最愛の孫娘Sを久々につれてくる日、いつもの様に、エアロビック教室から帰って、夕刻小生宅へ連れて行くのだが、今日は少し違った。母親が二ヶ月ぶりの大学時代の友人と食事会なのである。子育ての合間の息抜きでもあるようで、その間は父親が会社からかえるまで、小生が二人の孫の面倒をみる。八時近くパパが帰ると、下の子をパパに任せて帰るのである。ただ、その間大変なことは、したの子が小生に甘えることを覚えたため、姉が怒り出し、小生を取り合うのが困ってしまう。本気で喧嘩をして、お姉ちゃんが泣き出してしまうのである。「私のじいじだから、あっちへ行って」と姉。それにも負けず、男の子は私にしがみつく。いつも下が泣くと、叱られ役はお姉ちゃんである。母親はどうしても上を叱り、「お姉ちゃんだから」と我慢を押し付ける。私が良くと、そのストレスを発散するのだと思う。「そうだ、Sのじいじだ。」と言ってやると満足する。五歳の姉と二歳の弟が一人前に喧嘩するのには驚かされる。男の子はやはり強い。姉は母親の用意した夕食もたべないで、「ばあばのご飯を食べる」と家に着くまで我慢する。食事のうまさをよく分かる年頃になっている。わかめの味噌汁。甘エビの刺身。温泉卵。焼き海苔。時に、茶碗蒸しなどが大好きなのである。刺身を食べるとき、少しではあるが、わさびをつける事を覚えた。会うたびに変わる成長振りに感心したりもする。食後、ケームボーイでひとしきり遊んで、大好きな、ポケモンをベットの横に並べ彼女は眠りに付いた。11時近くである。
「じいじが大好きだもん」と言って小生の手枕ですやすや寝息をはき始める。私の至福のときでもある。その間、妻は好きなテレビ番組に満足している。面白い夫婦である。