橋本七段とは奨励会入会が同期(平成6年)でこれが4局目の対局でした。
後手番で、以前から久々にやりたいなぁと思っていた△8五飛戦法を採用。
先手の「新山崎流」と呼ばれる布陣に対して、1図は△1四歩と突いたところ。
△1四歩の他には△7四歩▲3三角成△同桂▲3五歩が良くある進行。先手は△7四歩の瞬間に▲3三角成~▲3五歩が狙いで、△同飛なら▲4六角が飛香の両取りになります。
△1四歩はすぐに攻められるのを警戒し、様子を見た手で前例も数局あります。
実戦は△1四歩に▲7七角と新手。長考したのですが、狙いがわからずに△7四歩と突いたら、そこで▲3三角成と来られました。
1図の△1四歩に代えて△7四歩▲3三角成に比べて△1四歩の1手を丸々得しているので、この手は読んでいませんでした。△1四歩は得になることはあっても、損になることはない一手だと思っていたので。
以下△同桂▲7七桂△8四飛▲2三歩△同銀▲2四歩で2図。
△1三歩型ならば△1四銀▲3五歩に△2五歩で飛道を止めることが出来るのですが、1四には上がれません。見事に△1四歩をマイナスの手にされてしまいました。
△3四銀には▲5六角と打たれて、どう応じてもツブレ。
△1二銀と辛抱しましたが▲3五歩と突かれて△7五歩と▲3四歩を受けた手にも▲3四歩△同飛▲5六角と攻められて敗勢。
3図で▲4四桂が決め手。△同歩に▲3四銀で一手一手の寄り。
両者1時間以上を残す完敗。仕掛けられた2図のところで、既にどうしようもなくなっていたようです。久々に不完全燃焼の一局になってしまいました。
観戦記が付いた対局でしたが、この内容では書きようがないでしょうし、皆さんをガッカリさせる将棋を指してしまったことが残念でなりませんし、情けないです。今後、負けるにしてもこのような負け方はしたくないものです。
リーグ2回戦以降を頑張ります。