ミヒャエル・エンデ作・大島かおり訳の「モモ」を読みました。過去に読まれた方も多いと思います。
私も、息子Sが小学生の頃に一度、さらっと読んだ覚えがあります。その時の本は挿絵がたくさん入っていて、絵本に近いものでした。
今回、ネットで取り寄せた「モモ」は、岩波書店発行、360Pのもので小学5,6年以上と書かれています。
女孫Nの誕生祝いにと求めたものです。
他に用意した衣類といっしょに送ろうと我が家に届けてもらいました。
4年生のNには、むずかしいかしら・・・とページを開いて拾い読み・・・のつもりが、一気に読みました。
作者のミヒャエル・エンデは西ドイツの児童文学作者です。読み進むうちに、スリルと空想科学小説のようなファンタジー・時代への鋭い風刺にあふれる内容に引きつけらえて、読み進んでしまいました。
物語は、「円形劇場に住むモモと友だちの平穏な生活」から「時間泥棒の出現」そして「マイスター・ホラとの出会い」と進行する。「時間貯蓄銀行」を名乗る灰色の男達は、「時間を貯蓄すれば命が倍になる」と偽り、人々から時間を奪う。その魔の手がついにモモにまで及ぶ・・・
忙しさの中で生きることの意味を忘れてしまった人々に対する警鐘が読み取れます。
これには、何かに追われるような忙しさを時々感じる最近の自分にもあてはまるかもしれません。
私には、読みやすい本でした。さて、4年生のNにはどうでしょう?の感もありますが、でも、この本は送ろうと思います。
すぐに、読まなくても先で読んでくれればという強い希望をもって送ることに決めました。