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西やん66歳、日々の出来事独り言

今日のいろいろ1305 【カナダ EV関税100%へ】

2024-09-04 20:48:50 | 今日のいろいろ
こんばんは。

9月に入り、ほんの少しだけ暑さもしのぎやすくなった気がします。
でも、福岡の予報では、明日が32℃、その後は33℃~34℃の最高気温とのこと。まだまだ残暑が続きます。

ただ、今日の帰りに電車から見えた夕日。ずいぶんと低くなっていました。
もう夏至を過ぎて2か月以上。だんだん陽が短くなっていきます。

【カナダ EV関税100%へ】(COURRIERの記事より)
カナダが中国製EVに100%の関税を課すと発表しました。
”自由貿易の旗手”と言われるカナダも、アメリカ、EUと並んで「対中包囲網」に加わることとなりmした。

トルドー首相は、「race to the bottom(底辺への競争)」 という言葉を使って理解を求めたとのことです。もちろん、中国は反発しています。

「race to the bottom(底辺への競争)」とはどういうことか。

「底辺への競争(race to the bottom)」という言葉は、人・企業・モノが活発に国家間を移動するなかで現れやすい負のスパイラルを指すとのことです。
各国の政府や企業が「グローバリゼーション時代を勝ち抜かねば」と意識するあまり、賃金をはじめとする労働条件や法人税、環境対策などの水準を下げていき、結果として人々の暮らしが悪化する現象だのことをいうとのことです。

外国から低賃金の労働者を多く受け入れれば、自国民も含めた賃金体系全般を抑制しようという力学が働く。法人税率を引き下げれば税収は減る(その減少分を国民への課税強化に転嫁すれば暮らしは余計に悪化する)。環境規制を緩和すれば当然ながら環境問題が発生するリスクは高まる、ということです。

中国製EVもそのケースであり、安価なメイド・イン・チャイナのEVを輸入すれば自国メーカーは苦戦を強いられるので、歯止めをかけようということです。

今、中国の「過剰生産」が問題となっています。
「需要と供給」のバランスを無視して、生産を続けることで、在庫が積み上がり、値崩れを起こします。中国内で消費しきれないものを海外に安価に輸出されると、輸入する各国でも値崩れを起こし、「価格競争」にまきもまれ、自国産業が衰退する恐れがあります。
その前に、「高い関税」をかけることで、「輸入を拒否します」と宣言するのと同じことになります。

EUも同様に追加関税をかけることにしていますが。
それでも、10%の一般関税に追加で17~36.3%の関税を追加する予定とのことです。
それもでも、ドイツの自動車メーカーは反対しているとのことです。

そんな中、欧州最大の自動車メーカーであるドイツのフォルクスワーゲングループが、ドイツ国内の工場を最小2か所の閉鎖を検討しているという報道が出ました。

そんな欧州では、BYDなどの安価な中国製電気自動車(EV)がよく売れているということで、ヨーロッパなどの自動車メーカーを圧迫しているのですが、ドイツのメーカーは、追加関税に反対しています。
それは、ドイツメーカーが中国へすでに多額の投資を行い、工場をはじめ、サプライチェーンを構築しているため、簡単には中国での生産の縮小を行えないという実情があるようです。

その結果として、フォルクスワーゲンはドイツ国内の工場を閉鎖する予定ということで、ドイツの雇用にも影響し、経済にも影響します。

EUが、アメリカやカナダの様に、「100%の追加関税」とまでできない理由はそのあたりにあるのですが、それで1万ドル未満(約145万円)の中国製EVが売れるのを阻止することができるのか、欧州メーカーが「価格競争」に勝てるのかといえば疑問です。

アメリカ、カナダは、「100%関税」という形で、とりあえずブロックしました。
ただ、今後、ヨーロッパはどうなるのか。とくにドイツは。

では、日本は。
日本は、いろいろな条件により、EV自体の販売がそれほど伸びていません。
私見ですが、日本人は、会社というと、まずヨーロッパ車(ベンツ、BMWなど)、次いでアメリカでしょうか。
韓国メーカーもなかなか参入できなかった市場です。
同じ海外メーカーEVであれば、ステラにいってしまうのではないでしょうか。

ただ、EVのバスなどはすでに入ってきています。

中国の過剰生産の問題。EVだけでなく、ソーラーパネル、鉄鋼など、日本にも影響が大きなものがあります。
今後の動向に注意しておく必要がありそうです。

では、また。




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