ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

「枕草紙」と「平将門」

2012-09-25 17:49:28 | 勉学
 今朝から今月の生涯大学卒業生学習会に出席した。

 午前の部は「枕草紙」の世界ー初段を読むーと題して、この草紙が書かれた時代背景、作者の狙いなどを
 聴講したのでした。

 西暦1000年頃の朝廷の中宮に仕えた清少納言の著書だが、初段では平安時代の四季のありさまを端
 的に歌い上げている。これは同時代に編纂された古今和歌集がやはり前の10巻には四季の歌を、さらに
 後の5巻は恋の歌を掲載しているのと良く似ていると言う。

 ただ小生などは、春はあけぼの・・・から始まる初段しか読んだ記憶がない。今回の講演を聞いたの機に、
 後段も読んでみたいものだと思ったのでした。

 午後の部は「平将門の乱と房総」である。主に将門記により平将門の事績が後世に伝えられている。将門
 は桓武天皇の末の高望王(上総介)を祖父に持ち、都の藤原氏に仕えていたが、父の死により上総に戻る
 が、父の兄弟たちが父の遺領を奪っていることに怒り、平氏一族間の争いを起こして勝ち残る。

 さらに常陸の国の友人を援けて常陸国司と争いこれを討ち取ることから、反乱児として他の国司からも攻撃
 を受けるが、武勇に優れた将門はほぼ関東全域を手中に収めることになる。そして自ら新皇と称えるが、や
 がて平貞盛や藤原秀郷等により鎮圧されて落命する。

 やがて、この平将門を鎮圧した氏族から武士が発生したと説く。さらに将門の乱が永く朝廷の貴族たちにト
 ラウマとして残り、永く伝承されて今も神田明神に祀られたり、首塚の事績なども残ると言う。どちらにせよ、
 房総や上総や下総の、現在の千葉県に大きな影響を残した平将門のことを楽しく拝聴したのでした。 

 平安朝時代の文学と、さらに武士の起源にも繋がる、平将門の乱について楽しく勉強した、今日の学習会
 は実に充実したものだと思いました。
コメント (2)
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