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ビスケー湾の真珠 サン・セバスティアンを歩けば




ビルバオから左手に海を見つつ、ピレネー山脈の緑豊かな裾を東へ。
車を駆けること1時間10分。

「ビスケー湾の真珠」と枕詞に謳われる入江の街、サン・セバスティアンに到着する。
サン・セバスティアンはバスク語でドノスティアという。

ここまで来たらフランス国境までは23キロ20分ほど。ビアリッツまでは40分程度だ。




この地域は乾燥したイベリア半島のうちでも比較的雨の多い地域だそうだが、同行したブルージュ時代からの友人もわたしも晴れ女なので(笑)快晴に恵まれた。

海岸線に建つホテルにチェックインしてベランダの扉を開けたら、日焼けにいそしみ、海水浴を楽しむ人々が...




バスク文化は言語からしてスペイン語とは全然違う。
能天気な外国人観光客としては、近現代の裏側にあるその神秘性や多層な豊かさにいちいち感動してしまう。
わたしは世界の文化が一色に塗りつぶされてしまうのは大反対なので、イベリア半島の多文化にはとても興味がある。それがナショナリズムと紙一重であるとはいえども。

次回はもっと勉強してから行こうと思う。
これまではラヴェル(フランス系)とティアーズ・フォー・フィアーズのローランド・オーザバル(英国系)、デザイナーのバレンシアガ、マゼラン船団に加わって世界一周したエルカーノ、シェフのベラサテギ...くらいしか知らなかったから。




そういうわけで、サン・セバスティアンでは、今回は食が目当てだったと言っても過言ではない。

チャコリ
シードラ
ピンチョス
バスク・チーズケーキ
バスクの食文化を一躍有名にしたミシュラン三ツ星を冠するレストラン群...

わたしはとにかく美味しいものが好き、食に対する好奇心も強く、ローカルなものはなんでも試したい。無芸大食で胃腸も丈夫(笑)。

時間と満腹中枢が許す限りバルをホッピングし、ピンチョスを試した。


意外に夜が早かった(23時には店じまいを始める)ものの、いろいろなところでとても親切にしてもらい、海辺を散策しつつ、ゲラゲラ笑いながらホテルに戻り、部屋で午前2時くらいまで喋っていたのも良い思い出。




友人はクレアやフィガロの旅行雑誌でいろいろ情報を収集してくれ、老眼のわたしに代わって地図を読んでナビをしてくれ、交代で運転してくれ、夜遅くまでつきあってくれた。


どうです、あなたもモエと一緒に旅行がしたくなってきたでしょう(笑)

わたしは協調性には欠けるが、サバイバル能力はあり、物欲しそうな顔つきをしているのだろうか、なぜかよく「ご馳走になる」(笑)。
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