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日本のサービス




は世界一である。

海外で暮らしている方は絶対に同意してくれると思う。日本に住んでいるとあまりにも普通で気がつかないかものだが!


先日、大切な荷物が連絡の不行き届きのために行方不明になる瀬戸際で、ブルージュの午前2時(日本時間午前9時)に日本へ電話をかけまくった。

まず一番驚いたのは、営業時間開始9時ジャストに電話を取った人がいたことだった。
ベルギーじゃ営業時間開始のタイミングには、コーヒーを飲んで雑談をしている人の方が多いと思われる。うん、いいがかりかもしれない。


話したのは主に郵便局や税関の方々(オペレーターから課長まで)と企業のサポートの方だった。いやもう日本人の仕事の仕方は素晴らしいですな!

わたしの心を一番打ったのは「分かりません」とは決して誰も言わないことである。
こっちではこれはサービス業の常套句であり、「わたしの仕事じゃないから分かる気がありません」の意味だ。このエクスキューズが何でも切れる万能包丁だと思っている人は、今後もその地位から昇格することはありえないと思っておいた方がいい。一回言ってやりたい。

それが日本では、どの方も必ず「お調べします」と言ってくれる。
そして約束の時間に再コンタクトをとったらば、きちんと答えが用意されていて、きちんと説明してくれる。

結果、わたしは「丁寧なご説明、ありがとう存じました」と、電話を握りながら深々と頭を下げていた。
もし夫が見てたら、鬼の頸を取ったように喜んでわたしをからかうネタにしていたことだろう(笑)。



今後、もし日本が経済的政治的に壊滅状態になったり、技術的に行き詰まったりして競争力を失ったとしても、このサービス能力さえあれば、世界中の企業のお客様相談室を日本が請け負ったとしてもやって行ける(だって電話回線とネットで世界を相手にできる仕事)のではないかと思う。

日本ハワイ化は「兵庫のおじさん」が言っていたことだが、このサービス力で日本を世界のハワイにするのもいいかもしれないし...


夫の知り合いや友人には、仕事で日本へ行ったことのある人が多く、どの人もこの人も言う。
「日本のサービス精神はすごい」「あれは相手へのリスペクトがなければできないサービスだ」「相手がリスペクトできるということは、自分自身の文化をリスペクトしているということだ」「日本人は素晴らしい」(そして振り出しに戻る)。

以前は「それはあなたたちが白人だからですよ」とか、「リスペクトとはまた違うと思う。どちらかと言えばボタンを押したら動くような感じかな」とか言っていたけれど、そんなことを酒の肴に言うのは止めにした。

なぜならば「世界のお客様相談室」開設のネガティブキャンペーンになってはいけないからですよ(笑)!


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