銀河戦2回戦、3回戦。

2019-09-23 | 対局
遅くなりましたが銀河戦の2回戦、3回戦(準決勝)を振り返ります。



2回戦は菅井七段戦。先手番になって対角交換振り飛車でした。図から△25歩▲同歩△27歩と後手から動きましたが、動かないで待機するのもあって一局だったとは思います。



この▲33歩成の成り捨てが好感触の一手で先手ペースになりました。△同金は金が離れるので▲64桂が厳しくなり、先手の攻めが続きます。
実戦は▲33歩成△27飛成▲42と△47竜▲52との攻め合いになり、この剥がし合いは先手陣のほうが枚数が多いので勝ちになりました。こういったケースでは▲68飛の存在は金だと思ってしまえば△57金と張られても逃げる必要がなく、手数を稼ぐことが出来ます。



準決勝、佐藤(天)九段戦。桂得対歩得の分かれで、図から△42桂▲56角△34桂▲同角△33桂と得した桂を使って歩を除去して、手を繋げるのはあまり見ない折衝でした。駒割りも五分に戻って、互角のねじり合いが続きました。



こちらがはっきり優勢の場面もありましたが明快な手を逃して混戦に。図が最後のポイントとなった場面で実戦は▲74桂△51玉▲21飛成△41銀で後手勝ちになりましたが、図から単に▲21飛成ならば△41銀とは打てないので△31銀となり、その形は▲33歩が痛打になるのでだいぶ違いました。

決勝戦は明日24日(火)20時~囲碁将棋チャンネルで放送されます。

お隣の囲碁界では今日の20時~竜星戦の決勝が生放送、楽しみです。準決勝も生放送で行われたそうですが、将棋と違って指し直しがほぼないので、終局時間が読み易いんでしょうか。
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