ネイチャーゲーム&自然・趣味

ネイチャーゲームで知った自然。テニスやハーモニカ、ウォーキングなど遊びの世界。

朝日新聞のオピニオン記事=「公器」としての新聞はこれでよいのでしょうか?

2022年04月13日 | 政治・社会

 朝日新聞読者の友人から「読みましたか?『日本共産党を考える』の記事」とメールがあり、出先から帰って急いで読んでみました。4月9日のオピニオン&フォーラムと言う記事でした。
 読んでみて、「日本共産党」に対するさまざまな批判の是非よりも、新聞記事としての在り方に疑問を持ちました。朝日新聞の記事は、新聞としてやってはいけない記事構成ではないでしょうか。共産党に賛成の人にとっても反対の人にとっても。
 第一にアンフェアなやり方だと思います。他党も同じように俎上にのせる予定の一環としてやるのであれば、その批判の中身は問わず一理はあります。

 しかし単発で日本共産党のみをターゲットにして、共産党に批判的な二人を出して「誤りを認め、今の世を見据えて」(池上彰氏)、「共産主義にこだわればじり貧に」(中北浩爾氏)などと批判させています。
 第二に参議院選挙を前に、野党共闘が急がれる中、一方の共産党に野党共闘がうまくいかない原因があるような論を展開しています。これは連合の言っていることですね。

 私は、前回の選挙では、野党共闘がうまくいかなかったのではなく、それなりの成果があったと思っています。負けたところでも、僅差で負けています。自民党の幹部の人が接戦区がいくつもあったことを話しており、野党共闘対策には野党分断が必要だと思ったのだと思います。事実はその通りに野党分断に連合はじめ自公によるさまざまな宣伝があり、野党共闘のスムーズな推進を妨げてきているのではないでしょうか。そのもっとも、大きな野党共闘の妨害の方法が共産党攻撃のようです。

 今回の二人の著名な方々は、野党共闘を妨げているのが共産党の体質だという論で、読者を一定の方向へ導く役割を担っているようにみえます。

 お二人の言葉のはしばしから、共産党嫌いの姿勢がうかがえて、記事の「日本の政治において共産党とはどんな存在なのか。その過去・現在・未来を考える。」という狙いとは別に、すでに結論ありと言うことがわかってしまうものでした。同党について書いてある内容についての批判は大いに批判しあうことは必要でしょうが、この時期にこのような一方的な形での「批判」は本当に批判なのでしょうか。

 第三に新聞の各党首の顔写真の真中に共産党の委員長を置き、一人マスクをさせてバツ印を大きくつけるなど、はじめから結論ありの意思表示を示しているように思えて、何と非常識な記事構成なのだろうと思いました。

 まずは朝日新聞の姿勢が問題です。つい最近、安倍元首相と親しい峯村という朝日新聞の記者が、ダイヤモンド社に安倍元首相の記事が出る前に見せろと検閲まがいのことをしたことが批判されましたが、今回また、TV露出の多い池上彰氏などをつかってこのような一方的な記事を書かせるというのは、長年の朝日新聞の読者の信頼を裏切る行為なのではないでしょうか。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