JM3AVI 山と無線大好き

山に登ってアマチュア無線やってます  山ラン(山岳移動ランキング)とSOTAの活動記録

木曽駒ヶ岳

2012-07-31 | 山と無線

2012年7月29日(日)

 前日の御嶽山登山後駒ヶ根市内で宿泊し、今日は中央アルプス駒ケ岳に登る。ロープウエイで標高2612mの千畳敷カールまで一気に上がれるが、シーズン中はとにかくよく込むことで有名だ。そんなわけで菅の台バスターミナルを5時12分に出る始発バスに乗ろうとホテルを4時30分に出た。ところが駐車場に付くと既にバス待ち、チケット購入のための長い列ができていた。5時から臨時バスが順次出たが、バスに乗れたのは5時30分、更にしらび平でロープウエイを50分ほど待って、ようやく7時過ぎに千畳敷に降り立った。

 目の前に宝剣岳がそびえている。ここに来るのは3度目だが、何度見てもいい眺めだ。

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千畳敷から宝剣岳を見上げる

 千畳敷からまず極楽平を目指して登山道を上がる。標高差は200m程だ。

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登るにつれて千畳敷のホテルが小さくなる

 ゆっくり登って30分で極楽平に到着。早速、南アルプスの間ノ岳から出ていたJR1PCY局と交信する。

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極楽平は宝剣岳から空木岳へ伸びる稜線上にある

 次に稜線上の道を一端南に350mほど進み、標高2858mの小ピークに登る。ここが島田娘。登山道のすぐ横だが特に標識はなかった。春に麓から見ると島田結いの雪形に見えることからこの名前が付いたという。上田市の牛伏山に移動中のJL1FDI局とつながる。

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島田娘は登山道の横、山ランでなければ通り過ぎる

 島田娘での山ランを終え、極楽平へ引き返す。この後は宝剣岳へ登ることになるが、その手前にある岩の小ピークがサギダルノ頭(2880m)だ。しかし、植生保護のため登山道以外は進入禁止となっており、やむを得ず最寄の登山道から甲州市移動のJA1IQG局と交信する。

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極楽平から見たサギダルノ頭

 宝剣岳(2931m)は岩山で緊張する登りとなるが、足場はしっかりしており要所には鎖やステップが付けられている。ペンキのマークどおりに登れば難なく登頂できる。山頂の岩は人一人立つのがやっとの広さ。記念写真の順番待ちをよそに南佐久郡朝日岳の7K1XXSと交信して乗越浄土へ下る。

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三沢岳分岐辺りから見た宝剣岳

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宝剣岳山頂は写真を撮るのも順番待ち

 乗越浄土から宝剣山荘の後ろを通って中岳へ向う。広い登山道は多くの登山者やハイキングの家族連れなどで混雑している。中岳(2925m)へは山荘から10分もかからない。430MhzでのCQに、岡谷市のJJ0LGR局から応答がある。

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中岳山頂の標識

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中岳山頂から駒ヶ岳を望む

 中岳から駒ヶ岳へは一端頂上山荘の建つ鞍部まで下り上り返す。23分ほどで標高2956mの駒ヶ岳山頂に到着した。駒ヶ岳山頂はゆっくり写真も取れないほど多くの人で混雑している。条件がよければ展望が素晴らしいようだが、この時は御嶽山もガスで見えなかった。奈良県野迫川村移動のJE3XJS局のCQが聞こえたので応答する。

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駒ヶ岳山頂

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多くの登山者で賑わう駒ヶ岳山頂

 このとき時刻は10時過ぎ。下りのロープウエイの混雑も気になるところだが、目の前に整った姿を見せる木曽前岳に向う。駒ヶ岳から木曽側への道は極端に人が少なくなり、静かな山が楽しめる。

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木曽小屋下の登山道、岩の多い道だが快適に歩ける

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鞍部に立つ玉ノ窪小屋と木曽前岳

 木曽前岳(2826m)では、西側から見た中央アルプスの山々を眺めることができる。駒ヶ岳からここまで、何人か人の姿を見たが、結局すれ違った登山者は皆無だった。山頂からのCQに聞き覚えのあるコールサインの応答があった。西穂独標に登っている山ランメンバーJO3TLQ局であった。

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木曽前岳からの眺望、左から駒ヶ岳、中岳、宝剣岳

 木曽前岳での山ランを果たし、おにぎりでエネルギー補給をした後、乗越浄土へ引き返す。駒ヶ岳と中岳の山頂はエスケープして南側の巻き道を通る。

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駒ヶ岳の巻き道に咲いていたコマウスユキソウ

 昨日の御嶽山下りで左ひざの調子が悪くなり、ここに来て再び痛みが出てきたが、最後の予定伊那前岳に向う。伊那前岳は地形図で見ると標高2883.4mの三角点に山名の表示があるが、日本山名事典ではその手前の2911mが山頂となっている。山頂は登山道のすぐ横だが、ここもロープで登山道が仕切られ、山頂は立入禁止となっている。登山道から愛知県知多郡のJF2BER局と交信した。

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伊那前岳山頂も立入禁止

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登山道から伊那前岳山頂

 乗越浄土から千畳敷カールへ下る。ロープウエイの山上駅に着いたのは13時10分。ロープウエイ乗車の整理券をもらう。待ち時間は2時間半。ある程度予想していたので、あきらめてゆっくりと弁当を食べる。

 28日の御嶽山で6座、今日の中央アルプスでは7座、充実した山行きであった。

コースタイム

菅の台バスターミナル(5:30)→しらび平(6:07)→ロープウエイ乗車(6:58)→千畳敷登山開始(7:13)→極楽平(7:42-7:47)→島田娘(7:55-8:03)→サギダルノ頭先三沢岳分岐(8:23)→宝剣岳(8:53-9:06)→宝剣山荘(9:28)→中岳(9:35-9:42)→駒ヶ岳(10:05-10:15)→木曽前岳(10:52-11:08)→宝剣山荘(12:05)→伊那前岳(12:20-12:28)→乗越浄土(12:35)→千畳敷山上駅(13:10)

 

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御嶽山

2012-07-30 | 山と無線

2012年7月28日(土)

 前日の夕方京都の自宅を出発し、王滝村の田の原駐車場にて車中泊とする。暗くてよく分からないが、既に相当の車が停まっているようだ。

 翌朝4時に起きだしてまだ暗い中準備を始める。4時半頃には明るくなってきたので先ずは王滝頂上目指して歩き始める。

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駐車場の鳥居越しに御嶽山

 八合目あたりから森林限界となり、周りの展望を楽しみながら登る。

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八合目過ぎの登山道

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田の原駐車場と三笠山を振り返る

 歩き始めから110分で王滝頂上(2936m)に到着。高山病に注意してゆっくり登ってきたが、予定より早く着いた。430MhzでCQを出すと、中野市のJA0CLW局が早朝から応答してくれた。

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王滝頂上の御嶽神社頂上奥社本宮

 御嶽山最高峰の剣ヶ峰(3067m)へは、王滝頂上から25分ほど要した。剣ヶ峰にも神社と社務所があり、熱心にお経を唱えている参拝者がいた。ちょうどガスが出てきて展望は良くない。430Mhzで長野市のJE0CMN局と交信する。

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剣ヶ峰頂上の社務所

 剣ヶ峰を後にして御嶽頂上山荘前から右回りに二の池下る。

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剣ヶ峰から二の池への下り

 サイノ河原を通って摩利支天乗越へ上り返す。乗越から摩利支天山へは尾根筋の岩場を歩く。途中で雷鳥と出会い、しばしカメラで追いかける。剣ヶ峰から80分で摩利支天山(2959m)に到着した。奥穂高岳山頂のJN3VIO局を呼んで交信する。

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摩利支天乗越

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摩利支天山の先に継母岳

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登山道で出会った雷鳥

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雷鳥と剣ヶ峰

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摩利支天山頂上

 摩利支天乗越から飛騨頂上へ下る。飛騨頂上(2800m)は五の池小屋の裏にあり、飛騨側の濁河温泉から登ってくるとここが最初の頂上となるようだ。高岡市のJA9MGH局と交信しここも終了。

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乗越の下りから五の池小屋と飛騨頂上

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飛騨頂上の社

 飛騨頂上から更に北に向かい30分で継子岳(2859m)へ登る。ここまで来るとさすがに人が少なくなり、時々登山者とすれ違う程度だ。軽井沢の浅間山から出ていたJG1MSU局を呼んで交信終了。

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継子岳山頂

 継子岳で予定していた御嶽山での5座を終える。後は下山するだけだ。継子岳から左回りに四の池、三の池を回り込み、飛騨頂上と剣ヶ峰はエスケープして王滝頂上まで戻る。疲れた体にサイノ河原までの登りが堪える。きれいな花に気を紛らわす。

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コマクサ

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イワツメクサ

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三の池の畔まで下って向の斜面を登っていく

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ようやくサイノ河原までたどり着く

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王滝頂上へ戻ってきた

 田の原駐車場へ下山したのは午後3時。朝から10時間余り歩いたことになる。いよいよ最後の目標である目の前の三笠山に登る。山頂には神社があり、ここにも次々と参拝者がやってくる。往復で15分ほど。今日始めて50Mhzで豊田市移動のJI2VEV局と交信した。

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三笠山山頂の神社

コースタイム

田の原駐車場(4:45)→王滝頂上(6:35-6:45)→剣ヶ峰(7:10-7:35)→摩利支天乗越(8:35)→摩利支天山(8:55-9:03)→摩利支天乗越(9:20)→ 飛騨頂上(9:45-10:03)→継子岳(10:30-10:50)→三の池北の飛騨頂上への分岐(11:40)→サイノ河原北摩利支天乗越へ分岐(12:25)→王滝頂上(13:25)→田の原駐車場(15:00) 

 

 

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近江八幡へ

2012-07-15 | 山と無線

2012年7月15日(日)

 手軽に登れる山を求めて、近江八幡市へ向う。

 鶴翼山(280m)。地元では八幡山の呼び方がよく使われるようだ。麓の八幡宮からロープウエイが架けられている。八幡宮辺りの駐車場は観光客の車で満車状態だったので、少し西の八幡公園駐車場に車をおく。

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八幡公園の案内板

 ロープウエイを使うことも頭をよぎったが、観光客にまぎれての登山姿もいまいちだと思ったので、公園から遊歩道を登る。ロープウエイ下を通って東側から山腹を巻くように付いている道を登って山頂駅横に出た。山頂は豊臣秀次が築城した八幡城址であるが、今は日蓮宗の寺院である瑞龍寺門跡が建っている。本堂では読経の最中であった。

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瑞龍寺の山門

 地形図で見ると瑞龍寺門跡の建つ山頂の標高は280mで、寺の裏にある三角点は271.7mで若干標高が低いようである。寺院の周辺を回る遊歩道があり、西の丸跡からは琵琶湖や比良山が展望できた。430Mhzで枚方市移動のJR3DXX局と交信し、往路を辿って下山した。

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西の丸跡から北の長命寺山方面

 次に向ったのは長命寺山(333m)。西国第三十一番札所の長命寺が建つ山だ。麓の参道からは808段の石段があるらしいが、寺のすぐ下まで車道が伸びておりそこそこ広い駐車場もある。長命寺山へは駐車場から少し車道を下り、最初のカーブのに立つ国有林の案内板から登る。

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長命寺山の登山口

 登山道はよく踏まれたいい道で、所々指導標もあり迷うことなく山頂に到着できた。山頂は樹木に覆われ展望はない。430MhzでCQを出すも応答なく、やむなく7Mhzのアンテナを張って多摩市のJL1CIL局と交信した。じっとしていると蚊が襲ってくるので急いで下山した。

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長命寺山山頂には山ラン主宰のリボンがあった

 山に来ると普段は余り観光はしないが、今日は暑いのでこれで終わりにして、少しだけ長命寺の境内を散策する。観光客も次々と訪れ、境内の伽藍も予想以上に立派だった。

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長命寺山門

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本堂

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三重塔

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