夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

ジャスト・ジャム・バンド

2015年01月12日 | 音楽



ハワイアン・エアラインズのイベント「Pau Hana Friday」
珍しく「ウォシュ・タブ・ベース」を使ったグループが出ている。

古くは70年代「マカハ・サンズ・オブ・ニイハウ」のアルバムに「ウォシュ・タブ・ベース」が登場している。
「Jug Band」で使われるこの楽器、金だらいをひっくり返してセンターに穴を空けベース弦を1本張る、
ネック代わりの棒の先に弦を止めて張力とネックを押さえることで音程を変える。
もちろん正確な音程はとれないが、それがまた牧歌的で良い。

ガットギターをナチュラル・チューニングでコード弾きしてお構いなし。
ピックアップこそついているようだが、普段着の楽器で何も困らない。
そういった風情がまたハワイらしくていい。

そういえば「Takamine」のギターは紛れもなく日本製なのだが、向こうの人たちは「Take a mine」とでも発音するのか、
日本製とは思っていないようだ。

一時期ライ・クーダーが使用した大ぶりのモデルが話題になった。
「K-ヤイリ」同様ピックアップの高性能が評判を呼んだこととリーズナブルな価格が受け入れられるのだろう。

ジャズの影響やら奏法の多様化といった時代の流れと逆行するような「温故知新」とでも言うべきか、素朴な味わいの中に民族音楽の楽しみが見つけられると嬉しい。

そういえば沖縄音楽の三線の起源を調べていたら、ルーツはベトナムや中国であるらしい。
「三味線」「三線」という発音は中国の楽器の名前「サンシェン」に由来するようだ。
インドニシキヘビの皮を張った楽器が両国にあるようで大きさも各種ある。

ポリネシア人の祖先は「台湾」から船出したという説を読んで、沖縄や中国、日本と言ったアジア諸国との関連を改めて認識した。
学術的なことはわからないが、ハワイ語の文法や構文が、中国のそれとの類似性を指摘する書を見たりすると台湾出立説も理にかなう。

ポリネシアの人たちが明るいようであるが少しばかり気難しいところもあるのではないかと、
我々アジア人との共通項を無理栗探そうとしてみたりする。

沖縄、ハワイ、どちらも豊かな音楽が流れる島国だ。

<2014.7.19.初稿>



Hawaiian Airlines' Pau Hana Fridays - Just Jam Band


Hawaiian Airlines' Pau Hana Fridays - Just Jam Band


Hawaiian Airlines' Pau Hana Fridays - Just Jam Band