:〔続〕ウサギの日記

:以前「ウサギの日記」と言うブログを書いていました。事情あって閉鎖しましたが、強い要望に押されて再開します。よろしく。

★ 《復刻版》 教令=新求道共同体の規約承認

2012-02-29 17:48:07 | ★ 新求道共同体

編集画面で 「カテゴリー」 の分類に混乱のある古い記事を点検・整理していたら、2008年に書いた以下の記事がなぜか 「非公開」 扱いで封印されていました。 いま読み返してみて、別に何も差し障りが無いと思われるのに、何故??? という思いです。 「道」の典礼・祭儀の承認がカトリック新聞に載るようになった最近の教会の空気の中では、もはや 「封印」 しておく必要もなくなったと判断して、復刻する次第です。

 

2008-06-22 21:37:53

      

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~
     教令 = 新求道共同体の規約承認 =

        ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


(この教令は、2008年5月11日、聖霊降臨の大祝日に布告されました。以下にその全訳を紹介します。)


           ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・・~・~ 



             教 皇 庁 信 徒 評 議 会


公文書番号: 1140/08/AIC-110

             教 令

 新求道共同体の道は、1964年に、マドリッド郊外のパロメラス高地のスラム街に住む人々の間で始まった。フランシスコ・ホセ(キコ)・ゴメス・アルグエロ氏と、カルメン・エルナンデス女史は、彼らが生活を共にしたそこの貧しい人々の求めに応じて、イエス・キリストの福音を彼らに告げはじめた。このケリグマは、時間の経過の中で、神のみことば、典礼、共同体の三本柱の上に建てられ、人々を兄弟的交わりと成熟した信仰へ導くことを目的とする総合的な教理教育として具現された。

 このキリスト教信仰入門の新しい道程は、第二バチカン公会議によって呼び覚まされた刷新から生まれたものである。当時マドリッドの大司教だったカシミロ・モルチロ閣下はそれに強い関心を抱き、彼は求めに応じて小教区へその道をもたらすようにと創始者らを励ました。このようにして、道は次第にマドリッド大司教区とスペイン各地の他の教区に広まっていったのである。

 1968年には新求道共同体の道の創始者たちはローマにたどり着き、ボルゲット・ラティノ地域に定着した。当時ローマ市とその管轄区の教皇総代理であった枢機卿アンジェロ・デラックア猊下の同意のもと、カナダの聖殉教者教会で最初のカテケージスが始まった。この時を境に、道は全世界に次第に広まっていくこととなった。

 新求道共同体の道は、カトリックの信仰養成の道程であって、「キリスト教入門と信仰の生涯養成の一形態として司教に奉仕するもの」である(規約第1条2項)。なお、この道には公的法人格が与えられている(2004年10月28日付け信徒省教令参照)。

 小教区の中で息づき、年齢も社会的地位も様々な人によって構成された小さな共同体の中で生きられる新求道共同体の道は、創始者らによって提唱され、規約及びカテキスタのチームのための指針と題された冊子(規約第2条第2項参照)に含まれた路線に沿って、具体化されている。新求道共同体の道は信徒を徐々にイエス・キリストとの深い親密さに導き、彼らを教会の中における活発な活動主体として育て、主の福音の真の証人にまで鍛え上げることを究極目的とする。新求道共同体の道は、宣教国においてのみならず、古いキリスト教的伝統を持ちながら、残念なことに今日ではすっかり世俗化されてしまった国々においても、非キリスト者への宣教活動を推進する。新求道共同体の道は、「成人のキリスト教入門の指針」(典礼秘蹟省1972年1月6日)の規定に沿って洗礼を受ける準備をする成人たちのための、キリスト教入門の手段である。

 神の僕ヨハネ・パウロ2世は、信徒の中で、家庭の中で、また小教区共同体の中で、「今の時代の社会に有効なカトリック養成の道程として現れた」(AAS 82 [1990] 1513-1515) 新求道共同体の道がもたらした徹底した福音主義と並外れた宣教熱の豊かな実りと、司祭職と修道生活へ促がす召命の豊かさを、何度も繰り返し、様々な形で強調した。

 教皇ベネディクト16世は、2006年1月12日に新求道共同体のメンバーに向かって、「あなたたちの使徒的活動は教会の指導に完全に合致し、彼らが働きに赴く部分教会と一致し、道の創始者たちを通して主が呼び起こされたカリスマの豊かさを熟知して、教会の中心に身を置こうとしている」(ベネディクト16世の教えII,1[2006], 58-59)と明言された。


それゆえ:

 新求道共同体の道の規約の5年間の「暫定的」承認の期間の経過に際し(2002年6月29日付け信徒省教書参照)、

 数多くの司教たちによって証言されたとおり、多くの部分教会において、今や40年に及ぶ活動によって認められ評価された実践を通して、道が新しい福音宣教の業に対して引き続き示してきた貴重な貢献を考慮し、

 新求道共同体の道の国際責任者チームのフランシスコ・ホセ(キコ)・ゴメス・アルグエロ氏と、カルメン・エルナンデス女史と、マリオ・ペッツィ神父らが、上記の規約の最終的承認を強く求めて本評議会に提出した申請を検討し、

 規約の草案に対して申し立てられた変更を前向きに承認して、

 ローマ教皇庁に関する使徒的憲章「パストール・ボヌス」の131条と133条1項並びに2項に照らして、教皇庁信徒評議会は次の通り布告する。



               布 告

 新求道共同体の道の規約の最終承認は、本評議会によってしかるべく認証され、その写しは本評議会の公文書庫に収められた。この規約に定める規範は、道の生活の確固たる指針となり、且つまたそれが、部分教会における牧者らにとっては、新求道共同体を父性的配慮をもって注意深く見守っていく上での助けとなるものである。

バチカンにて、2008年5月11日聖霊降臨の大祝日に、

秘書                         教皇庁信徒評議会長官
ホセ・クレメンス                   スタニスラオ・リルコ枢機卿



        ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・・~・~


 去る6月21日(2008年)
の夜、新居浜の会場に、

     四国の新求道共同体のメンバー約150人が集い、
         規約承認を祝って喜びのうちに感謝の祭儀を行った。



   教令の紹介をするグレゴリオ神父

         
       ミサの開始を待つ高松の神学校出身の教区司祭たち


ミサで使われる手焼きの種無しパンとぶどう酒の盃

         
       色んな国から来た宣教家族の子供たち 世界は一つ


    おでこに傷をつけた腕白坊や

(終わり)

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