斬剣次郎の鉄道・バス斬り2

管理人が撮影した鉄道・バスの写真をUPします。

平兵衛まつり2016

2016-11-06 20:41:07 | 鉄道
 10月8日に鉄道総研にて
 平兵衛まつり
 が開催され、それを見てきましたのでレポートします。平兵衛まつりは年に1回ある鉄道総研の一般公開ですが、名前は何故か平兵衛まつりと呼ばれています。このイベントは大々的にPRしておらず、開催直前に地元周辺で告知される程度と聞いております。ただ、開催日は大体決まっているそうで、それさえ分かれば開催日は分かるかと・・・。
 ただ、平兵衛まつりはあくまでも地元との交流が中心で、総研の紹介が主で鉄道ファン向けの内容がかなり少ない事が特徴です。


 まず、
 車両の展示
 です。もちろん、車両の展示も行われています。鉄道総研らしく全て試験車です。



 個人的に目に付いたのが
 R291形
 です。223系をベースに2005年に近畿車輛で製造されたものですが、223系ベースなだけに2000番台と同じ車体形状になっています。まさか東京に223系とは驚きですね・・・。でも、スカートが無い事に違和感を感じたものです。
 このR291形は燃料電池試験車として試験されているそうで・・・。


 こちらは
 LH02形
 です。架線ハイブリッド電車の試験車として2007年に製造されたものです。非電化区間で電気走行を行う事を目的に車内にバッテリーを搭載している事がポイントです(もちろん、パンタグラフを使用して充電も可、パンタグラフ集電による走行も可)。車体は伊予鉄2000形をベースにしている事がわかりますね・・・。


 こちらは
 キハ30-15
 です。これは効率の優れる動力伝達方式など駆動制御系に関する研究・開発を行う事を目的に国鉄より譲り受けたもので、湘南色に塗られている事が特徴です。試験車とはいえ、現存する貴重なキハ30系ですね・・・。




 鉄道総研は鉄道に関する研究を行っているだけに本物と同様の設備が揃っていて、ビックリしました。もちろん、写真のように急カーブやカントや踏切などもありました・・・。開発したものを試験車に取り付けて実際に走らせる事を繰り返しているんですよね・・・。



 このイベントでは総研で研究を行っている研究の発表がいくつかありましたが、このうちの1つが
 脱線しにくい台車
 です。軌道の平面性変位の大きな個所で発生する乗り上がり脱線を防ぐために開発したもので、軸重減少を抑制可能な構造になっている事がポイントです。あの日比谷線の事故がきっかけですね・・・。



 総研の入口には歴代リニア試験車を展示しており、その公開も行われていました。歴代試験車を見ると最初は小さく人を乗せない状態から試験を始め、大型化や速度向上を進めながら現在の形に至っている事がわかります。歴史は積み重ねですね・・・。



 こちらは山梨リニア実験線で試験を行っていた
 MLX01形
 です。山梨における初代の試験車で、後継車の登場により、山梨から鉄道総研へ移され、ここで風雨、太陽、気温変化などから車体に受ける影響を調べる試験を行っているようです。実際に車内に入ってみると、新幹線というより飛行機に乗っているかのような気分でした・・・。更に座席は思ったより小さく、構造も間便でした・・・。でも、車内の至るところで、700系のイメージを引き継いでいるかのような感じでした。


 こちらはイベントの開場を前に行われたテープカットです。

 初めて平兵衛まつりに行ってみましたが、現在研究中の最新技術に触れる事が出来、有意義でした。これでも鉄道というものは進歩しているんですよね・・・。
 以上です。

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