ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

歴史上の人物の認知度

2008-06-28 18:45:29 | 勉学
昨年1~2月に、文部科学省が、全国の小学6年と中学3年の16000人余を対象に実施した、調査結果が発表されている。なかなか面白いので紹介してみた。小学校の学習指導要領に明記されている42人について、日本の歴史上の業績を示し、どの人物かを選ばせる調査である。

その結果では、「邪馬台国の女王」の卑弥呼が正答率でトップ、以下「キリスト教を伝えた」ザビエル、「黒船で来航した」ペリー、「黄熱病の研究」野口英世、「水墨画を完成させた」雪舟と続いた。

逆にワースト3は「新政府の中心になった」大久保利通、木戸孝允、「国会開設にそなえ政党をつくった」大隈重信等で、いずれも幕末から明治の初期の政治家だった。以下、明治維新時に近代日本の礎を築いた人物たちが軒並み正答率では50%以下である。

正答率の高かったのは、米国人のペリーや文化人の福澤諭吉の方であった。調査を担当した国立教育政策研究所は「近現代史では登場人物が増え、特徴的なエピソードを教えるのが難しくなる。特に明治以降の歴史教育に工夫が必要ではないか」と分析しているそうだ。

しかし見方によっては、ドラマや小説や映画で再三取上げられてきた人物が上位にランクされている様でもある。さらに我が国では明治維新後の歴史教育の取上げ方が希薄だった面も指摘出来ると思う。小生自身も現在、市民文化大で幕末から明治維新における史学の講義を受けているのも、近代史におけるこの時代の動きを改めて見直して見たいと思っているからだ。
コメント (6)
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