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la sylphide








イングリッシュ・ナショナル・バレエのLa SylphideSong of the Earthとの2本立て)を鑑賞。

「ラ・シルフィード」は、舞台がスコットランドで、登場人物がキルトを着ているのも特徴。端正で華やかだ。
音楽も振り付けもよく、ストーリーのテンポもよく、長さもちょうどよく、楽しく、美しく、悲しい。
シルフィードを演じたJurgita Droninaが、重さも実態もない無邪気で空しいシルフィードにぴったりだった。


結婚を前にした青年が、妖精シルフィードと恋仲になり、シルフィードを地上に縛るために魔女にもらったショールをかける。が、そのせいでシルフィードは飛べなくなり死なせてしまう。おまけに彼は婚約者にも逃げられる(当たりまえだ)...というお話だ。

大人になることを社会から要請されている青年の前に、この世のものではない美しい生き物が姿を現す。子供時代に決別して責任ある大人になるのか、とどまるのか...イニシエーションが投げかける永遠の問い。


鑑賞後、偶然聞いた車中のラジオで監督が「ファンタジーだが現実、現実だがファンタジーなお話を楽しんでほしい」と言っていたのが印象に残った。


(写真はENBから)
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