「たばこ１０００円」論争に着火

世界禁煙デーに合わせたと思うのだ、５月３１日の朝日新聞の「たばこ１０００円」論争着火という記事があった。
小生も禁煙の必要性を何度か説いてきたが、「たばこ一箱を千円に」という、日本財団会長の笹川陽平さんの「たばこ値上げ運動」が多くの波紋を広げているのだ。税収は増え医療費は減らせるという提言だ。「国を救う名案だ」「いや喫煙者への差別だ」と賛否のがあり、その論争に火がついた。

この記事で分ったのは日本のたばこは非常に低価格だということ。ノルウエー、英国、米国に比してもかなり低価格である。たばこ一箱を千円にすれば９兆５千億円の税増収が見込める。千円にしたために喫煙者が３分の１に減っても３兆円の税増収が見込める。多くの喫煙者が喫煙をやめれば、健康被害が減り、国民医療費が抑えられ、未成年者の喫煙抑制や防火にも役立つと思う。

その記事に載ったたばこの価格表

　　　　　　　　　　　　

最近「たばこ」の自動販売機では、未成年者が買えない様にしようとの動きも出ている。もはや国をあげての禁煙運動の必要性が高まっている。提唱者の笹川さんは「国会議員にも働きかけて立法をめざす」と言われる。
ＪＴによると、日本の喫煙者率は６６年に男性の８４%、女性では１８%でピークを迎えた。その後の低下を経て０７年には男性４０％、女性１３％になった。その数は２７００万人になる。
製薬会社Ｆの喫煙者９４００人にへのアンケートでは「たばこの価格がどれくらいになれば禁煙するか」との問いに、「５００円」で５４％、「千円」では７９％の人が禁煙すると答えたという。（価格の引上げが禁煙の引き金にもなりうるようだ）

４０代～５０代のくも膜下出血の多くは喫煙者。がんだけでなく他の病死のリスク高く、周りで煙を吸わされる人も含めて健康被害は明らかだ。喫煙者には税金の負担だけでなく、罰金を科したいくらいだとの過激な意見も出ている。小生などはこの意見には全くの同感である。