最近のTV番組を見ていると、実に子役たちが大人顔負けの活躍をしている。特に学校ものドラマでは実に多彩な子どもが登場する。クラス全体では流石に20数名位の規模だが、それぞれ個性があり演技も実に上手い子どもたちを集めている。
木曜日の吉瀬美智子主演「ハガネの女」、こちらも前作は見逃している。続編の第1回は不法滞在の両親の間に日本で生まれ育った子どもが、国外退去に伴い3月末までの短期間を過ごす学級での生活を描いている。やや過剰と思われる大人たちの反応に対して、主人公が学級の子どもたちを諭す場面が胸を打つ。今週の第2回は新学級を受け持つことになった主人公が、廃校となった学校から編入してきた生徒と在校生との反目、さらに周辺に適合できない生徒の指導に苦悶する話である。どの生徒にも熱い思いを寄せるハガネの様な強さを持つ主人公の今後の活躍を見守りたい。
第1回目は見逃したのだが、火曜日の反町隆史主演の「グッドライフ」では、妻に去られた新聞記者の父親を可哀そうに思い、一緒に暮らすことを選んだ子どもの話である。その子どもが急性リンパ白血球に罹っているこが判明し入院加療をする必要が出てくる。自分が悪い子だから母親が去って行った、改めて良い子に生まれ変われたらママは戻ってくれるのかなあと、子どもが新生児の部屋を見ながら涙を流す場面ではこちらまで涙が止まらない。
その他では日曜日に、阿部サダオ主演で「マルモのおきて」が始まっている。こちらは亡くなった親友の残された遺児たちを引き取り、一緒に暮らすことになった独身男性の話らしい。このドラマにも、今一番の人気の子役・芦田愛菜が主演する。こちらはまだ見ていないが犬が人間の言葉も話すのが面白いらしい。次回から是非見てみようと思う。
子どもが多く出演するTVドラマを見ていると、実に達者な子役たちが多い。この子役たちはもちろん多くのプロダクションで選ばれ、育成されて来た子どもたちだと思うが、この子たちが大人になった時に、どんな大人たちに育っているのだろうかなども余計なことを考えてしまう。
刑事ドラマや警察もののドラマを見る間に、こんな子役たちが活躍するドラマを見ながら、涙を流している自分もやはり年寄りになったのだと痛感する。