大地の風
2016-04-15 | 日記
昨秋の短歌研修会の特別講演で、玉田澄子さんの話を聞く機会がありました。
「戦後70年を詠む」特別短歌大会の時でした。戦争を知らないゆめですが、皆さんの短歌を読みながら、戦時中のことを推し量ることはできました。
その時に求めた「大地の風」なのですが、しばらくの間、他の未読の本の下に埋もれていました。
重荷になっていた仕事がひとつ片付いた時、ふっと読み始めました。そして、一気に読んでしまいました。
信じられないような惨状・母親の心など、読み止まることが出来ませんでした。
岐阜県和良村の分村開拓団として琿春に暮していた作者の家族は、昭和20年8月ソ連軍の侵攻を受け、すぐに日本の敗戦となります。
開拓団の人々の上に悲惨な日々が展開されていきます。
当時、作者は7歳 後日 大学ノートに綴られた母の詳細な体験記を読むことになります。
作者の玉田澄子さんは、本の売り上げ資金で残留孤児教育資金を設立し、中国との交流を続けておられるそうです。
子や孫の為にも、戦争に向かう流れは止めなければと、改めて思います。
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