こんばんは。
今日は3月3日でしたね。お雛祭り。
ニュースを観て、「そうだった」と思ったくらいで。
3月は卒業のシーズンでもあり、受験のシーズンでもあります。
【願書出願ミスから見えたこと】
私の仕事場の近くに、私立の博多女子高等学校と博多女子中学校があります。
FBS福岡放送の『福岡くん。』という地域密着番組の女子高生の制服ランキングで人気断トツ1位が博多女子高等学校の制服です。
余談ですが、橋本環奈は博多女子高等学校に通っていたとのことです。
博多女子中学校の制服は、高校と同じような配色ですが、襟元が違います。
なので、多くの生徒が通学する中でも、中学生は分かります。
前置きが長くなりましたが。
この、博多女子中学校で、福岡県古賀市の公立・古賀竟成館高校の受験を希望した3人の願書が担当教員のミスで出願期限に間に合わず、3人は受験できなかったという問題が発生しました。
昨日(3月2日)に保護者説明会も行われたようですが、3人の内の1人が古賀竟成館高校が第一志望であったため、保護者が学校の対応に不信感を感じているようです。
私は、出身が福井県で高校まで福井市内の学校に通っていました。また、子どもが3人いて、3人とも福岡の高校に通いましたが、詳しい福岡の高校受験事情までは知りませんでした。
今回の問題が起きた博多女子中学校は、博多女子高等学校の系列ではありますが、福岡県の私立中学校で唯一、中学卒業時の進路を選択できる学校で、学校側は生徒の進路をサポートするとうたっています。
今回受験できなかった公立・古賀竟成館高校ですが、何故、県立ではなく公立なのかというと、古賀竟成館高校は全国でもめずらしい「組合立学校」で、複数の自治体が共同で設置している学校です。現在、全国で3校あり、三井中央高校(久留米市外三市町高等学校組合立)は2025年度末に閉校が決まっているそうで、もう1校は栃木の利根商業高校(利根沼田学校組合立)ということです。
そのため、古賀竟成館高校の出願期間は、福岡県立高校の2月20日までとは異なり、16日正午までだったのですが、博多女子中学校の担当教員が勘違いして16日正午過ぎの提出となり、受付されなかったとのことです。
古賀竟成館高校が県立ではなく組合立であることは、古賀市など周辺の中学校の教員であれば誰でも知っていることだということですが、福岡市内の私立校であれば、教員間で認識の不徹底も起こりえるとのこと。
ただ、博多女子中学校からは、これまでも進学実績はあったようです。
SNSでは、「なぜ中学校がまとめて出願するのか」という疑問も出ているそうですが。
福岡は今や全国でも珍しい県立王国で、生徒をいかにそのレベルにあった県立校に進学させるかが常に中学教員の年頭にあって、細かく調整を図ったうえで受験させているとのことです。その結果、調査書だけでなく、願書も中学側が高校に提出するという習慣がずっと続いているとのことです。
これが東京都の場合、中学担任が願書に不備がないかを確認はするが、提出は受験生自身がし、それも現在では郵送の場合がほとんどとのこと。そして、万が一、受付期間内に橈尺するよう郵送できなかった場合、受付期間が終了するまでに中学を通じ、市贋作の都立高に相談ができるとのことです。
それに対して、福岡は厳密すぎるそうです。
今回も、16日正午までの受付期間に対して、博多女子中学校の担当教員が提出したのは2時間ほど遅れてで、それでも受け付けてもらえなかったということです。
ちなみに、他県では願書のネット受付をしているところもあるご時世なのに、福岡では私立校でさえ中学からまとめて願書を受け付けるそうです。唯一受験生故人の出願のみ受け付けているのは、全国的に有名な久留米大附設だけだとのことです。(福岡にも雙葉や全国規模の大学付属もあるのですが)
今回の「出願ミス」は、受験生本人、保護者にとっては許せるものではないでしょう。希望した将来が、受験の結果ではないところで実現しなかった訳ですから。
学校側も、謝罪とともに「当初30万円の和解金を提示し、不服とみて更に20蔓延の上乗せを申し出たのと、系列の博多女子高校への進学を提案してきた」と保護者が証言しており、学校に対しての不信感をあらわにしているとのことです。憤った生徒の保護者が地元のテレビ局に訴えて自体が明るみに出た上、全国的にも知られるニュースとなってしまいました。
(以上、FLASHのニュースより)
このニュースで、高校受験に関する福岡の特殊事情(福岡では当たり前なのですが)見えてきました。私も、初めて知ったことはいろいろありました。
でも、他地域とは違うからと、この慣習が変わることはないのでしょうね。
ちなみに、受験できなかった3人ですが、第一志望であったのは1人で、他の2人は他に志望校があるそうで、更に、3人とも私立高校には合格しているとのことです。
では、また。