竜王戦七番勝負第1局。

2007-10-18 | 対局

帰宅しました。詳しくは専門誌、観戦記をご覧いただくとして、簡単に振り返ります。棋譜は竜王戦中継サイトにて。

振り駒で後手番に。これで、昨年と同じく偶数局が先手番と決まりました。

スラスラと相矢倉森下システムに。41手目▲9八香が新手で、未知の世界に。

封じ手は△2五同桂。△1三銀では▲9九玉から穴熊に組まれて△1三銀が使えないので作戦負けになりそうな感じです。△1三銀を使うには△2一玉~△2二銀しかありませんが、先手の穴熊に比べると薄くて勝ちにくそうな展開なので考えませんでした。

本譜は銀桂交換ですが△9四桂が打てて△8六歩と△8六桂打のプレッシャーを掛けられるのに加えて▲4七銀が使いにくいので良い勝負だと思います。

             

▲1八香は意外でしたが他の手も難しいところ。僕は▲2五歩△3三銀▲3五歩△同歩▲同銀△3四歩▲2六銀の銀の繰り替えを予想していましたが▲2五歩と打つのが気が利かない上に、次に▲1五歩から攻めても歩を渡すので、指しにくい手です。

実際、▲1八香と手を渡されて困りました。△8六桂打は▲同歩△同桂▲8七歩で攻めが切れてしまいます。

△9三桂は悪手になる可能性が高い手なので指したくなかったのですが、他の手はもっと悪手なので、消去法で跳ねることに。

具体的には桂を渡した時に、と言うか渡すのが確実なので▲6五桂△○○角▲7三銀と飛角をいじめられる手が生じています。8一に桂がいれば7三に利いているのでこれはないのですが。

73手目▲9六歩は怖いだろうと思っていましたが、強くやって来られました。こう指されては攻めるしかありませんが、駒損の攻めで細いので自信はなかったです。

             

図では▲同玉と取って△8五歩▲9六金△8一飛▲8二歩△同飛▲8三歩△4二飛で先は長いと思っていました。その局面は先手陣がバラバラなので、僅かに後手が指せるようです。

本譜は▲7八玉△8六飛で直後の△5八角が厳しく勝勢になりました。

 

久しぶりに満足の行く将棋が指せました。第2局以降も頑張りたいと思います。

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