昨日もこのブログで書きましたが、今回の選挙を通して考えてみましても、政党の在り方が問われているような気がしてなりません。マニフェスト選挙といわれながら、選挙そのものとマニフェストのかい離があった選挙はなかったのではないでしょうか。
10か月前の総選挙に民主党がテーマにした「コンクリートから人へ」のキャッチフレーズは何だったのでしょう。言葉(理念)の裏にある民意を考えれば、その流れが変わってしまうような今回の参議院選挙でした。民主党の候補者の演説やマニフェストを見ても、その理念を語るところが全くありませんでした。確かにばらまきに対する批判があり、財政再建を見ればとても大きく口に出すような状況ではなかったのかもしれません。しかし、それは理念が間違っていたのではなく、ばらまきという政策の方法が間違っていたのではないかと思うわけです。民主党の候補者がどこまでそのような理念を持って有権者の訴えてきたか疑問に思います。一方、自民党は、民意の大局的な流れを理解していないのではないかと思われます。今回は、民主党に対する批判票を取り込む形で議席数を増やしましたが、自民党の政策を評価されたわけではないからです。国民生活に主眼を置く政策転換をしない限り、次に行われる総選挙での政権奪取はとても無理なような気がします。
ねじれ国会が続きますが、それはある意味産みの苦しみかもしれません。最終的には、自民、民主の大連立しかないのかもしれません。
以上