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そもそも“政治”って何? 憲法学者・木村草太の授業 ( with AKB48 )

2017-09-10 22:12:48 | 憲法

AERAdot. https://dot.asahi.com/dot/2017090600063.html?page=1より転載

そもそも“政治”って何? 憲法学者・木村草太の授業 ( with AKB48 )

【政治ってこういうこと!】どちらかに決めるのが政治。決めたらみんな従わないとダメ、というのが政治のルールだ(『日本一やさしい「政治の教科書」できました。』より)

【政治ってこういうこと!】どちらかに決めるのが政治。決めたらみんな従わないとダメ、というのが政治のルールだ(『日本一やさしい「政治の教科書」できました。』より)

 
 
日本一やさしい「政治の教科書」できました

木村草太、津田大介、AKB48著

 共謀罪、待機児童、格差問題に始まり、森友・加計学園問題から政治家の暴言や不倫、不正まで、ここ数年、テレビやネットをにぎわしている「政治」の問題。ネット上ではさまざまな意見が飛び交い、主張が対立することもしばしばだ。

 しかし、「政治」とはそもそも、どういうものなのだろうか。若手イケメン憲法学者としても知られる木村草太さんが、AKB48の加藤玲奈さん、向井地美音さん、茂木忍さんの3人に行った政治の授業をまとめた本、『日本一やさしい「政治の教科書」できました。』(朝日新聞出版)から、「そもそも政治とは?」という授業を紹介したい。

*  *  *
■AKB48の中にも「政治」はある

木村草太:いきなりですが、皆さんは「政治」と聞いて何を思い浮かべますか?

加藤玲奈:いきなり「政治とは?」と言われても、正直なところ、よく意味がわからないです。

向井地美音:私は18歳になったばかりですが、選挙権をもったことで、周りの大人からも「政治にかかわれるオトナになったね」と言われます。

茂木忍:難しい言葉っていうイメージがあります。いざ「政治」の意味を問われると、うーん、難しいです……。私たちはどうやって政治にかかわればいいんでしょうか?

木村:「政治」という言葉にはさまざまな定義があります。簡単に言うと、政治とは「たくさんの意見や価値観がある中で、一番いいと思うものをひとつ決め、その決定に皆が従うこと」だと私は理解しています。

 この定義に当てはまるものは、別に国の政治だけではありません。例えば、子どもたちが「鬼ごっことおままごとのどっちで遊ぶか決める」のもひとつの立派な政治です。

 鬼ごっこをやりたい人とおままごとをやりたい人がいる中で、皆でどっちで遊ぶかを決めて、決めたほうに全員が従うわけです。このように日常生活の中でも、色々な意見があるけれど、ひとつの方針を決めてそれに従うという経験は、結構たくさんあると思います。

向井地:そう考えると、AKB48でも同じような場面がありますね。ダンスの振りつけとかも、色々なアイデアややり方があるけれど、最後はどれがいいか多数決をとってひとつに決めたりします。

木村:なるほど。同じメンバーでも、一人ひとり考え方ややりたいことが違っていれば、当然意見は分かれますよね。

茂木:意見が分かれたときは、ダンスの先生が「こうやって動いて」って言って統一することもあるし、3パターンくらいある中から皆で「どれにする?」って、話し合って決めることもありますね。

木村:振りつけの先生が「こうしなさい」というのは“指示”ですよね。メンバー自身が物事の決定に参加しているわけではありませんから、そこに政治はありません。

 それに対して、メンバー自身で決めなければいけないときは、色々なタイプの振りつけを出し合って、最終的にひとつに決めなければなりません。ここには「政治」があります。そういうときに気をつけなければいけないことって、何だと思いますか?

向井地:うーん、何だろう……。

木村:ポイントは、たくさんの意見が出ても、最後はひとつしか選べないということです。みんなで決めたことについて、同じ意見だった人は満足するでしょうが、ほかの人たちは少なからず不満が残ります。そうした不満にどう対応するのか、という問題が出てきます。

 このように政治の場には、必ず“敗者”(自分の意見が通らなかった人や自分の価値が認められなかった人)が生まれてしまいます。政治を行ううえでは、このことをつねに考えなくてはなりません。

 

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9/9 公開『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』 すみれさん(ハリウッド映画デビュー作)

2017-09-10 15:34:38 | 紹介

 9/9 公開『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』  すみれさん(ハリウッド映画デビュー作)[parts:eNozsjJkhIPUZENDA6NkM/MqQ/eovJCkHNNiJlMzAyZjQ1MmAyYEcHBwAAAF1wjI]

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《ニューヨーク・タイムズ“ベストセラー・リスト”70週連続1位!

  空前のヒットを記録した世界的ロングセラー

アカデミー賞(R)受賞俳優、すみれ(ハリウッド映画デビュー作)豪華キャストで映画化!!

