ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

やはり忠臣蔵を

2012-12-15 14:36:18 | 映画
 皆さんは雪の中で起こった3大事件をご存知でしょうか。即答された方はかなり多いのではないだろうかと思います。勿体ぶらないで書いてみると、第一は江戸時代は元禄に起きた「赤穂浪士吉良邸討ち入り」である。第二はやはり幕末に起きた「桜田門外の変」である。第三は昭和の世になってからの「2.26事変」である。これらの三大事件は全て雪の降る中で起きているのである。

 そして昨日の12月14日は忠臣蔵として持て囃されてきた赤穂浪士による「赤穂浪士吉良邸討ち入り」の日になる。そこでNHKBSプレミアムで放映された映画「四十七人の刺客」を観てしまいました。この映画は既に随分前に観ているが、改めて拝見していると実に丹念に製作されていることが分かりました。

 映画は1994年に日本映画100周年記念として市川昂監督により製作され、主演の高倉健と中井貴一、それに石坂浩二がからむ大作である。理不尽ににも江戸城内の刃傷沙汰で即日切腹となった浅野藩主の遺恨を晴らさんとする赤穂浪士たちを描いているが、これまでの数々の忠臣蔵と違い、赤穂浪士を幕府の権威に反抗する「刺客」として描いているところに特徴がある様だ。

 妻以外の女性に産ませ女の児を引き取り妻に育てさせたり、筆屋の娘かると交流などのエピソードもあるが、録を離れた藩士たちの生活の心配をする大石内蔵助の人間性をも描かれていて、演じる高倉健の凛とした演技が光っている。大石内蔵助の謀略により、一方的に悪人にされた吉良上野介も本所松坂町の辺鄙な地に屋敷替えになり討ち入りを許してしまう。

 20年余の前に作られた映画であるところから、主演の高倉健、中井貴一、石坂浩二、宮沢りえ、浅丘るり子等々の俳優達も随分と若々しく見えるのが面白い。
コメント (2)
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