花見

老人が窓からボーっと外を眺めてる風景がすきだ。


あれは呆（ほう）けてるわけではなく、哲学しているのだ。悲しい目をした犬が空を眺めていたり、屋根の上でじっと動かない猫と同じ。


今日は、一日ベランダから見える線路沿いの桜を眺めてた。【ひめぜん】という春に飲む日本酒を飲みながら、ユーミンの『花紀行』といううたを聞きながら。


散りゆく花、時間の移ろい。


夕方なのに一本空いちゃってこれから踊る。

オカマを求めて

「またオカマバー閉まっとるんや！」


嫁も子供もいるくせにオカマバー好きのオッサン。オカマバーが閉まると、オカマを求めて当店にやって来る。
時短営業もしてないらしい。してくれりゃいいのに。


でも、わかる。オカマは気ちっちゃくて、どこか「生きててごめんなさい。」というのがいつも根底にあるから人に迷惑をかけるなんて怖い。


前に一度連れて行かれたけど、それは不思議なオカマバーで、【毒を吐いて笑いを取る。】と言うスタイルでは全くなく、みんなこころからやさしくて、癒しのオカマバーですごいここちよい店だった。


当店は、『癒しの森』と一応名乗ってはいるけれど、毒も吐きまくるし今日もケチョンケチョンに言った。


早くオカマバー開くといいね。