風の記憶 4.

♪ざわわ〜ざわわ〜ざわわ〜 広い〜さとう〜きびヴァァア〜たけはぁぁあ〜♪

ー森山良子 『さとうきびヴァタケ』




2日目は、1日目のついてない貯金を全て使いきるかのようにしあわせな時間が流れました。

佐敷の町、知念岬、糸満の公園。



ずっと行ってみたかった沖縄の普通の家。


さやかの家に流れる静かでやさしい時間。お父さんの笑顔、お母さんの登場と変身。



沖縄から帰って3日経つけど、あの静かな風はいまもぼくのまわりに吹いてます。





・・・女優ショット？ありますとも。夕陽の劇的な効果で奇跡の一枚。



そして、さとうきびヴァタケ。






あのバス停を降りた瞬間の気持ち。風の記憶。

風の記憶 3.

ぼくがいくまでにお父さんが自転車をメンテナンスしてくれていてスイスイ、ほんとスイスイ進む自転車で佐敷の町をサイクリング。


家に行くまで知らんかったけど、ぼくがいつもバスの車窓からさとうきび畑を見て涙を流す場所の中にさやかの家はあった。


そのいつも見る車窓からの景色の中に自分がいるのも不思議だった。



坂をがんばって登ったり、ヒュ〜！！って叫びながらスピード出して下ったり。あのだいすきな風景の中でぼくは風になっていた。




さやかの家に戻ると、さっきはいなかった女性がいたので親戚の誰かかと思い、「はじめまして、フジシロです。」と挨拶したらさっきのお母さんやった。2回も挨拶してもた。普通の髪型やった。

風の記憶 2.

2日目。今日は沖縄の友達さやかの家に行って自転車を借りて、だいすきな南城市の町をサイクリングする予定。



バスに揺られている間にどんどん天気がよくなってくる。うれしい。




指定されたバス停に到着してLINEしたら10秒でさやか登場。なに？これお宅のバス停？真ん前が家でした。


まずはお父さんにごあいさつ。シーサーみたいな顔した怖いお父さんやったらどうしよう、と思ってたけどめっちゃやさしいお父さんやった。



そして「お母さ〜ん！」と、さやかが開けた扉の向こうに現れたお母さんの髪型に度肝を抜かれた。



キューピーのように頭頂部をとがらせ、見るからに硬く固められている。


（なんや、これは・・・沖縄の伝統的な昔の髪型とかか？
そもそも何で固めてるん？月桃とか沖縄独自のものを使ったなんかなん？
そう言えばお母さん何してる人やったっけ？ユタとか特殊な能力持った人やったっけ？沖縄やし）


と永遠の1秒の間にあらゆる可能性を探った。しかし驚いては失礼にあたると思い、つとめて冷静に「はじめまして、フジシロです。」と言うと、「あら〜。毛染め中で〜。」とお母さんは言った。


毛染めか。ホッとしました。




さやかの家は窓から沖縄の風が入ってきて静かな時間がゆっくり流れていた。


だいすきなルートビアを出してくれてお父さんと話しているうちに、もうサイクリングはいいかもなあ、と思うくらいしあわせを感じていた。

風の記憶 1.

