詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

詩歌採集 その225 岡 貴子

2016-02-29 08:16:28 | 詩歌採集


photo Tomoyo Itoda


夕雨の水のたまりがそこここに星座をうつしきらめく街に

   (岡 貴子「喜寿と古稀」)
   ※「蓮」6号より



詩歌採集 その224 佐藤よしみ

2016-02-29 08:14:52 | 詩歌採集



風吹けば風にしたがうほかなくて背(せな)を押されて坂くだりゆく

   (佐藤よしみ「風のさやぎに」)
   ※「蓮」6号より



詩歌採集 その223 佐藤 薫

2016-02-28 09:16:46 | 詩歌採集


photo Tomoyo Itoda


ゆるやかに滅びへむかふ春節をシド・ビシャスの歌きこえた気がして

   (佐藤 薫「横濱DOLl」)
   ※「蓮」6号より



詩歌採集 その222 糸田ともよ

2016-02-27 08:30:59 | 詩歌採集


photo Tomoyo Itoda


花器ふかく茎腐(くた)すごと追懐のたわみとぬめりにくずおれる骨

   (糸田ともよ『水の列車』)



詩歌採集 その221 岡本太郎

2016-02-26 09:58:53 | 詩歌採集



ニブイ人間だけが「しあわせ」なんだ。

   (岡本太郎『強く生きる言葉』)




詩歌採集 その220 石川幸雄

2016-02-26 09:55:14 | 詩歌採集



しあわせは身に余るほど怖いから耐えうるほどの不幸を望む

   (石川幸雄『百年猶予』)



詩歌採集 その219 岡本太郎

2016-02-25 16:36:23 | 詩歌採集



絶望のなかに生きることこそが、おもしろい。
そう思って生きる以外にない、それがほんとうの生きがいなんだ。
  
   
   (岡本太郎『壁を破る言葉』)



詩歌採集 その218 岡本太郎

2016-02-25 15:37:18 | 詩歌採集



人生はキミ自身が決意し、貫くしかないんだよ

   (岡本太郎『強く生きる言葉』)



詩歌採集 その217 谷崎潤一郎

2016-02-24 15:27:42 | 詩歌採集



誰しもが眼が潰れることは不仕合せだと思うであろうが自分は盲目になってからそう云う感情を味わったことがない寧ろ反対に此の世が極楽浄土にでもなったように思われお師匠様と唯二人生きながら蓮の台の上に住んでいるような心地がした

   (谷崎潤一郎『春琴抄』)



詩歌採集 その216 谷崎潤一郎

2016-02-24 11:34:01 | 詩歌採集




・・・私がこんな災難に遭った以上お前も盲目になって欲しいと云う意であった・・・

・・・嗚呼此れが本当にお師匠様の住んでいらっしゃる世界なのだ此れで漸うお師匠様と同じ世界に住むことが出来たと思った・・・


   (谷崎潤一郎『春琴抄』)



詩歌採集 その215 窪田政男

2016-02-21 12:47:45 | 詩歌採集



水菓子のたとえばそれは傷ついた鳥をつつみし手の椀に似て

   (窪田政男「冬の踊り場」 ブログ「あるのすさび」「月光」より)



蓮の歌 その34号 小泉径子

2016-02-16 20:44:53 | 蓮の歌



蓮田のさみどり緑ふり向けば影もふり向く生きたかりけむ

   (小泉径子「飈]125号より)



詩歌採集 その214 「嵐の涙」

2016-02-16 11:02:18 | 詩歌採集



   恐怖の正体がわかれば恐怖は消える

     (ドラマ「嵐の涙」より)



「蓮」6号への・・・

2016-02-12 09:40:22 | 詩歌探究社「蓮」情報



各方面より、「蓮」6号へのご意見、ご感想をいただいております

今回は殊に、「時代の危機に抵抗する短歌ー緊急シンポジウム」について述べた共同代表石川幸雄の巻頭評論「カナリアはいま卒倒するか」をはじめとして、
佐藤よしみ「風のさやぎに」、佐藤薫「手をひらくまじ」、前川博「私は空箱なり」などの社会、政治を扱ったものに注目が集まったようです
多くのお手紙、メールをいただき、
また会合などで、お目にかかるたくさんの方から様々なお言葉いただいております
ここでは詳細はご紹介いたしませんが、ほんとうに様々なご意見、ご感想があります
どの方のお言葉も大変にありがたく、励みになります
ありがとうございます

これからも皆様のお心に届く内容のものを発表してまいりたいと思います
今後共どうぞよろしくお願いいたします



詩歌採集 その213 福島泰樹

2016-02-12 09:28:44 | 詩歌採集



東京に未練はなきを肩にふる九段の桜 白山の雪   

   (福島泰樹『転調哀傷歌』)