竜王戦1組1回戦、佐藤(和)七段戦。

2019-12-21 | 対局


先手番になり雁木に左美濃で対抗しました。図は夕食休憩の局面で銀を2枚持てば▲72銀から飛車を取りに行く味があるので指せると思っていましたが、後手にも△88歩などの有力手があり、形勢判断がおかしかったです。



終盤、駒割りが金得くらいなので、良くなる順が1つはあると思っていましたが、悪くしてしまった実戦はもちろん、感想戦でかなり時間をかけてもしっくりくる手は見つかりませんでした。
①▲77角と合わせる手がピッタリに見えますが、それには△56桂▲同歩と捨ててから△77馬が妙手順でどう応じても△35角や△88角で王手飛車が掛かります。
他には②▲82銀と捨てて△同飛▲41飛成△51金に▲52金や▲53金で寄せに行く手もありますが、たくさん駒を渡してから、最終的には自陣に手を入れなくてはいけないので、読みの中ではとても勝ちとは思えない手順でした。
本譜は図から▲54飛△53歩▲74飛と飛車を逃げ回りましたが△45桂が幸便になってしまい、結果的にはここで形勢を損ねていました。この桂は▲33銀と打ち込んで△同桂と跳ねさせたもので、それを取り切らない内に△45桂と跳ねさせるのは筋が悪かったです。
終盤も勝負手を逃しての負けで5位決定戦から本戦を目指すことになりました。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )