B級1組順位戦7回戦森下九段戦。

2007-10-27 | 対局

先手番で相矢倉に。森下九段との対局は先手でも後手でも相矢倉になります。

             

森下システムを拝借して、激しい定跡手順に。図は△9八歩と垂らした局面。10年以上前の前例では△5五歩でしたが、新手を出されました。この手は予想外だったので1時間35分の長考。

歩切れなので▲5八飛と回りたいところですが△6九銀を作っていかにも危険。他に▲5五歩は△5三金と引かれて一反は△3一角の利きを止めることが出来ますが、次の△4三金寄が絶好の味になってしまいます。

思わしい手がないので▲3七桂と遊び駒を活用して手を渡しました。

             

9筋を受けていたら、いつの間にか穴熊に。▲8八銀がいない上に△9三香が直通なのでペラペラ穴熊ですが。

図で▲2六角と逃げると△3六歩で桂を取られて△8五桂が厳しい。逆に桂以外ならば、ある程度は無理が利きます。と言うわけで、ここは▲5五銀が狙いの一手。△同金ならば▲4四角と出て△1一香と△5五金の両取り。△2二角と上がれば受かりますが▲同角成△同金に▲6一角(参考図)

             

△3四銀取りですが5二に受けると▲8三角成△9一飛▲8二馬の飛金両取りの時に△5一飛が不可。4三か3三で受けることになりますが、▲5八飛、▲2六桂、▲3五歩、▲8三角成など攻め筋が豊富で手が続きそうです。

従って▲5五銀に△3五銀と角のほうを取り▲5四銀△5三歩と進展しました。

                       

▲5五桂と打ったところ。角金交換なので大変、と思っていましたが、数え間違えていて実は角損でした。

狙いは▲5二歩と打って△同飛なら▲6三桂成、△同銀ならば▲5一金。歩があれば終わりですが、ないので受けにくかったようです。

実戦は△5二銀打でしたが▲8三金△9一飛▲9三金△同飛▲3五香が自玉を緩和しながら攻める好手順になって優勢に。以下、勝ち切ることが出来ました。

これで2勝5敗。まだまだ苦しい星なので、次局以降も頑張ります。次の8回戦(11月9日)は抜け番なので、11月下旬(竜王戦と重なるため、日程未定)になります。 

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