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2019-06-13 | 司馬遼太郎


司馬遼太郎
『新装版 播磨灘物語(一)』★★★★

黒田官兵衛
とうとうココに行き着いた・・(笑)
『街道をゆく』を制覇し、もう一回り再読してから
『梟の城』へと進もうと思っていたのに。
(ちなみに『街道をゆく』残すところ42.三浦半島記、43.濃尾参州記)
司馬遼太郎最初の小説がコレになろうとは・・

黒田官兵衛じゃなかったら「播磨灘ってどこ?」ですよ。

司馬遼太郎独特の語り口が、まるで街道をゆくの続きみたい(それしか知らない)
歴史観をはっきり言い切るのもそうだし、
分からないところをぼんやりさせないところが読んでいて清々しい。
するすると進んでゆくのが意外な感じだった。
崇高な大作だらけで、歴史小説は私にはまだ無理かと。

官兵衛の曽祖父を取り巻く人達が黒田家に魅せられてゆく様がまた笑ってしまうほどおもしろい。
今で言う「人たらし」って言葉が浮かぶ。
その人が纏う空気感
言葉で説明するのは難しいけど、高貴に見えてしまう人っている。
(自分で言うのは何だが、中身の出来はよくないのに、よく見えてしまうわたし)
ハッタリじゃないけど、そういった勘違いから生まれる縁もある。

後半になると、主人公の官兵衛が登場するけど(あと織田信長!)
私的にはその曽祖父と父親に魅力を感じた。








さてまだまだ続きます。

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