91年のジョージとクラプトンの来日公演、映像で見る演奏も素晴らしいが、インタビューに応えるジョージの爽やかさが印象的だ。
63年に出会った二人は、その後「While My Guitar Gently Weeps」のレコーディングでクラプトンのギターを入れることになる。
当時のビートルズに誰かがセッションで入ることはとても考えられなかったと思う。
何より請われたクラプトン本人が尻込みしたようで、呼んだジョージが「いいんだよ俺の曲なんだから」くらいの感じで回想している。
当時のジョージの奥さんパティ・ボイドをクラプトンがさらって行った話と、後にクラプトンが彼女を歌った「レイラ」を作ったのはあまりにも有名な話だ。
インタビューは、ぶしつけにも「彼女を歌った曲は、何曲作ったか?」と双方に聞く。
ジョージは「Isn't it Pity?かな」なんてさらっと答え、クラプトンは「沢山作ったよ」と返す。
一人の女性を巡って二人の男性が恋慕の情を傾ける。
嫉妬と不安で胸が張り裂けそうになるはずのジョージと恋の気持ちを抑えられないクラプトンが音楽を通じて友情を維持する。
もう終わってしまった過去の作品のことを回想するように淡々と語る二人。
ビートルズの映画「A Hard Day's Night」、列車の中で女性二人と出会うシーンの一人がパティだった。
この撮影がきっかけで二人は恋に落ち結婚することになった。
「While My Guitar Gently Weeps」でジョージが、クラプトンのギターの腕前を見込んでレコーディングに呼んだ話はあまりにも有名だ。
インタビューではジョージのスライド・ギターをクラプトンが持ち上げる。
インドでのシタール三昧の後、普通のギターでは何のインパクトもないからスライドを始めたと言う。
ビートルズを離れてからのジョージの活躍が目立つ。
恋にしてもミュージシャンとの交遊にしても素直な人柄が表れているように思う。
「Concert for George」でのライブ映像を見ると本当に多彩な顔ぶれが参加していて、彼がいかに多くの人に愛されていたかを物語っている。
素晴らしき仲間と音楽をやることの幸せ、それは音楽そのものに出てくる。
<2014.6.27.初稿記事>
George Harrison & Eric Clapton Interview Japan Sony Music 11/91
The beautiful Pattie Boyd!
Pattie Boyd - So Sad
ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド Blu-ray価格:¥ 2,160(税込)発売日:2014-05-30 |
A HARD DAY'S NIGHT(初回限定版) [Blu-ray]価格:¥ 7,344(税込)発売日:2014-08-20 |
Jukebox価格:¥ 1,778(税込)発売日:2013-06-10 |
ジョージ・ハリスン自伝―I・ME・MINE価格:¥ 3,240(税込)発売日:2002-12 |
大人のロック! 特別編集 ジョージ・ハリスン 至福のサウンド (日経BPムック)価格:¥ 1,512(税込)発売日:2014-05-26 |
コンサート・フォー・ジョージ(ギター・フィギュア付リミテッド・エディション) [Blu-ray]価格:¥ 7,179(税込)発売日:2011-09-21 |