「短歌往来」1月号が届きました。
私が連載している「評論月評」も4回目。
いったい何人に読まれているのかと
途方にくれたりしますがまじめに
書いておりますので、もし、なんなら
もし、あれなら、まあ読んでやってくだされ。
「評論月評」といえば先日、旧知のF氏から
こんなメールを頂戴しました。
「短歌往来」の最新号の評論面白く拝見しました。
歌壇が変化してゆくきっかけになれば良いと思います。
これは12月号の文章を言っておられるわけですが
このメールを頂戴するまでにちょっとした「事件」があったのです。
数日前の真昼間。昼休みでもあるし・・
近所のドコモショップに出かけました。
ま、相談事があったので。平日とはいえ
待ち時間が90分ほど。受け付けで文句を言う
おばさまもいらしたり。
スマホに電話。知らないケータイ番号です。
われ:はい
相手:あ、石川さんですか。お仕事中?
われ:いえ、大丈夫ですよ
相手:わたし、ヤママユのOと申します。
われ:ああ、いつもどうも。(とはいえ、お会いしたことがあるかどうか)
O氏:実はFさんのことなんですけど。数日前にメールしまして
いつもなら翌日には返事いただけるんですけど。ケータイも通じないんです。
われ:なにかあったのかな。
O氏:ちょっと嫌な予感がするんです。
*Fさんは私と同じ独り暮らしで、ご近所にお住まいである。
われ:入院してるのかな。
O氏:ええ、そうならいいんですけど嫌な予感がして
誰に言ったらいいのかわからなくて
われ:じゃあ、一応、部屋まで行ってドア叩いてみますよ。
O氏:すみませんけど、そうしてみてください。
と電話を切った。
私はしばらく考えた。
Fさんとは春にメールをやりとりしたきり。
Fさんは体調を崩していたけれども自らを律している。
酒も止め、食べるものも節制していた・・。
孤独〇ってのも、そりゃ考えられるけれども・・。
なんか、ちょっと怖くなってきた。
メールの返事がない、ケータイが通じない・・
入院もしくは・・?
とさらに考えた挙句、そうだ、O氏は自宅の固定電話に
かけたとは言ってなかったな。
私はそもそもF氏の家の電話しか知らないのであった。
恐る恐る電話をかけてみる。5~6回呼び出し音が鳴る。
と、電話に出られたFさんである。
私の第一声は「大丈夫ですか!?」であった。
ことの経緯をお話しする。昨日まで広島の呉に
旅に出ていたとのことであった。
旅先にケータイ持っていかないタイプなんだなと
お話を聞きながら思ったりして。
「ま、とにかくOさんに電話してやってください」と
伝えて一件落着。Oさんからもお騒がせした旨
電話をもらったし、Fさんからも心配かけたと
メールを頂戴し、「評論月評」の感想を聞けたのであった。
私が音信不通になったらそんなに心配してくれる人も
いないだろうなと思いつつドコモショップのソファに
座り続けたのであった。
おしまい。