goo

ボードレールの白鳥









ちょっとパリまで。

Paris change! mais rien dans ma melancolie
N'a bouge! palais neufs, echafaudages, blocs,
Vieux faubourgs, tout pour moi devient allegorie
Et mes chers souvenirs sont plus lourds que des rocs.

パリは変化する!しかしわたしの憂鬱の中では何一つ変わらなかった!
新しい宮殿、建設足場、石材、古い街、全てのものがわたしにとってはアレゴリーになる。
そしてわが愛しき思い出は岩よりも重い。


わたしはこういう詩句を暗唱するのが好きで(寒い奴ですね...)、10代の時に2つ下の妹とギリシャを訪れ、バイロンを繰り返してとうとう彼女を怒らせてしまった、という黒歴史持ち。
わたしもそんな人と一緒に旅行するのはご免だ。

言い訳をするならば、詩や小説の一節、映画のワンシーン、曲のフレーズ、そういうのを思い浮かべながら行動すると、「ここにいる」という感覚を一石二鳥で得られると言えばいいか...感動が倍になると言うか...難しい。あ、タンブラーでリブログをせずにおれないあの衝動、と言えばいいか。
ああ、もしかしたらやはりわれわれの感動も単に他の人からの借り物、ということに決着するのかもしれない。

パリは変化する。
愛しき思い出は...
パリ大好き。


(今更ですが、このブログ内では仏語等の単語のアクセント符号は文字化けの原因になるので省略することにしています。悪しからず...)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )