今年の漢字に「命」と言ふ字が選ばれた。
京都は清水寺の管主が揮毫する字が毎年の世相を端的に表すものだ。
色々な思いの籠もった字だと思う。
新たにこの世に生を受けた「命」。
両親はもとより祖父母や兄姉にとっても何物にも代えがたい宝物だ。
だからこそ健気に生きて欲しいものである。
片方では残念ながら「命」を落とす例も事を欠かない。
親が子供の、子供が親の「命」を奪う悲しい出来事も後を絶たない。
「いじめ」を苦に前途を見極めて「命」を絶つ例も多かったのが今年の悲しい出来事だ。
それに交通事故での悪質な運転例で死亡した「命」には無念の思いが籠もっているだろうと思う。
永年の病気と闘って遂に力尽きた「命」も多い。
世界の各地の紛争地区で落とす「命」も相当数に上る。
生命保険のTVのCMが「一人に一つずつ大切な命」と唄っている。
かけがえのない「命」だから本当に大切に生きたいし、生きて欲しいと思うのだが。
来年こそはそれこそ簡単に「命」を落とす事例が無くなれば良いなと思う。