私は小さい子供の頃に、親戚の家の大型の犬に吠えられて、怖い思いをしてから、大型の動物が苦手です。
そんな私ですが。
まだ、長男が一歳になる前なので、25年以上前の事です。
福井から甥が遊びに来たので、かみさんが弁当を作り、阿蘇に行きました。
お昼になったので、草千里にシートを広げて、お弁当を開いて、食べる準備をしました。すると。
20メートルほど先にいた、放牧されていた牛、数頭の内の1頭が、こちらを見ていた、と思ったら、速足で近づいてきました。
止まる様子もなく、どんどん近づいてくるので、『牛が来る。危ない。』
と言って、かみさんは長男を、私は長女を抱えて逃げました。
牛は、悠々とシートに近づき、うちの弁当を食べ始めました。
私は、長女を甥に預け、近くの売店の様な所へ行って、状況を伝え、助けてもらおうと思ったのですが、返ってきたのは、
『これで、尻をたたいたら逃げるから』と、
火箸と言うか、炭とかをはさむやつを渡されました。
『えっ、私が?』
大型動物の苦手な私。でも、大人の男は私だけ。怖くても私がするしかない。
家族に離れるように言って、周りの人にも声をかけて、牛のお尻の近くへ。火箸を振り上げると、お尻を向けたまま、牛が首をまわして、私の方を見ました。
しかたなく、思いっきり、『ビシっ!』
牛は、とぼとぼと離れて行きました。
周りで、同じようにお弁当広げている人は居たのですが、たまたま私達が一番近かった。
お弁当は、ほとんど食べられていました。
全員、食欲を無くし、車で帰途へ。
『うしさん、かわいい』
と言っていた長女が、車から見える牛を見て
『うしさん、こわい』と泣き出す始末。
散々な目に合いました。
実は、草千里の入口の立看板に、注意書が書かれていたのですが、よく見ていませんでした。
草千里に行かれる時は、気を付けて下さい。
(以前に撮った草千里です)
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