生活は今とは別物ですね。

今朝、購読会員としてお世話になっている現代短歌「舟」代表の
依田仁美さんからメールを戴く。作品の締切をうっかりしていた
私に、ご親切に、心遣いの行き届いた助言メール。
ほんとにやさしい立派な歌人だな。依田さんは。

第三土曜日は私の短歌教室の日ですが、今回もお休み。
来月から再開する予定だそうです。
生徒会長がおっしゃっていました。


おしまい。





花に嵐ね

2021-03-19 12:02:01 | 千駄記

櫻が咲き始めるころに限って嵐が吹きます。
週末は天気があまりよくないようですね。

花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ
なんて、頭のいい人は見事な表現をするものです。

櫻=ソメイヨシノのイメージで、満開は4月の記憶。
それが少しずつ早まっているような気がします。

なんだか生き急いでいる感じ。

日向ぼっこ日和。


おしまい。



クリエイティブディレクターとや。

2021-03-18 11:57:12 | 千駄記

「恋の短歌」募集中。


3/18(木) 今日も引き続き暖かく。
今週も後半になったよ。

東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出責任者が
式典まで4カ月のいま、辞意を表明したそうです。

責任者はお笑い芸人渡辺直美さんの容姿を侮辱する演出案を
演出チーム内のLINEに提案したそうです。
渡辺さんが豚に変身する演出で、豚にかけて「オリンピッグ」
などと書き、豚の絵文字まで使っていたが、チーム内の批判を浴び
撤回したそうです。撤回したならそれでいいじゃん。
チーム内のグループLINEに案として提示したものが
何者かによって外部に流出させられたわけで、演出責任者としては
チームのメンバーを信頼できなくなった…
というところでしょう。

演出責任者は<クリエイティブディレクター>と呼ばれるそうです。
それほどの方が「豚にかけてオリンピッグ」レベルのことを
思いついてしまうセンスを疑いますが、グループ内で
いろいろの提案を出し合ってより良いものを生み出してゆく
のが演出チームの役割ではないか?
実際、クリエイティブディレクターの提案は却下された
わけだから、それでいいじゃないですか?
いろいろの提案の中からより良いものを作り上げる
のが演出の仕事でしょ。

オリンピックの開会式ほどの世界中が注目する式典に
「お笑い」は必要ない。厳かに粛々と進めるべきであって
笑いを取ろうとすれば、関東なら「はずす」、関西なら「すべる」
のは目に見えているのです。

比較にならない話で申し訳ないが、
結婚披露宴などで「笑い」を狙って、
シーン…としてしまう光景は誰もが見たことあるでしょう。
私も何度冷や汗をかいたものか!
自分で笑ってみたりして。
そういうものでしょ。



おしまい