◆BookBookBook◆

📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

U

2019-07-12 | 宇江佐真理(お江戸物語)


宇江佐真理
『桜花を見た』★★★★★

銀次の続編をやめて、表紙で選んだこちらを。
以前この絵柄に惹かれてポストカードを買ったこともある。
にゃ~んと富士山

---

日本橋「いせ辰」の手代・英助には誰にも言えない秘密があった。
母が死に際に遺した「お前のお父っつぁまは北町奉行の遠山様なのだよ」という言葉である。
表題作ほか、北齋の娘・お栄の胸の内(「酔いもせず」)、
松前の応挙と呼ばれた蛎崎波響の選んだ道(「夷酋列像」)など、実在の人物に材をとった時代中篇小説集

---

標題作の『桜花を見た』
北町奉行の遠山と言えば!遠山の金さんじゃない?って(笑)
浮かぶのは松方弘樹
「おうおう!この背中に咲いた桜吹雪、散らせるモンなら散らしてみろい!」
ってな感じ?


お栄の胸の内『酔いもせず』
さて久々稀な★★★★★
北斎親子が私的にツボらしい。
杉浦日向子を彷彿とさせる物語(参考文献に有)
『酔いもせず』必読
「よい話に出逢ってテンション上がる~」^^


蝦夷を巡った話『夷酋列像』と『シクシピリカ』
それぞれ違った目線で描かれていて、松前藩の内部事情と江戸から見た蝦夷
津軽の瀬戸を渡り松前藩城下に上陸した時の、繁栄の様に目を奪われたという、
その想像を映画で見てみたい なんて思ってしまった。
北の果ての地に広がる美々しい街



◆お江戸?なぞワード◆




紙燭
屋内で用いる松明のこと。
携帯用灯火として重宝がられた。




いわぶき
ユキノシタの別名
そのユキノシタとは?
本州、四国、九州及び中国に分布し、湿った半日陰地の岩場などに自生する常緑の多年草




火のし
昔のアイロンのこと。




蝦夷錦
江戸時代にアイヌ民族が沿海州の民族との交易で入手した、
雲竜(うんりゅう)などを織り出した中国産絹や清朝官服のこと。




つづれ錦
強く張った経に太い独楽撚の絹糸を一本、緯にはもっと太い彩糸を三本という割合で構成し、
花・鳥・風物・人などを織り出した錦
袱紗、袋物、女帯や壁掛けなどに用いられる。
つづれ。つづれおり。つづれのにしき。










蠣崎波響『夷酋列像』
これを描くにあたった苦悩を知る。
https://ja.wikipedia.org/wiki/夷酋列像

いつか見てみたいな。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする