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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

T

2017-12-15 | photogenic




高縄奈々
『Dear Dolphin -イルカと出会う日-』★★


そう春樹の「いるかホテル」に触発されて・・(笑)
下巻では生まれ変わった「ドルフィンホテル」


素潜りで野生のイルカやクジラを撮影
ドルフィンスイムガイドの傍ら独学で水中写真をはじめたそう。
スゴイ・・一点集中がお仕事になるなんてね。
http://nanatakanawa.blogspot.jp/

表情豊かなイルカちゃんにちょっと癒された。
キュッキュー ね、あざぶさん。




































さて昨日の読書会メンバとの初顔合わせ☆
http://decoboco-kitchen.com/
早速、課題本を提案してみようと思う。
別世界なつながりから得られる新世界 きらきら
身近な古本屋さんや増設カフェなどなど情報たくさん。

 


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胃カメラ

2017-12-12 | 健康管理

「終わった~
胃カメラそんなにつらくなかった!
よい先生に巡りあった感じ。
ポリープ一つあったから切除
ピロリはいるっぽぃ
検査結果は26日だって。」
ホッとして送ったメール

本日 初 胃カメラを飲んだ。

---

「内視鏡検査」は、「胃カメラ検査」と言われることもありますが、
厳密には、“胃カメラ”はチューブ状の管の先端に搭載されたフィルムカメラで胃の中を撮影する歴史上の医療機器のことを指す。

---
内視鏡検査って聞くと本格的イメージ

検査日が決定し、早速身近で体験した人達の話を聞くと大半が×××
「おえおえってなって、涙もよだれも垂れ流し・・」
「もぅ飲みたくない・・」
「先生の技量によると思うけど、ほんっっとうにつらいよ・・」
などなど恐怖をあおるような体験談ばかり。
ただし約一名「余裕だよ」とにこやかに言ったのはうちの部長(半信半疑)
他ネットにあふれている「胃カメラ体験記」を読む読む。
「地獄のような苦しみ」!!こ、こわい(汗;)


慢性胃炎になって3年



そして今回の人間ドックでの結果が「C」(自己初)
いつかは飲まないとと覚悟していたけど、
先日のノロからの流れで腸内環境を整えようと思い立ち、
ピロリ菌検査から今に至る。



わたしの感想は「胃カメラ肯定派!」



今回、おばさまの紹介で訪れた病院
看護士さんのサポートもそうだし、先生の的確な胃カメラさばき!?
まさか会話する余裕があるとは思わなかったし、
ポリープの切除をリアルタイムで拝見 挟んでぱちん
痛みもなく不思議な感覚だった。
肩の力を抜いて、鼻から息を吸って、口からゆっくり吐く~(yogaっぽく)
全く違和感がないとは言わないけど、苦痛は思ったより全然少なかった。
他気づきは看護士さんがぽんぽんと肩を、時には足をさすってくれていたこと。
人肌ってこんなにも安心するんだと実感(子供かな?)
とにもかくにもあっと言う間で、
「呼吸を止めて」と言われそこに集中している内に抜かれていたwow

おえってなったのは喉の奥に注入した麻酔薬で2回
胃カメラを挿入してからはなんと1回のみ

呼吸が大事だと思った。



ちなみに使用していたのは最新型とのこと。
富士フィルム内視鏡システム
http://fujifilm.jp/business/healthcare/endoscope/index.html



胃カメラで悩んでいる人
大丈夫!と私は言いたい。
でも逆に恐怖感にがちがちになっていたからこそ楽だったのかもしれない。

来年もバリウムの結果次第
慢性胃炎と胃がんのためなら受けてもよいと思う。







さて明日は半年ぶりのラウンド♪
気持ちを切り替えて楽しもう~

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H

2017-12-10 | 山と渓谷社、関連本



羽根田治
『ドキュメント 単独行遭難』★★★★



衝撃的なシリーズ四作目

山の寒さの厳しさを肌身を持って実感した昨日(in富士山)
深夜1時で御殿場はマイナス4℃
さすがにボードで身体を動かしていても本当に寒かった。
吐く息の白さと耳の冷たさ
ピーンと張り詰めた空気にくっきり見えたオリオン座
半月にぼんやり浮かぶ白い山頂










今朝の完璧な富士山



---



*奥秩父・唐松尾山

「たぶんこっちでいいのだろう」と、あまり深く考えないで再び下りはじめた。

生まれて初めて幻覚を経験したのはこのときだ。20~30メートル先に人がいるのが見えたので、思わずストックを振りながら、「そこに誰かいますか?」「おーい、こっちだ。助けてくれ」と叫んだ。人は成人のハイカー二人であったり、少年と老人であったりした。しかし、いくら叫んでもこちらに気づいてくれない。よくよく見てみると、それは老木やガレであった。
そんなことが何度かあり、併せて幻聴も聞こえてくるようになった。沢水の轟音が、人の会話や子供の声、童謡のように聞こえてくるのだ。耳に入ってくる音はきわめて明瞭で、童謡は歌詞が聞き取れるほどであった。

ちょうど標高1900メートルあたりのところを登っているときだった。たまたまクマの住処の穴の前出てしまい、突如その穴から体調1メートル弱のクマが飛び出してきた。距離はわずか3、4メートル無我夢中でストックを頭上に掲げながら「ワーッ」と怒鳴ると、クマは一目散に逃げ出していった。

通い慣れた山域でも過信

「遭難の要因は、ひとことで言えば過信だったと思います。この年は例年にない残雪で、山頂付近の登山道が雪で隠されていてわかりにくかったということもありますが、それにしれももっと慎重にルートを確認すべきでした」

地図とコンパスは、道に迷ってから初めて取り出したのでは遅い。本来は、道に迷う前に活用すべきアイテムであり、そのためには地図とコンパスで現在地を確認しながら行動する必要がある。それをしなかったのも、とどのつまりは過信に起因する強い思い込みがあったからにはほかならないのだが。
その結果、道迷い遭難のタブーとされる沢を下っていくことになってしまった。



*北海道・羅臼岳

予想以上に急な雪渓

「ほんとうにこのルートでいいのだろうか」
「さっきの分岐点までもどったほうがいいんじゃないのか」

このときも「すぐに止まるだろう」と思っていた。だが、一度滑りだしたらあれよあれよという間に加速していき、止めようにもまったく止まらず、雪渓の上を勢いよく滑り落ちていった。

トレースを失い沢を下る

「急がなければ」という焦りもあったのかもしれない。

携帯電話での連絡

「クマが寄ってくるから、食べ物は食べるな」

本来、遭難者が残置したザックは回収しないのだが、ザックの中に入っている食料が羅臼岳周辺に棲息するクマを引きつけてしまう恐れがあるため、回収を決めた。

判断ミスと技量不足








--------










*秩父・両神山

多田純一(30歳)

「時間に迫られて、深く考えずにチョイスしてしまった」

登山届のポストが設置されているが、多田はこれを見落としてしまう。これまでの山行では、ポストがあるところでは必ず登山届を提出していたので、もし気がついていれば同様にしていただろう。そのことを、のちに多田は深く悔やむことになる。

予定を変更して沢コースへ

「山に来られる時間もなかなかとれなかったので、せっかくだから登りと別のルートで下ってみようかと思ってしまったんです。」

「それがほんとうに道だったのかと言われると、自信がありません」

40メートルの滑落

落ちている間はなにがなんだかわからず、「やばい、このまま死ぬかもしれない」「まだ転がるのか」といった思いが頭をよぎった。
滑落している時間はずいぶん長く感じられた。
真っ先に思ったのは、「とてもまずいことになった」ということだった。

「これは間違いなく骨が折れている」

パニックに陥りそうになった。しかし、ここでパニックになったら取り返しのつかないことになってしまうと思い、まずは冷静になって考えなければと、自分自身に言い聞かせた。
「いちばん恐怖を感じたのがこのときでした。ふだんの生活のなかでは、『死ぬかもしれない』なんて目にはまず遭わないじゃないですか。ふつうに歳をとって、病気か老衰で死ぬだろうという漠然としたイメージを、私は持っていました。それが、『ひょっとしたらこのまま死んじゃうかもしれないんだなあ』と思ったら、すごく怖くなったんです。死に対する、どうしようもないほどの恐怖でした」
その恐怖を懸命に抑え込んだ。

「ケガの痛みはそうとうひどかったと思います。でも、不思議なもので、時間が経つと痛みの記憶って薄らいでしまうんですよ。状況が状況だったので、痛がってる場合じゃないという気持ちも強かったんだと思います」

生き延びるための苦闘

「発見されるには、このまま動かないほうがいいのか、それとも上に登っていったほうがいいのか、ものすごく葛藤がありました。でも最終的に、まだ体力があるうちにトライすることにしました」

わからない足取り

両神山で行方不明になった登山者は、これまでもケースならだいたい3日以内、長くてもせいぜい5日のうちに発見できていたという。
山での遭難事故で行方不明者を捜査する場合、長くて一週間ほど捜して見つからなければ、通常は捜査が打ち切られてしまう。

死を考える

遭難6日から10日目までは、その場から動かず、ただ横になっているだけだった。

長い一日のなかで、覚醒している時間とまどろんでいる時間が短いスパンで交互に繰り返された。

幻覚は見なかったが、幻聴は体験した。沢の音がヘリコプターの音のように聞こえてきて、ヘッドライトを上空に向けたり、笛を吹いたりしたことが何度かあった。

一週間過ぎたあたりから、「このまま発見されないで死んでしまうのも仕方ないのかな」と思うようになった。

増水に流されそうになった10日目以降は、ほとんど体の自由がもきかなくなり、苦しさのほうが先に立つようになっていた。いっそ死んだほうが楽なのではないかという気がして、自分で命を絶つことができるのだろうかと何度か考えた。だが、舌を噛み切ることなんてとてもできそうになかったし、目の前の沢に身を投げることもためらわれた。

生存だぞ!

遭難から二週間近くが経過しようとしても、多田は発見できなかった。

遭難して14日目の午後3時過ぎ、意識が朦朧とした状態で、レジャーシートを羽織って寝そべっていたときだった。
「人の声が聞こえる」と思ってうっすらと目を開けたが、「どうせまた助かる夢を見たんだろう」と思ってすぐに閉じてしまった。すると再び声がした。
「多田さんですか。大丈夫ですか」
もう一度目を開けてみると、すぐ目の前に二人の男の人が立っていた。ずっと捜索を続けていた埼玉県警の救助隊員が、多田を発見した瞬間だった。
「これは現実ですか」と尋ねると、相手は「もう大丈夫ですよ」と言った。それを確かめるために「手を握ってもらえますか」と言って、差し出してきた相手の手を握りしめた。
人の体のぬくもりが手を通して伝わってくると、感極まって涙がこぼれ落ちた。

増水のなか、間一髪の救助

まさにギリギリのタイミングでの救助だった。

左足切断の危機

この事故を通して多田がつくづく感じたのは“生きていることのありがたみ”だ。
もうひとつ痛感したのは、自然のなかにぽんと放り込まれたときの人間の無力さである。
今、あらためて思う。人はいろいろなものに守られて、やっと生きていけるものなのだということを。







--------








*北アルプス・徳本峠

通行止めの登山道

いろいろな情報を集めて検討してみたところ、なんとかなりそうだという感触を持った。

転落

「まずいな」と思ってもどろうとしたときに、草付きが崩れた。落ちた高さは3メートルぐらいだっただろうか。もっと長かったような気もする。
落ちていく途中、橋の支柱や岩もいっしょに崩落していくのがわかった。なぜだかわからないが、このとき足が折れたことを実感した。

最初に口から出た言葉は「どうしよう」だった。実際に大きな声でそう言った。
人が通りかかることなど、まったくといっていいほど期待できない道だ。

今回の事故は、ふつうなら起きない場所で起きており、もし救助される前に自分が死んでしまったら、それを説明できず、関係者は「なんで?」と思うだろう。

捜査開始を待つ

心のどこかで、ダメなときはダメだという開き直った気持ちと、それでも誰か通ってくれないかなあという都合のいい気持ちがせめぎ合っている。

痛みに耐える夜

背後のほうで、なにかががさがさ動く気配がする。シカやタヌキだったら問題ない。いちばん怖いのはクマだ。クマだけは困るなあと思ったが、来たら来たで仕方ない。

救出

単独行のリスク

「無理をしないこと」と肝に銘じながら、これからも山登りを続けていくつもりだという。



*加越山地・白山

通い慣れた山の未知のコース

油断

「『しまった。やってしまった』と思った次の瞬間には、バランスを崩して転倒していました」

勘違いしていたコースタイム

地図上には「2:00」と記されている。ところが、それを「20分」だと思い込んでしまっていたのだ。完全なうっかりミスである。

「このまま痙攣が収まらなかったらどうしよう」
いちばんの不安だったのはそのことだ。最悪の場合、救助を要請するしかないという考えが頭をよぎったが、なるべくならそれは避けたかった。

数時間が経過しても痙攣はいっこうに収まらない。

診断の結果は「熱中症」であった。
筋肉の痙攣が熱中症の症状のひとつだとは、思ってもみなかった。

単独行には単独行のよさがある。行動の意思決定ができること、時間に追われないことは、単独行ならではの醍醐味だ。高山植物を愛でながらウイスキーを飲んで昼寝をする、なんてことは、パーティを組んでいたら絶対にできやしない。



*北アルプス・奥穂高岳

ひとりの山の魅力

「たとえば仕事で嫌なことがあったときなどは、ひとりで山に行くとすべて吹っ飛んでしまいます。それが単独行のいいとことでしょうか。」

強気の計画変更

「先に進む」という選択をしてしまう。

「今から考えると、軽い気持ちで『行っちゃえ』って決めちゃったと思います」

岩尾根から転落

「激痛のあまり、ギャーッと大声で叫んだのは、生まれて初めてのことでした。でも、心のどこかに冷静な部分もあったようで、あわよくばその叫び声が誰かに聞こえてくれればいいなと思っていました」
激痛に耐えながら、しばらくその場でうずくまっていた。自分でも気が動転しているのがわかった。

行動不能とまでは至っていないが、体に受けたダメージは大きく、自力下山はできそうになかった。このときすぐ救助要請しなかったのは、目印になるものが周囲になにもなく、ヘリコプターでの捜索・救助は難しそうに思えたからだ。また、もう少し自分でどうにかしなくちゃという気持ちもあった。とにかくこのままここにいたら、誰にも発見されずに死んでしまうだろうと思い、この場からの脱出する方法を考えた。

厳寒のビバーク

息子からいきなり「山で遭難した」と言われ、母親はどれだけ驚き、心配したことか。

見上げれば、満天の星が広がっていた。その美しさは、かつて見たことのないほどだった。「なんでこんなときにかぎって」と思うと笑いがこらえきれなくなり、ひとり声を出して笑ってしまった。

朝を待つ間、最も辛かったのは寒さだ。とにかく寒さが厳しく、ずっと震え続けていたため、あとになって全身筋肉痛になった。

落石に怯え、ガタガタ震えながら明るくなるのを待つ間に、二回ほど意識を失った。

『絶対に死なないぞ』

「やっぱり山をナメていたと思う」



*尾瀬・尾瀬ヶ原

トレーニング山行

降り続く雪

「尾瀬でこんな雪の降り方をしたのは、何年かぶりぐらいだったんじゃないでしょうか」

想定外の積雪に、つい溜め息が漏れた。

激しい積雪により、視界は20メートルほどだっただろうか。立ち木がかすかに見える程度で、その木がみんな同じように見えた。たどっているルートには緩い傾斜がついているのだが、ホワイトアウトに近い状況のなかで、傾斜がついているのかどうかもわからなくなるぐらいだった。

「同じような景色が続いているなあ」

登山計画書と下山予定日

予備日の設定は答えの出ない厄介な問題
自分ひとりで考え、決断しなければならない単独行の場合はとくに。

「ほかに人がいると、その人との関係にエネルギーを使わなければならないじゃないですか。基本的に人間嫌いなのかもしれませんが、人がいっしょだと要求されることが多くてうるさく感じてしまうんです。」

「単独行はやめましょう」という呼びかけは昔からいわれていることであり、今も単独行に対する風当たりは一部で強い。

単独行に限った話ではないが、山に存在するリスクについての対処がすっぽり抜け落ちたまま山を歩いている人たちが少なからずいることはたしかだと思う。



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単独行についての考察


危機的状況を招く転滑落事故

登山届と下山予定日

「これを遭難といっていいのか。単なる下山遅れではないか」

山に“絶対”はない。

やはり登山届は提出するべきだ。誰も山で遭難したくて遭難しているわけではない。アクシデントは決して人ごとではなく、突如として自分の身に降りかかってくる。そのときに登山計画書の有無が生死を分けるとしたら、それでもあなたは提出しないほうを選ぶだろうか。

単独行の通信手段

リスクマネジメントの点からすれば、ひとりで山に登るときには、なんらかの通信ツールを携行すべきである。

最も多い道迷い

「おかしいな」と感じながらも引き返さず、間違った道をどんどん進んでしまい、「しまった」と思ったときには完全に道に迷っていたというパターン

ひとりだと、間違えたことを認めたくないという心理が働き、引き返す踏ん切りがなかなかつけられないのだと思う。

命にもかかわる熱中症

単独行者の“自由と責任”



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奥多摩に消えた高齢登山者・・・

認められない「特別失踪」・・・

適用されない社会保障制度と下りない保険金



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http://www.media-paradigm.co.jp/~hatoma/


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M

2017-12-08 | 村上春樹

 



村上春樹
『ダンス・ダンス・ダンス㊦』★★★


「失われた心の震えを回復するために、「僕」は様々な喪失と絶望の世界を通り抜けていく 。
渋谷の雑踏からホノルルのダウンタウンまで―。
そこではあらゆることが起こりうる。羊男、美少女、娼婦、片腕の詩人、映画スターそして幾つかの殺人が―。」

文庫本の巻末を読んでもぴんとこなかった。
記憶ってそんなもの。
春樹好きって言っているわりにもそんなもの。



久々に読書会に参加する。
と言うか主催者側になろうとしている。どきどき。
春樹の読書会もマンモス化しちゃったから、小さくささやかにしたい。
来週初顔合わせ☆



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「人と人とが義務的に会うことなんて何もないんだ。会いたくなれば会えばいいんだ。」



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僕は平面的パックマンとしてあてもなくただぱくぱくと点線を食べ続ける。事態は全然進展していないように感じられる。僕は何処にも近づいていないように思える。途中からどんどん伏線が増えてきてしまった。
僕は脇道をどんどん進んでいるような気がする。メイン・イベントにたどりつく前に付属演芸に関わって時間と労力を無駄に費やしているような気がする。いったいメイン・イベントは何処でやっているんだろう?そして本当にやっているんだろうか?



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雨は相変わらず静かに均一に降り続いていた。夜の間に植物の芽を導き出す、優しく柔らかな雨。「非常に、完全に、死んでいる」と僕は自分に向かって言ってみた。



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僕は頭の中でこれまでの事態の進行を順番に辿り、それに対して自分がとった行動をひとつひとつチェックしてみた。それほど悪くない、と僕は思った。たいして良くはないかもしれない。でも悪くない。もう一度同じ立場に立ったとしても、僕はやはり同じように行動するだろう。それがシステムというものだ。一応足は動いている。ステップを踏み続けている。



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家の回りに何千人もの透明な沈黙男がいて、透明な無音掃除機でかたっぱしから音を吸い取っているような気がした。ちょっと音がするとみんなでそこに飛んでいって音を消してしまうのだ。
「静かなところですね」と僕は言った。



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「人と人が友達になるというのはすごく難しいことだと思うわ」
「賛成」と僕は言った。「難しいに二票」



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たかがセックスなのだ。勃起して、挿入して、射精すればそれでおしまいなのだ。



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「あなたにはあの子の気持ちがとてもよくわかるのね。どうしてかしら」
理解しようと努めているからだと言いたかったが、もちろん言わなかった。



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「あなたすごく良い人だったわ」と彼女は言った。どうして過去形で話すんだ、
と僕は思った。
「あなたみたいな人に会ったのは初めて」
「僕も君みたいな女の子に会ったのは初めてだ」





---



外は良い天気だった。夏がもうそこまで来ていた。雨さえ降らなければとても感じの良い季節だ。

かっこう、と僕は思った。
夏だ。



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「私のせいね?」
僕はゆっくり頭を振った。「君のせいじゃない。誰のせいでもない。人が死ぬにはそれなりの理由がある。単純そうに見えても単純じゃない。根っこと同じだよ。上に出てる部分はちょっとでも、ひっぱっているとずるずる出てくる。人間の意識というものは深い闇の中で生きているんだ。入り組んでいて、複合的で・・・・・・解析できない部分が多すぎる。本当の理由は本人にしかわからない。本人だってわかってないかもしれない」
彼はその出口の扉のノブにずっと手をかけていたんだよ、と僕は思った。きっかけを待っていたんだよ。誰のせいでもない。



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「言ったでしょう、そんなに簡単に人は消えないのよ」そうだろうか、と僕は彼女を抱きしめながら思った。いや、どんなことだって起こり得るんだ、と僕は思った。この世界は脆く、そして危ういのだ。この世界ではあらゆることが簡単に起こり得るのだ。



---


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日帰り温泉(奥多摩編)

2017-12-07 | 日帰り温泉


秩父ときたら、奥多摩もね。
毎年恒例年末高尾山 
去年は川苔山(川乗山)
今年は御岳山などなど 身近な山ハイクを楽しんでる。

歳と共に薄れゆく記憶
行ったことのあるところ
行ったことのないところ

陣馬山の縦走もしたい。


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多摩源流温泉 小菅の湯
http://kosugenoyu.jp/

まだ山に目覚める前、奥多摩ドライブで立ち寄った温泉
結構賑わっていて観光地って雰囲気
泉質はダントツよいと思う。

お風呂★★★(ぬるぬる温泉ってお肌が潤う気がする)
岩盤浴-
お食事-

助手席でも酔ってしまった山道・・



---

丹波山温泉 のめこい湯
http://www.nomekoiyu.com/

こちらも同様 大好きな温泉
奥多摩に行く度色々な人を連れて行ってる(笑)
(残念なことに両親を連れて行った時 大混雑で小菅の湯へ)
そう 時期と時間帯をあやまると大混雑にあうので要注意!

お風呂★★★★(低温室で寝るのが好き)
岩盤浴なし
お食事△

今年は日原鍾乳洞の帰りに立ち寄ってみた。
http://www.nippara.com/nippara/syounyuudou/syounyuudou.html



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秋川渓谷 瀬音の湯
http://www.seotonoyu.jp/

ちょっとデザイナーズっぽく雰囲気よし。
ただ混み混みで露天風呂に隙間がなかった・・アウト!

お風呂★★★(青空と森林浴)
岩盤浴なし
お食事-(湯上りスペース広くてゆっくり)

秋川渓谷と言えば管理釣り場
トーマス・ブレークモア記念社団
養沢毛鉤専用釣場
http://yozawa.jp/
早朝からただいるだけでも気持ちよかった。


---

名栗温泉 さわらびの湯
http://sawarabino-yu.jp/

秩父の帰りに立ち寄り(ってことは秩父編?)
ログハウスっぽい館内で窓から見える緑がキレイだった。
自然光と木のぬくもりって気持ちがほっとする。

お風呂★★★
岩盤浴なし
お食事-



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河辺温泉 梅の湯
http://kabeonsen-umenoyu.com/

川苔山(川乗山)帰りに立ち寄り。
ほぼ駅直結☆利便性よし☆PH値高し!

お風呂★★★(pH9.4 低張性アルカリ性単純温泉)
岩盤浴なし
お食事-(クラフトビールが有名)



---









norinori

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日帰り温泉(秩父編)

2017-12-06 | 日帰り温泉


一時期 ホタル鑑賞に情熱を傾けていた☆
秩父の山奥へ渓流釣りに行ったのがきっかけ。



私的には三峰神社以来だから最近と言えば最近(写真:2年前)
未だに長瀞の舟下り未体験・・
そう言えば真冬の秩父でゴルフ予定ってあったなぁ*

歳と共に薄れゆく記憶
行ったことのあるところ
行ったことのないところ

いつか登りたい武甲山



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天然自家源泉 星音の湯
http://www.beyer.jp/seine/

星の森、月の石 そんなネーミングな露天風呂☆
ただし・・全てがコンパクト過ぎて受け入れ人数超えてます・・
写真にだまされた感もあるし、温泉に行って疲れてしまった。

お風呂★(これぞ芋洗いと言うのでしょう・・二度と行かない)
岩盤浴-
お食事○(お庭が臨めて雰囲気よく、お風呂から避難してゆっくりお食事)

秩父ってそんなに人気なの?と思ってしまった温泉
その後 満願の湯へはしごした。



---

秩父温泉 満願の湯
http://www.chichibuonsen.co.jp/index.html

山奥と言えども秩父手前はなだらかでのどか。
ぼーっと遠くの緑を眺め露天風呂で長湯 野天風呂
年季+ちょっと寂れた感がまたよし。
星音の湯とのギャップが笑えた(こちらわたし向けかもね)

お風呂★★★★(アルカリ温泉good)
岩盤浴なし
お食事-



---

道の駅大滝温泉 遊湯館
http://www.ootakionsen.co.jp/

渓流釣りの帰りに立ち寄り。
その時、楓ともみじのちがい?を初めて双方意識した(笑)
地元密着型で、ちょっと変わった作りでおもしろかった。

お風呂★★★(くりぬかれた洞窟温泉気分)
岩盤浴なし
お食事-(大広間で寝ている相方に気づかず待ちぼうけ・・)

山深いからあっと言う間に日が沈み、真っ暗闇
遠くに来た感じがした。



---

秩父川端温泉 梵の湯
http://www.bon-chichibu.jp/

再訪 満願の湯へ行ったら既に終わっていたためこちらへ・・
入り口が分からなくてぐるぐる彷徨う。
看板があったはずなのになぜかキャンプ場に辿り着く(汗;)

お風呂★★
岩盤浴なし
お食事-

お客さまが一組しかいなくて(汗;)
秩父温泉の人口格差?
よいお湯なのに急かされて入ったためゆっくり出来なかった・・
(洗い場に二度も来られて迷惑)
ってことで閉店1時間前に行ってはだめ×



---

+
行こうと思ったらなんと「営業停止」
皮肉にもオープンして一週間でレジオネラ・・
↓ ↓ ↓
西武秩父駅前温泉 祭の湯
http://www.seibu-leisure.co.jp/matsuri/



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H

2017-12-05 | 山と渓谷社、関連本



羽根田治
『ドキュメント 滑落遭難』★★★



次から次へと・・
シリーズ三作目

山が恋しい。

完全復活までまだかなぁ

             やっほー   



---





*富士山

富士山は雪上訓練や春スキーのメッカであるが、その反面、滑落事故が多発する山でもあるのだ。

「富士山は巨大な滑り台みたいなもの。一度滑り出したら止まらない」

「危険に対する認識不足」

「いちばんの原因は油断だと思う」

登山届の未提出



*北アルプス・北穂高岳

「ちょっと意地になってあとを追っていた」

事故への備え

「事故はなんでもないところで起きる。本当に危険なところでは起こらない」

転滑落事故では致命傷に至ったり重傷を負ったりするケースが非常に多い。
とくに危険というわけではない場所でうっかりつまずいて数メートル転げ落ちただけでも、打ちどころが悪ければ命を落としてしまうことだってありえるのだ。

ストックの携行
“転ばぬ先の杖”

山岳保険



*大峰山脈・釈迦ヶ岳

「登山ツアー」

「山岳会ではない」

メンバーの力量

山登りは“自己責任”で行なうのが大前提であり、万一事故が起きた場合も、その責任は当事者が負うというのが原則である。

リスクマネジメント

ガイドレシオ(ガイドひとりあたりに対する参加者の適正人数)

百名山と世界遺産
訪れる観光客や登山者のなかに、その歴史的背景を理解して来ている人がどれだけいるか。

せめてその山とその地域を広く理解しようと努め、また「登らせてもらっている」という謙虚な気持ちを忘れないようにしたい。



*赤城山・黒檜山
(上毛三山 赤城山、榛名山、妙義山)

ルート・ファインディング

「誰も足を踏み入れていない雪面に自分のトレースを印していく楽しみを」

リスクマネジメントのための装備
携帯電話、地図とコンパス、ツエルトや防寒具、ヘッドランプ、コンロや非常食

「道迷いから滑落に繋がった」

<たとえば遭難事故に遭遇しても死なないで「生き延びる知識と技術を身につけて」ほしいと心から感じるのである>



*北アルプス・西穂独標



登山の技術や知識は、低山から中級山岳を経て3000メートルの山へ、あるいは無雪期から積雪期へと、徐々にステップアップしながら習得していくのがセオリーとされている。

「たとえるなら、スキー場の上級コースを体で滑り下りていっているようなものです」

<滑る滑る、落ちる落ちる、次々へ下の谷へ下の谷へ何段階も落ちていき、身体をどうすることもできない>

「さすがに『死んでしまう』と焦りました」

重すぎたザック

「山のレベルがちょっと高かったかもしれない」

さまざまなリスクを想定し、それらに対処するためにいろいろな装備を持ちすぎてしまうというのはよくある話

携帯電話 予備の簡易充電器

いちばん大事なのは「絶対に生きて帰るんだ」という強い意志を持ち続けることであり、諦めたらおしまいである。



*南アルプス・北岳



キタダケソウ
(南アルプスの北岳のみに特産するキンポウゲ科の高山植物)

「ピッケルとアイゼンはあったほうがいいと思います。」

雪渓を見たときに「ここは気を引き締めて通過しないとヤバいな」

「キタダケソウの時期の北岳は花見登山のなかでも最もハイグレードな山行のひとつです」



---



道迷いからの転滑落

*甲武信ヶ岳

沢を下っていこうとしたのが間違いだった。

*酉谷山(天目山)⇔*熊倉山

山で行方不明になった場合、通常一、二週間で捜査は打ち切られるという。

「もしかしたら沢に入った釣り人が見つけてくれるかもしれませんよ」

道迷い一日目にして早くも幻覚を見ている。

*雲取山 *武甲山 *和名倉山

埼玉県内の遭難事故では、登山者が行方不明になったまま、なかなか発見されず、発見されたときにはすでに・・・


散々言われていることであるが、山へ行くときに誰かに行き先を伝えておかなければ、万一なにかあったときに捜しようがなくなってしまう。それは残された家族や捜査する人たちに大きな負担を強いることになる。簡単なメモのようなものでもかまわないから、少なくとも家族だけには行き先と行程を伝えて山へ向かうようにしたいものである。




*両神山

「下山中になんでもないところで転んだりバランスを崩したりして落ちてしまうという事故が非常に目立ちます」


転滑落事故を予防するトレーニング
登山靴を履いて石がゴロゴロしている河原を歩く。


悪天候下の沢登り

滝川



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文庫化にあたっての追記がまた衝撃的・・
事故はなくならない ね。

ホント、ひとりでも多くの登山者に読んでほしい。









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H

2017-12-03 | 山と渓谷社、関連本



羽根田治
『ドキュメント 気象遭難』★★★+


前回のシリーズ続2
気になってしまって・・(山が呼んでいる)
                     かっこう


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*谷川岳

雪崩発生

雪崩に流されながらも、気持ちは不思議と落ち着いていたという。

「ほかの山ならともかく、谷川についていえば、雪崩注意報というのはあまり意味のないことです。そもそもが雪崩の巣みたいなところですし、常に雪崩注意報が出ていてもおかしくないですからね。要は、クライマーが直感的に雪崩が起こるかどうかを判断するしかないわけです」



*伊那前岳

突風

<稜線は強風で、「吹き倒される」ことはあっても、決してホコリのように空中に「吹飛ばされ」て死ぬことはない>
が、この事故に関して言えば、遭難者は強風に吹飛ばされて亡くなったとしか考えられない。断定はできないが、事故当時の状況からして、おそらくその可能性が最も高い。

「春一番」「春の嵐」

下界でさえそんな状況だったのだ。まして標高3000メートル近い山の稜線上がどんなだったか――。

「あのときは、風がやんだのかなと思った瞬間に、ドーンときた。それまではいろんな方向から絶えず風が吹きつけていたんですけど、突然、千畳敷のほうから爆風のような風がドーンと来たんですよね」

「状況を聞いて、『ああ、あの絶壁だな。だったらもうダメだ』ということはすぐにわかりました。」

そもそも中央アルプスでは、3月半ばから4月にかけて猛烈な風が吹くことが多いのだそうだ。そのなかでも2911メートルピークから伊那前岳にかけての稜線上は、とくに風の強いところだと言われている。

「たとえば同じ場所、同じ時期でも、山の状況は気象条件で全然違ってきちゃう。だから山で自分の安全を確保するためには、まず気象の変化による山の状況の変化に自分の技術で対応できるかが大事になってきます。昔の登山者がいちばん恐れたのは気象ですよ。今の登山者は、気象の変化に対する危機感を全然持っていない。気象の変化から自分の身を自分で守るための危機管理の意識が、間違いなく薄れてきています。」



*塩見岳

落雷

立木などに落ちた雷の電流が、その周りにいる人に再放電して流入する現象を「側撃」という。側撃が起こるのは、木より人体のほうが電流が流れやすいからだ。このときも、木から周囲にいた数人に側撃が起こり、大小の傷害を与えた。

「雷が体内の入ると、組織の損傷と神経の損傷が起こる。組織の損傷はすぐ反応が現れるが、神経の損傷は一週間ぐらい経ってから出ることもある。なにか異常を感じたら、すぐ病院へ行って手当てを受けるように」

「体内の電流が流れると、体の内部が損傷します。それを再生しようとする際に腎臓に負担がかかって腎不全に陥ります。そのほか白内障になる可能性もあり、神経障害もあとに残ります。とりあえずは腎臓の治療をすることにしましょう」

山での雷の恐ろしさは、理屈としては誰もが承知しているが、「まさ自分たちには落ちないだろう」と思っている登山者は多いのも事実だ。




*トムラウシ山(大雪山 旭岳~白雲岳~平ヶ岳、五色岳、化雲岳を経て)

低体温症

台風

「あなたたちが今こうして生きているのが不思議なくらいだ」

悪天候のなかを行動したことについては、結果論で言えば「行動すべきではなかった」と言える。

北海道の山の気象は本州の山の常識では推し計れるものではない。それを本州の登山者は知らない。本州の山も北海道の山も同じだろうと思っている。そして痛い目に遭う。実際、この年の遭難者のほとんどは北海道以外からの登山者であった。

大雪山の山々の標高は2000メートル前後である。だが、たとえ標高が同じぐらいであっても、大雪山と奥秩父では自然のありようはまったく異なる。




*立山

凍死

中高年登山ブーム
日本の大衆登山史上および山岳遭難史上に残る、極めてシンボリックな事故であった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E5%B1%B1%E4%B8%AD%E9%AB%98%E5%B9%B4%E5%A4%A7%E9%87%8F%E9%81%AD%E9%9B%A3%E4%BA%8B%E6%95%85

天気の急変

「明日はすごく天気が荒れるようだから、行動は控えたほうがいい」
それが翌朝はまさかの快晴であった。

「きっかりと時間を計ったように、9時になったとたん天気が荒れだしたんです。ふつうだったら徐々に悪くなるんですけど、あのときは快晴の天気からいきなり悪くなりました。私も山に入って20年近くなりますが、あれほど急激に変わったというのはあのときだけで、ほかには記憶にありません」

山での厳しい状況下では、装備の差が最終的に生死を分けることがある。だが、そういう状況に追い込まれる以前に引き返していれば、なにも問題は起こらない。
いちばん重要なのは、天気がどんどん悪化するなかで、しかも装備が不充分な状況下では、いかに早く、“引き返す”決断ができるかどうか、なのだと思う。




*剱岳

異常降雪

冬型の気圧配置といえば、西高東低が有名だ。

日本海側、北アルプスの北部に位置する剱岳は、国内でも有数の豪雪の山として知られている。実際、冬の剱を知る者は、その厳しさはハンパではない、と口をそろえる。

こうした厳しい自然条件を踏まえ、富山県は冬の剱岳における遭難事故防止のため登山条例を制定し、12月1にちから翌5月15日までの間に剱岳一帯の「危険地区」に登山する者に対して登山届の提出を義務づけている。もし登山届の内容が不適切な場合には「勧告」がなされる。要するに、「あなたたちの実力では冬の剱岳に登るのは無理です。おやめなさい」と言われるわけである。
冬の剱岳では、ひとたび天候が崩れたら十日や二週間吹雪かれるのは当然のこととされ、登山者もそれを想定して計画を立て、また準備を整える。「冬の剱に登ろうとする登山者は、体力も技術も国内トップクラス」という認識は、今も昔も山男たちの間に広く浸透している。逆に言えば、選ばれし登山者のみに許された世界が冬の剱岳なのだ。

「ヘリで助けられるというのは、山ヤにとっては屈辱的なこと。ヘリがない時代だったら、みんな死んでいた。しかも、こういう難ルートに死ぬ気で行っているわけだから、世間様に言わせれば『この期におよんで命請いをするんじゃない。人為的な手段に頼るくらいだったら、死ね』ということになる。だから救助要請を出すに当たっては、侃々諤々であった。」

日本のトップレベルの登山者の目さえ欺く冬の剱岳。いや、自然が人間を欺くのではない。人間の勝手な思い込みが自然に欺かれるのだ。


*剱岳

暴風雪

晩秋から早春にかけて、日本海側と太平洋側にある二つの低気圧が日本列島を挟むようにして北東に進み、北海道付近や三陸沖でひとつにまとまって台風並みに発達した低気圧になるものを二つ玉低気圧という。この二つの低気圧が通過するときには、日本列島は全国的に大荒れの天候となる。とくに山岳地では猛烈な暴風雪が吹き荒れ、通過直後から強い季節風が吹いて気温も一気に下降する。
二つ玉低気圧は、山や海ではしばしば遭難事故の原因ともなることから、登山者や漁師にはひどく恐れられている。例えて言うなら、気象的な災いのすべてももたらす悪魔のような低気圧といったところだろうか。

二つ玉低気圧が厄介なのは、その通過中、場所によっては一時的に天気が回復したように見えるということだ。
いうなれば、台風の目のようなものだと思えばいい。

「まるで地獄。目も開けられなかった」




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モリンガ

2017-12-02 | ガーデニング+家庭菜園
冬支度前のモリンガちゃん。
もぅ12月だよ。



わんこがくんくん。





新芽 さて越冬出来るかな・・






























ノロ闘病記。。

なんと鹿児島で患ってしまうとは。。


11/28(火)
おーいお茶濃い目 異変
ポカリ
とにかく気持ち悪く動くのもままならない。
気持ち悪くても吐かなかった(吐けなかった)
トイレの往復後、最初に唇の痺れ、顔面の痺れ→電解質異常
脱水症状になりかけていた。
空港から病院へ 熱37.4℃ ノロの症状と診断。。
吐き気止めの点滴
一日:断食
お薬(解熱、吐き気止め、抗生物質)


11/29(水)
ポカリポカリポカリ
ピークは過ぎたようでおなかのごろごろ治まる。
夜:梅のお粥
お薬(抗生物質)


11/30(木)
常温の水 ポカリ
お昼:R-1、蒸しパン
夜:うどん、ゆで卵、塩せんべい
お薬(抗生物質)


12/1(金)
炭酸水、ポカリ
朝:塩パン
お薬(吐き気止め、抗生物質)
昼:やわらかブレッド
吐き気が止まらず・・
夕方ヨーグルトドリンクを飲む。
夜:断食


12/2(土)
常温の水
朝:鮭のお粥、ゆで卵
お昼:シュークリーム、塩せんべい
夜:R-1、かに雑炊


下痢止めの薬を二種類もらったけど、
薬局のお兄さん「なるべく飲まないほうがよいですよ」
早く身体から排出するためそれに従ったのが回復を早めたんだと思う。

自然治癒力

体重57Kから54Kへ(一気に目標体重へ)


終焉
次から次へと・・

よい歳になりそうだわ。


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N

2017-12-02 | photogenic


蜷川実花
『うつくしい日々』★★

http://www.ninamika.com/all/pickup/hara-the-days-were-beautiful.html


―― 朝起きたら信じられないくらい空が青くて、あまりにも綺麗だった。
どうせ逝くならこんな日がいいよね、って思った。――












































https://www.youtube.com/watch?v=tt2k8PGm-TI

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