猛暑が続くなか、伊吹山(1377m)山頂のお花畑を散策した。
頂上付近は下界より10°Cほど低く天然クーラーがうれしい。
伊吹山の春はニリンソウ、夏から秋にかけては花々が百花繚乱するが、やはり夏山が魅力です。
コオニユリ、トラノオなどの花にあちこちで出会う。ようやく頂上付近でカメラをセットすると、ガサガサとご婦人たちのご一行様が到着。わあ~、きれいやわ!写真屋さんだわと取り囲まれた。
山岳ガイドの説明を聞くことにした。
<日本列島の高山を彩るお花畑は、どこから来たのでしょう。
高山植物は、一般に森林限界より高い所に生育するものをいいいます。
花の種が飛んできたのではなく、日本列島が大陸と地続きのころツンドラ地帯から南下したもので、温暖化とともに高山に生息域を移してきました。
伊吹山は、約2.5億年前に海山の噴火で形成された石灰岩地帯で、高山的気象条件のため、「高山植物」が多く見られます。
高山の寒冷地で地中の根茎で生き延びてきた氷河期の遺存種で、地球の長大な時間がつくった自然遺産です。>
なるほど!地球の壮大な歴史が伝わってきました。
氷河期から生き延びてきた花たちが、夏の太陽を浴びてけなげに咲く瞬間に感動し、数々の花の撮影を堪能してきました。