大昔スタイルで交換する約束ができていた。日本画家のSさんから電話が入った。
今、出先から帰りましたというので、私の作品を持って出かけた。玄関を入ると正面に珍しい絵が数点並べてある。
昔西洋で使われた板のキャンバスに油彩で抽象画が描かれている。彼の父親がメキシコで描いた物だった。
100、150、200号サイズが多い彼の作品は私には魅力を感じない。あのサイズは美術館に任せればよいので、日本の家屋に飾るサイズは大きくて2~30号まで、最適は8号10号なのだ。
父君の美術年鑑の物故作家に掲載の評価は号8万円。
10号サイズと私の作品が丁度同等で、等価交換となる。
思い出したのが、数年前、アフリカの某国大使と交流があって、その国の人気作家の作品を招待出品することになり、大使公邸へ出向いた。そこにあったのが同じ、板のキャンバスに描かれた民族絵画であった。
そして、大使夫人の誠意ある接待を受けた。自作のクッキーと紅茶が美味で今尚忘れられない。私の職業を知っているから、今度のパーティーに使う食器の相談を受けた。
それを思い出しながら、帰途についた。白いものがちらほら降り始めていた。
今、出先から帰りましたというので、私の作品を持って出かけた。玄関を入ると正面に珍しい絵が数点並べてある。
昔西洋で使われた板のキャンバスに油彩で抽象画が描かれている。彼の父親がメキシコで描いた物だった。
100、150、200号サイズが多い彼の作品は私には魅力を感じない。あのサイズは美術館に任せればよいので、日本の家屋に飾るサイズは大きくて2~30号まで、最適は8号10号なのだ。
父君の美術年鑑の物故作家に掲載の評価は号8万円。
10号サイズと私の作品が丁度同等で、等価交換となる。
思い出したのが、数年前、アフリカの某国大使と交流があって、その国の人気作家の作品を招待出品することになり、大使公邸へ出向いた。そこにあったのが同じ、板のキャンバスに描かれた民族絵画であった。
そして、大使夫人の誠意ある接待を受けた。自作のクッキーと紅茶が美味で今尚忘れられない。私の職業を知っているから、今度のパーティーに使う食器の相談を受けた。
それを思い出しながら、帰途についた。白いものがちらほら降り始めていた。