風になってきました、沖縄の風に。



今年最後の、そして18回目の沖縄へ。


1日目はなにも予定を決めず、そのとき行きたいところへ、そのとき曲がりたい角を曲がるという予定。



まず飛行機の離陸が遅れ予定の時間を大幅に遅れて那覇空港に到着。その上第2ターミナルからの送迎バスが混みに混んで第1ターミナルに行くまでに1時間近くかかった。


ついてない。


そんなときはいつも、『運を貯金した』って思うことにしています。



まずは、那覇の都会のオアシス、漫湖水鳥・湿地センターへ。



休館日でした。



さっきサンエーで5缶も買ってしまった焼酎ハイボールが、ラグビー部の猛特訓のように重い。



その上雨もしとしと降り出し、運の貯金が増えてゆく。



大きな大きな漫湖公園をてくてく歩く。



♪今日の日〜をありがとう〜 或る午後の〜或るAutumn Park〜♪


ユーミンのうたを大声で歌いながら歩く。


秋の公園にすごい合った。

『待つ』ということ

バーテンダーの仕事は待つことだそうだ。お客さんが来るのを、待つ。場が盛り上がるのを、待つ。


人生においても待つことはとても大切なことと感じる。


昔『探偵ナイトスクープ』で、「登校拒否だった私を毎朝迎えにきてくれた先生に謝りたい」という依頼があった。まだ20代だったその先生は担任だった一年間、毎朝迎えに来てくれたのに結局自分は一度も学校に行かなかった。結婚して子供を身ごもったいま、どうしても会ってお礼を言いたい、という依頼でした。



ぼくなんてすぐ結果ほしいから1週間も通えばせいいっぱいやわ。


でもその若い女の先生は結果を求めず通い続け、そして何年もの時を経てその想いが生徒に届いた。なんと気の遠くなることか。特に教育においてはもういつ結果が出るかわからんものだなあと思った。


いまぼくが待っているのは、素敵な恋人との出会いだ。


あみんを見習っていつまでも待とうと思う。

ツルツルの恩返し

土曜夜10時からは。ツルツルの恩返し〜！


この日の収録もご機嫌で、このラジオが始まって以来、一番大切なことをしゃべった気がします。


ぼくの前世が琵琶湖のヌメヌメした生物だったかどうかについて。



【ファーストアルバムの世界】は、浅川マキの『浅川マキの世界』を特集。



浅川マキのライブをただ一度見れたのはぼくが25歳くらいの頃。


場所はアメリカ村サンホール。


ぼくの手の中にあるチケットの整理番号は、1番。


最前列、ど真ん中。「あなた、変わった人ね。」と話しかけられました。




感動したライブは他にもあるけど、あんなに衝撃的で印象に残ってるライブはもう一生ないかも知れません。


浅川マキの世界に、ぜひみなさんもご一緒に。


こちらから夜10時にツルン。


http://www.radiokishiwada.jp


ホンモノ。


ニセモノ。


ホンモノ。


ニセモノ。

あ・り・が・と・う

土居に来て13年。


ぼくがここでやっていけるようになった出会いをくれた人が知らん間に亡くなってました。


思い返せば、土居での友達の半分以上をくれた人だった。


でも、亡くなるまでそんなこと思い出しもしなかったし、本人もそんなこと気にもとめてない風だったから、ただの一度もお礼を言ったことなんてなかった。


ただただかっこいい。


そんなこと、ぼくは一度もできたことがない。


死後の世界はすばらしいと信じているので、昨晩聞いたときはそれほどでもなかったけど、かなしいものはかなしいなあ。



気を抜くと、秋の匂いに混じって、インドかどこか知らんけど、あの不思議なタバコの匂いが後ろからして来そうです。

勝手ながら・・・

ここまで書いて、バタバタっとお客さん。


勝手ながら、何？



まことに勝手ながら、10/15（月）16（火）連休させていただきます。



沖縄〜！！


今回はあまり予定をつめず、そのとき行きたいところへ、そのとき曲がりたい角を曲がるつもり。



水曜から開けまあす！


どうぞよろしくおねがいします。

夏の終わり

夏の終わりの墓参り。


今年は、「遅すぎたかなあ〜。」って思ってたけど、


風はきちんと夏の終わりで、空も雲もせつなくきれいで、この日を選んでよかった。



今年の夏も、かなしいこともたのしいこともいっぱいあったけど、


ちゃんと夏を生きることができて、かけがえのない夏でした。



こんな一日も静かでとてもいい。

ハロウィン

友達が、「ハロウィンの飾りつけした。」って送ってきた写真が怖い。






西洋の感じが全くしないところが怖い。


天狗とかヤマンバの世界観。





気のちっさい子供くらい簡単に泣かさそうやわ。