日本百名山の伊吹山(標高1377m)に遅い夏がやってきた。今年は長梅雨で、遅い梅雨が明けると今度は台風到来やらですっきりと晴れる日がなかった。伊吹山は滋賀・岐阜県境にあり、琵琶湖国定公園の一部でもある。その昔海底にあった証として、貝化石や石灰岩のあることで知られているが、天空のお花畑を求めて多くのハイカーで賑わう。待ちわびて、期待をこめて訪れた。駐車場から西コースを上る途中、オニユリ、山アジサイなど撮りながら、標高100mを一気に約25分で頂上へ。シモツケ、トラノオなど多くの花々はほとんど散っていた。雲上荘の話によると、あの雨と風で今年は花の命が短かったという。秋の花・サラシナショウマが咲き始めていた。百花繚乱の色鮮やかに正装した紳士・淑女たちが大舞踏会を演じる光景をまた見せてほしい。願いつつ案じつつ、夏の日がゆく。(シモツケソウは昨年)