 

原作は、自費出版ながら口コミで“人生を変える作品”として評判を呼び、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リストで70週連続No.1に輝いたロングセラー『TheShack』(邦題『神の小屋』)。

愛娘を失い、深い悲しみから抜け出す事ができない主人公・マックを演じるのはハリウッドを代表する名優サム・ワーシントン(『アバター』)。そんなマックを救おうと現れた不思議な3⼈組には、オスカー女優のオクタヴィア・スペンサーとイスラエルで今最も注目を集めるアヴラハム・アヴィヴ・アラッシュ。そして、名だたるスターたちと肩をならべ、表現豊かな演技で華々しいハリウッド映画デビューを飾ったすみれ。

マックが3人との旅路の果てにたどり着いた答えとは―?

人生に絶望した男に訪れた奇跡に涙が溢れる、この秋一番の感動作。

 

 

Kirishinhttp://www.kirishin.com/2017/08/30/8253/

映画『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』公開 女優 すみれさん 「三位一体」「聖霊」の難役に挑む 2017年9月1日

 自費出版ながら「人生を変える作品」として評価され、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リストで70週連続No.1に輝いたロングセラー『The Shack』(邦題『神の小屋』)が映画化された。作品内には暗喩的に「父」と「子」と「聖霊」が登場し、キリスト教における「三位一体」を象徴するような描写が頻出する。「聖霊」にあたる「サラユー」役を演じたのは、本作がハリウッド長編映画デビューとなるすみれさん。数あるキリスト教映画でも「聖霊」を演じた俳優はそう多くない。難役に挑んだすみれさんに話を聞いた。

アジア人女性として演じられた喜び

 愛する妻と3人の子どもに恵まれ幸せに暮らしていた主人公・マックが、突如として遭遇する悲劇。年月がすぎても、その深い悲しみから抜け出せず、家族とも距離ができ、家庭は崩壊寸前だった。そんなマックの元へある日、奇妙な招待状が届く。疑念を抱きつつもマックは一人、指定された山小屋へ向かう。そこで待ち受けていたのは想像をはるかに超える出来事だった――。

 「英語版の原作を読んでとても感銘を受けましたが、難しい役でまさか決まるとは思っていなかったので驚きました。時代劇の撮影中に楽屋でオーディションの結果を聞き、すぐに母に電話をして泣きながら二人で喜び合いました」

 義理の父がクリスチャンで、幼いころには教会に通い、幼児洗礼も受けたというすみれさん。小学校もハワイのカトリック系学校に通っていたので、英語の聖書には触れていた。おかげで「三位一体」や「聖霊」についての基礎知識はあったという。

 とはいえ役作りには苦労も多かったはず。しかし、どこかミステリアスな「サラユー」という女性の役として演じることで、それほど聖書の記述やキリスト教の概念を意識することはなかったという。その演技は、撮影現場を訪れた原作者のウィリアム・ポール・ヤングも絶賛するほど。

 「映画の中でも『神様』『イエス様』とは呼ばないので、キリスト教を意識しなくても自然に観ることができる作品だと思います。『サラユー』は『どこにでもある風』という意味だったので、マジカルな雰囲気を心がけました。『3人で一つ』ということが求められる役でしたが、他の俳優の方々とも息の合った演技ができたと思います」

 「父なる神」をアフリカ系の女性、「聖霊なる神」をアジア系の女性で表現しているのも本作の特徴。海外在住のアジア人であるすみれさんにとっても、この役は格別だったようだ。

 「アメリカではアジア人が演じるのは悪役が多いので、とても嬉しかったです。わたしもアジア人がほとんどいない地方の大学で演劇を学んでいたころ、街中でも差別を受けたことはあります。先生から『アジア人は成功しない』と言われたことも少なくありませんでした」

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苦難や逆境にある人々の励ましに

 深い悲しみからの立ち直りが本作のテーマでもある。「人は大きな悲しみを経験する時に、神を恨んで善と悪を裁きがちですが、許せる力というのも大事だなと思いました。もちろん、乗り越えるまでには時間がかかるかもしれませんが。今も苦難や逆境の中にある方々にとって、この作品が少しでも立ち直るための参考や励ましになればいいなと願っています」

 日本の教会にはまだ行ったことがないというすみれさんだが、「神様はいると信じています」ときっぱり。「キリスト教的な環境で育っているので、おそらくモラルや価値観についてはクリスチャンに近い」という。

 「わたしも父と離れて過ごしているので、親子が再会するシーンには思い入れがあります。公開されたら父にもぜひ観てほしいですね」

 映画『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』は9月9日より新宿バルト9ほか全国ロードショー。

 

 すみれ 1990年7月15日東京生まれ。2012年に舞台「GOEMON ~孤高の戦士~」をはじめ、「tick,tick…BOOM!」、「二都物語」などに出演し、歌と演技力の高さに話題を呼んだ。以降は歌手としてもシングル曲を発表し、映画、テレビドラマ、CMなどマルチな活躍を見せている。2015年にはアジアワールドフェスティバルでライジング・スター賞を受賞。映画『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』(16)で、日本での映画デビュー。海外でも活動の幅を広げており、米国のテレビシリーズ「Hawaii Five-O」で、ケイラニ役で出演。