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「謙虚」を口にしながら野党の質問時間制限とは?

2017年11月05日 | 政治・社会
 首相は選挙が始まると、今までの強権的な国会運営が無かったかのような姿勢で国民に訴えました。北朝鮮の脅威や経済政策の成果などを中心に、そして遊説先を事前には知らせずに、今回は秋葉原でもあまり興奮もせずに話しました。
 選挙が終わると、首相はじめ閣僚の枕詞は「謙虚」にと言うことでした。謙虚は広辞苑では「ひかえめですなおなこと」と文字通りの解説です。小選挙区制と言うマジックによって3割の得票で6割の大量の議席を占めた自公政権は文字通りに「謙虚」でしょうか。
 まず最初に臨時国会を開かいないうえに、あろうことか野党の質問時間の制限をいいだしました。国会の質問時間は野党8に対して与党2と言う割合は、自民党が野党時代に実現したものでした。
 それを今度は、多数議席を占めたからその議席に応じて時間配分すべきと言うのです。野党時代と与党になってからの言い分がこんなに違うのはあきれます。
 
 多数を占めれば占めるほど、権力は大きくなるわけで、本当は野党の質問によって問題点の解明がますます必要になるはずです。そもそも与党議員は政策作成の過程で関わって意見を言い、国会に提出される政策のですから、政策作成にかかわっておきながら、そのことを質問するのはまさに馴れ合いでしょうね。いつか、質問時間を持て余してうたったとかいう与党議員もいました。
 その政策に対して、野党がその可否、問題点などを質疑していくのは当然のことです。このあきれた論議には、さすがに与党内からも疑問の声が出ているほどです。「謙虚」とは、真逆の「傲慢」そのものです。
 
 このほかに選挙中は低姿勢で、終われば「謙虚」「謙虚」の掛け声のなかで強引に事を進めようとする安倍政権の実態が早くも出ました。それは、加計学園の認可です。選挙が終わるのを待ってすぐに認可とは驚きます。先の国会会期を短くしようとすることと、質問時間を短くする策略は、この問題が大きく関わっているのでしょう。大量の議席を占めていても、国民に真実が知られるのを恐れているのでしょうか。

 こうした安倍首相の「謙虚」を見抜くには、次のような解説が最適に思います。
新明解辞典では「自分の存在を低いものと客観的に見、相手の考えなどの中に取るべきものがあればすなおに受け入れる態度を失わない様子」とあります。(第34版)
 安倍首相や閣僚にはこれを読んでから、「謙虚」という言葉を使ってもらいたいですね。



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