「蝶と来世と慶留間島」⑤ 『離れがたい岩』

島の夜は早く島の朝も早い。


島にいると地球と呼吸がピッタリ合う。



早起きして海へ。


岩陰から太陽が昇り、朝の海に足をつける。



雨は一滴も降らず阿嘉島のニシハマビーチで泳ぎ、もう一度橋を渡って慶留間島へ戻る。


島を去るまで後2時間。


自転車を止め大きな岩山を見上げる。



もうなんだか離れがたい気分になって、ひとりそこで過ごすことにした。


岩山の頂上まで登るルートを何度も何度も目で探しながら気持ちで登る。


頂上付近に差し掛かった時、蝶々が2頭飛んでいるのがはっきりわかった。


何度も何度も島にお辞儀をして港へ行った。



「ぼく来世は蝶々になって慶留間島で生きるわ。」



港で待ってくれていたさやかにそう言った。

「蝶と来世と慶留間島」④ 「珊瑚」

何度も沖縄の海で泳いでいながら、珊瑚を見たことがあるかわからなかったので。


「珊瑚を見る」というのが今回の旅の目標のひとつでした。



3日目、最終日。


降水確率80%だったけど、雨は一滴も降らず。




少し冷たい海にゴーグルを付けてもぐるとたくさんの珊瑚に出会った。


珊瑚というと、箸置きにできそうな真っ白なものを思い浮かべてたけど、生きてる珊瑚はすこしオレンジっぽくて、ほかにもハロウィンのカボチャみたいな丸くて大きいのとかいろんな珊瑚がありました。



鮮やかな青い魚や、「骨、見えてますよ！」っていうスケルトンの魚もいっぱいいた。




浜辺では西洋人の夫婦とその息子がビーチの真ん中で着替え出し、


お父さんはネタみたいな小さなタオルで股間を一応隠してたけど尻が丸見えだった。


さやかにそれを伝えると、


「キンタマも見えてたよ。」


と言った。



「海と、珊瑚と、それからキンタマ。」



みんな違って、みんないい。

「蝶と来世と慶留間島」③ 『蝶の楽園』

おととしの11月。


慶留間島に来たとき、さやかとぼくはある場所で数百にも及ぶ蝶々に囲まれすごく不思議な体験をした。



トライアスロンのようなサイクリングの後お風呂から上がって表に出ると、さやかが学校から帰ってきた子供たちと話をしていた。


我々が学校のまわりをぐるぐる歩いていたことも全て見られていた様子。



蝶々の話になり、あの場所は『蝶々の楽園』と呼ばれていることを初めて知った。


前回とても不思議な体験だったので帰ってからいろいろ調べたけど何も出てこず勝手に「蝶々の楽園」と名付けていた場所は『蝶々の楽園』と呼ばれていた。



雨は小雨になり、島を散歩。


自転車では見えなかった景色をいっぱい見る。



子どもたちに教えてもらった展望台に行ったり。



慶留間島は雨も似合う。


雨を浴びて草木が力強く輝く。

「蝶と来世と慶留間島」② 『トライアスロン』

慶留間島へは、那覇の泊港からフェリーで1時間半、阿嘉島へ渡りそこから橋を渡り自転車で20分ほど。


雨は強いけど船は出る模様。



船が出るなら行こうではないか。


一番すきな島に今回初めて泊まるのだ。



島に着くとまあまあの雨。


「レンタサイクルで勝手に行くので迎えはけっこう。」とさやかに伝えてもらってたけど「やっぱり迎えに来てほしい・・・」と電話してもらうことに。


無事ペンションに到着。



自転車を借りて阿嘉島へ泳ぎに行くことに。


どうせ濡れるのだから雨でも構わない。



しかし、阿嘉島に到着し商店で買い物を済ませた時点でぼくが弱気になり、


「やっぱり帰ろっか・・・」


と言い帰ることに。



再び自転車で大雨の中橋を渡る。


トライアスロンのようだ。


人生で一番すごい雨だった。


目にワイパーでも付いてなきゃ全く前が見えぬ。


力を込めてペダルを漕ぎ出した時、自分がどんどん強くなってゆくのを感じた。

「蝶と来世と慶留間島」① 『雨の那覇』

目を閉じたら今もあの海の色が映る。


4度目の慶留間島へ。



天気予報を見ないまま沖縄に到着。



小雨が降ったり止んだり。


着いたのは夕方だったのでレンタサイクルでちょっと走って明日に備えて早く寝ることに。



せっかく沖縄にいるので、クーラーはかけず、窓を開け、沖縄の風やにおいを感じながら寝る。


港の汽笛、海の気配。



明け方、ものすごい雨の音で目が覚めた。


海の音ってことにしてまた寝たけど、ケータイの避難警報が鳴り再び起きる。


避難場所が設置された模様。



今日船は出るんだろうか。

ただいま

無事マンション到着〜！


今日は、22:30に関空到着で23:00電車の最終というドッキドキの計画だった上に飛行機が若干遅れ。


ダッシュでラピートに飛び乗り無事帰宅。


なぜだか足がものすごく軽い。


海に入って泳いだからだと思う。


いっぱい歩いたし自転車もいっぱい漕いだから明日から筋肉痛かも知れないけれど、それとは別の足の軽さがある。



帰り際空港で沖縄の友達さやかが持たせてくれたお土産。


ただpeachは機内持ち込み手荷物が7kg以内と定められており計ってみたら7.3Kg。


行きは大丈夫やったのに。


水を含んだ水着が原因だということになり、水着はなんとさやかが持って帰り洗って後日送ってくれることに。


そんなわけで今日の夕飯は、もずくと紅芋レアケーキ。



ヒュー！おいしい〜！ありがとう🏝️

ありがとう

降水確率80%。


雨は一滴も降らず。


泳いで、海見て、山を見て。


めっちゃ日焼けした！


いまから飛行機乗って帰りまあす。

慶留間島にて

合成っぽい写真やけど、



慶留間島にいます。

夜の風

夕方に那覇に到着してホテルへ行き、洗濯回しながらお風呂に入って、自転車でスーパーへ買い出しに。


やってることはほぼ大阪にいるときと同じなのにちゃうわ〜。



明日朝のフェリーで島へ渡るので、今日はただただのんびり。


沖縄の生ぬるい夜の風は、なんでこんなにぼくを安心させてくれるのでしょう。

スイカ

くぅぅう〜！


いよいよあした沖縄やわ。一年半ぶり。


いつもならなぜか直前に旅行前ブルーになり、「なんか知らんけど行きたくなくなってきた・・・」ってなるけど、今回は全くなし！


着のみ着のままいますぐだって旅立ちたい。



スイカ食べて準備するよ〜🏝️