志賀駅に着く2つ前の駅くらいからポツポツと雨が降り出し、「アレレ?アレレ?」と思ってるうちに嵐になった。
電車を降りた途端、雨は小降りになり晴れ間がのぞく。世界中が清められていた。3年ぶりの琵琶湖。「オホホホホ〜!!」と雄叫びを上げてニッコニコで歩き出した。
高校生たちはもう泳いでいて、暮らしの近くに水辺がある生活を想った。ぼくはそのような暮らしをしたことがないけど、彼らを見てるうちになんか自分も昔はそうだった気がした。
泳ぐ用意はしていかなかったけど、がんばって用意してもよかったなあ。足をチャポチャポつけて、すごくひさしぶりに地球の呼吸を感じた。
ここから20分ほど歩いたところに、毎年ぼくを覚えてくれてるおばちゃんのやってるプライベートビーチがある。間に合えばこの夏、もう一度ここに来て泳ぎたい。
家に帰ってお風呂に入るとけっこう焼けてて自分の体から夏のにおいがした。砂の入った靴や濡れたタオルからも夏のにおいがした。